昨日はデザインコンクリートの研修がありました。
皆様ディズニーシーなどで中世の古い町並みをご覧いただいたことが
あるかと思いますが、その中でレンガを覆った塗り壁が時間がたって
崩れ落ちた建物をみたことがありますか?
あのレンガや石や塗り壁は実はすべてモルタルの造形とエイジング塗装
というものでできているコンクリート製のものなんですね。
地震の少ないヨーロッパでは古くからレンガや石を積み上げた建築が
行われてきましたが、レンガや石そのもを見せる場合もありますが
経年変化と共にその上に漆喰などの塗り壁を施してきました。
それが何百年もの長い時間とともに表面の漆喰が崩れ落ちて雰囲気のある
建築となって今でも我々を魅了し続けてくれています。
何年か前にイギリスに旅行をしたときに1700年代に作られたレンガ造の
馬小屋の塗り壁をバールで剥がしている職人さんと出会いました。
話を聞いてみると表面の漆喰を剥がしてレンガを現しレストランにするということを
伺いました。
またコッツウォルズ地方に行ったときに泊まった宿では逆にレンガ造に塗り壁を
施していました。
この家主が職人さんに塗り壁をお願いしたところ思うようなイメージに仕上が
らないので娘さんと二人で壁を塗ったと伺いました。
(日本でも有名なキャロン・クーパーさんの宿です)
ハリーポッターの撮影に出てくる建物もしかり・・・・
ヨーロッパでは古いものを本当に大切に使い続けていきます。
ですから、ヨーロッパ人がホテルを予約していざホテルに到着し建物を
見ると、近代的で設備の整った建物だと「ガッカリ」なんだそうです。
逆にその建物が階段はギシギシ、風呂のシャワーは途中で出なくなってしまっても
古き歴史のあるものであれば「大満足」なんだそうです。
ヨーロッパではとことん本物にこだわりその質感や味わいに重きを置いているんですね。
ですから本物の下に更に本物がある・・・そんな建物に我々も感動するんですね。
今回のこのデザインコンクリートは現在建築中の常陸太田市のF様邸でも早速施工する
予定です。ご興味のある方は是非ご覧いただきたいと思います。
t=88(ノロウィルス)