おしゃれでやさしい暖かさの薪ストーブがある家はとっても魅力的ですが、失敗したと聞くことも多くなかなか踏み切れないものです。一般社団法人日本暖炉ストーブ協会の調査によると、平成7年から25年間の薪ストーブ販売台数は約18万台。意外と多いと感じた方も多いのではないでしょうか?

今回は薪ストーブの施工実例にメリット・デメリットや間取り造りのコツをご紹介します。薪ストーブの魅力や実際の使い勝手を掘り下げていきますので、気になっている方はぜひ最後までご覧ください。

 

販売台数参照:暖炉・薪ストーブ販売台数推移表:http://www.jfsa.gr.jp/source/officialSalesData_2020.pdf

 


目次
1.おしゃれな薪ストーブの家実例集
2.薪ストーブの魅力・メリット
3.薪ストーブのデメリット・注意点
4.薪ストーブの種類・暖炉との違い
5.薪ストーブの自作は失敗すると危険
6.薪ストーブのある間取りの作り方
7.まとめ:注文住宅の薪ストーブは実績のある工務店で


 

1.おしゃれな薪ストーブの家実例集

まずは茨城県の注文住宅に薪ストーブを設置した実例写真をご紹介します。実際の雰囲気を感じてみてください。

 

【実例1】無垢材との相性が良いあたたかリビング

暖かみのある薪ストーブの間取り

フローリングとアクセントウォールに無垢の木材を使用し、暖かみのある雰囲気に仕上げたリビングです。ソファから薪ストーブ炉内の炎を眺められて、リラックスタイムを楽しめます。

【この事例の詳細はコチラ】

 

【実例2】冬の階段も寒くない、おしゃれと実用性の両立

階段も温める薪ストーブ

吹き抜けの階段ホールに配置した薪ストーブは、空間を温めつつおしゃれ度もアップ。アイアン手すりとの相性もばっちりです。冬の廊下や階段は寒くて不快になりがちですが、リビング階段と薪ストーブの組み合わせなら快適に過ごせます。

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2.薪ストーブの魅力・メリット

薪ストーブのあるビリング

自然の暖房である薪ストーブは魅力やメリットがたくさん。一つずつ見ていきましょう。

 

2-1.おしゃれなオリジナルデザイン

日本の建売や注文住宅全体の割合としては薪ストーブの設置事例が少ないため、珍しいおしゃれなデザインと感じる方が多いのもメリットの一つ。レンガやタイルと組み合わせた室内がおしゃれになるのはもちろん、煙突を備えた外観も素敵に仕上がります。クリスマスにお子さんが喜んでくれるのもうれしいポイントですね。

 

2-2.体にやさしい遠赤外線の暖かさ

電気を使わない薪ストーブは、炉内の燃焼で薪ストーブ自体が高熱になり、輻射熱を発して周囲を温める仕組みです。輻射熱を発する遠赤外線は太陽の暖かさと同じ原理で、からだにやさしく感じるのが特徴。ファンヒーターやエアコンの暖房のように、長時間あたっても体調を崩しにくいのは薪ストーブの大きな魅力です。

2-3.環境にやさしい「カーボンニュートラル」

電気や化石燃料を使わない薪ストーブは、二酸化炭素の排出が少なく環境にやさしい点もメリットの一つです。薪を燃やしても二酸化炭素は出ますが、木が自然から取り込んだ二酸化炭素のため環境に与える影響が少ないといわれています。私たちの世代はもちろん、未来を担う子供たちの環境を守ることにもつながります。

 

3.薪ストーブのデメリット・注意点

暖かい薪ストーブ

魅力たくさんの薪ストーブですが、仕様する上でのデメリットや注意点もあります。知らずに設置して後悔することのないよう、あらかじめチェックしておきましょう。

 

3-1.薪の確保が大変

薪ストーブの原料である薪の確保は意外と大変と感じる方が多いようです。使用頻度や状況によっても変わりますが、1か月に使用する薪の量は300~600kg前後と言われていて、体積にすると結構なサイズになります。

 

薪は森林組合やホームセンターなどで購入できますが、これだけの量を購入して運ぶのはなかなか大変です。原木を手に入れて自分で薪を作る方も多いですが、作業として見ると楽ではなく、乾燥させなければなりません。

 

薪ストーブの運用にはそれなりの手間がかかる点を理解し、薪の配送サービスなどもうまく活用しましょう。

 

3-2.メンテナンスの手間・費用がかかる

薪ストーブは毎年シーズン終了時に、煙突や炉内のメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると後述する煙道火災などの原因となるため、欠かすことはできません。

 

ご自身でメンテナンスする場合は時間と手間がかかり、プロに依頼すると費用が掛かります。大掃除のような気持ちで、季節を感じながら前向きに取り組むのが良いでしょう。

 

3-3.部屋が暖まるまで時間がかかる

空気を強制循環させるファンヒーターやエアコンと違い、自然に暖まる薪ストーブは暖かさを感じるまで時間がかかります。電気を使う現代の暖房のつもりで設置すると、不満を感じてしまうかもしれません。後述する断熱性能アップなどの間取りの工夫で対処できますが、小型の電気ストーブなど補助暖房と組み合わせても弱点をカバーできます。

 

4.薪ストーブの種類・暖炉との違い

薪ストーブと無垢フローリングの組み合わせ

薪ストーブと一口で言っても、素材や暖房方式によってさまざまなタイプがリリースされています。また、暖炉との違いが気になるという方も多いようです。一つずつ確認していきましょう。

 

4-1.暖炉との違いは据え置き型・埋め込み型

薪ストーブと暖炉は薪を燃やしてお部屋を暖めるという原理は同じですが、構造の違いで呼び方が分かれています。

 

・埋め込み型(ビルトインタイプ)

壁付の「暖炉」はコチラのタイプで、レンガや石などを使って壁と一体化した構造です。煙突は壁内に埋め込まれて室内には露出しない構造が基本。設置のハードルが高いこともあり、日本国内では少数派と言えるでしょう。

 

・据え置き型(スタンディングタイプ)

石材やタイルなどの不燃性建材のスペースに設置する、足が付いた独立タイプが一般的に「薪ストーブ」と呼ばれます。「フリースタンディングタイプ」と呼ぶ場合もありますが、基本的に移動はできません。おしゃれで圧迫感の少ない見た目もあり、日本国内では据え置き型の薪ストーブが主流となっています。

 

4-2.素材の種類

 

鋳物製

加熱した金属を鋳型に流し込んで作るタイプの薪ストーブです。普通のスチールより重厚感があり、おしゃれな装飾を施したデザインが多いのが特徴。熱が入るまでに時間がかかりますが、一度暖まれば冷めにくい特性を持っています。温度変化が急激に起こると、本体に我が生じやすいため少々扱いに注意が必要です。

 

鋼板製

スチールやステンレスの板を折り曲げ・溶接してつくる鋼板製の薪ストーブは、加工しやすくシェアを増やしています。熱が入りやすく、すぐに暖まりたいシーンにマッチしているのも選ばれている理由の一つ。鋳物製の周囲に鋼板を配置した、両方の良いところを組み合わせた製品もあります。

 

4-3.暖房方式の種類

 

開放式

燃焼室にガラス窓や扉が無く、炎が直に見えるタイプです。一般住宅ではほとんど用いられません。

 

輻射式

ストーブ自体が温まることで周辺の空気を自然に加熱する、床暖房などと同じ方式です。やさしい暖かさが魅力。

 

対流式

薪ストーブの周りを鋼板で二重構造にし、鋼板の間を通る空気を温め上方に吹き出す方式です。ファンヒーターやエアコンのように空気の流れを生むため、お部屋全体が暖まりやすいのがメリット。

 

5.薪ストーブの自作は失敗すると危険

赤い薪ストーブがおしゃれなリビング

現在薪ストーブの設置や施工には必要資格が設定されていないため、自作に挑戦する方も少なくないようです。しかし、薪ストーブは室内で火を燃やすため、知識や技術の無い一般の方の自作はおすすめできません。

 

5-1.消防法や建築基準法違反の可能性がある

薪ストーブの設置に資格は必要ないものの、建築基準法や消防法に則った設計が必要です。一般の方が間違った設置をしてしまうと、知らぬうちに法律違反を犯してしまう可能性もあります。

 

建築基準法を管轄する国土交通省には、プロであるはずのハウスメーカーが施工した戸建て住宅の薪ストーブが法規違反となったケースも報告されています。

・アールシーコア等が施工した戸建て住宅の一部において、薪ストーブを設置した居室に設置した遮熱板が、建築基準法の規定に適合せず、同法違反のおそれがあること

引用元:国土交通省:http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001331615.pdf

 

せっかく建てた新築が、法律違反のせいで手直しになってしまうのはとても悲しいことです。薪ストーブの設置は、実績のある専門店にお任せください。

 

5-2. 煙道火災の可能性がある

自作の薪ストーブで間違った設置や使い方を続けていると、家全体の火災につながる煙道火災が発生する可能性が高くなります。薪ストーブに欠かせない煙突の内部にススやタールがたまり、高温になって激しく発火する現象が煙道火災です。高音になった煙突からは炎が出て、屋根や建物に燃え移るケースも。

 

正しく燃焼や排気ができていない状態は多くのススやタールが発生するため、煙道火災が発生しやすくなります。また、プロの指導を受けていないと正しいメンテナンス方法も分からないため、汚れが溜まって煙道火災につながってしまいます。特に新築で設置する場合は、私たちプロの工務店にお任せいただき、正しい設置と使用方法で火災を防ぎましょう。

6.薪ストーブと相性の良い間取りで失敗を防ぐ

大きな部屋を薪ストーブで暖める

インターネットで薪ストーブを検索すると「薪ストーブ 失敗」と出てくるほど、設置してから後悔する方は多いようです。エアコンやファンヒーターなどの現代的な暖房とは異なる薪ストーブは、適した間取り作りが必要となります。薪ストーブと相性の良い間取りを作るためのコツをいくつかご紹介します。

 

6-1.なるべく長時間過ごす部屋に設置する

薪ストーブは火を入れてから温まるまでに時間がかかるため、電気ヒーターのようなスポット的な使い方は不向きです。デザイン性が高いからと言って客間などに使うと、暖まるまで時間がかかりお客様に寒い思いをさせてしまうでしょう。じっくりと暖かさが立ち上がり、乾燥が発生しにくい薪ストーブは、リビングや書斎など長時間過ごす場所の暖房として使うのがおすすめ。

 

薪ストーブを設置してから家族がリビングに集まるようになった、という方も少なくありません。家族それぞれの自室で過ごすことが多いという方も、家族みんなで気持ちよく過ごせるリビングの間取りを考えてみませんか?

 

6-2.温める部屋の断熱性を高める

薪ストーブに限らず冷暖房効率を高める共通の手段ですが、お部屋全体の断熱性を高めるのも大変有効です。寒い冬場も室温が下がりづらいため、暖まるまでの時間も短縮できます。

 

特に窓から寒さが入ってくる割合は大きいため、新築に薪ストーブを設置する際は窓の断熱性能に注目しましょう。最近はペアガラスが標準となってきていますが、二重サッシなどさらに断熱性の高い窓もあります。薪ストーブを設置する部屋は、特に断熱性能を高める間取りの工夫を盛り込むと失敗を防げます。

 

6-3.空気を循環させる

輻射熱や自然対流の力で暖める薪ストーブは暖かい空気が上方にたまりやすいため、室内の空気循環も考える必要があります。特に吹き抜けなど天井高さがあるお住まいの場合、屋根付近に暖かい空気が溜まって居室は寒い失敗例が良く見られます。
空気が巡りづらい間取りの場合は、シーリングファンなどを使って強制的に空気を循環させるとお部屋全体が暖まるでしょう。市販のサーキュレーターなどを使って循環させることもできますが、お部屋のホコリが舞ってしまいます。新築を建てる際に間取りをしっかり考える方が、薪ストーブのメリットをたっぷり味わえますよ。

 

6-4.薪の補充に配慮する

薪ストーブは当然薪をくべなければいけませんが、薪置き場が遠く、いざ使い始めたら補充が面倒だったという失敗例も多いようです。灯油を使うファンヒーターを使ったことがある方も多いと思いますが、寒い中灯油を補充しに行くのはちょっと面倒ですよね。

 

ずは薪の確保と保管場所を考え、それから薪ストーブまでの動線を考えてみましょう。ま薪をホームセンターや森林組合などで購入する場合は、車から薪置き場までの動線も考えると不便が少ないです。原木を割って自分で薪を作るのも薪ストーブの楽しみ方ですが、その場合は乾燥させる場所なども必要になります。意外と見逃しがちな薪の補充についても、しっかり間取りを考えて不便なく使えるようにしましょう。

 

7.まとめ:注文住宅の薪ストーブは実績のある工務店で

薪ストーブでおしゃれに暖を取る

環境と体にやさしい薪ストーブは、注文住宅を建てるならぜひ検討してみたい暖房方式の一つ。薪の調達やメンテナンスなどの手間はありますが、それ自体も家族みんなで楽しめる魅力があります。

 

薪ストーブの設置は安全性と法律順守のため、必ず施工実績のある施工店にお任せください。茨城県石岡市の施工店四季彩建設は、たくさんの薪ストーブを施工した実績をもとに、安全で快適な薪ストーブの家づくりをサポートします。ちょっと薪ストーブが気になっている、という方もぜひお気軽にご相談ください。

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