新築の間取りを考えるのは楽しくもあり、大変なことでもありますが、中でも家事にまつわるお部屋の計画は難しいものですよね。他のお部屋とのつながりや家事動線も考えなければいけないため、一筋縄ではいかないと感じる方が多いようです。
そこで今回は、新築住宅の中でも家事へ影響が大きいキッチンとランドリールームをピックアップしてご紹介します。それぞれの間取り・収納の考え方や建築実例もご紹介しますので、間取りを考えるときの参考にしてくださいね。
目次
1.キッチン・ランドリールームにこだわって家事ラクハウス
2.キッチン・ランドリールームの建築実例
3.キッチンの間取りの考え方
4.ランドリールームの間取りの考え方
5.収納量はライフスタイルに合わせて
1.キッチン・ランドリールームにこだわって家事ラクハウス
生活を支える家事、毎日こなすのはとっても大変ですよね。なかでも食事の用意とお洗濯は頻度も多く時間がかかる家事ですよね。
この二つの家事をこなすキッチンとランドリールームの収納と間取りにこだわることで、家事にかかる時間と負担を大きく軽減できます。せっかく新築を建てるのなら、家事ラクアイデアを盛り込んで毎日の暮らしを楽しめるお家にしましょう。おしゃれで効率的な間取りなら、家事を苦痛に感じることなく楽しくこなせますよ。
2.キッチン・ランドリールームの建築実例
実際にお施主様のご要望を盛り込んでつくった、便利でおしゃれなキッチンとランドリールームの実例をご紹介します。デザイン・使い勝手のアイデアをそれぞれチェックしてみてくださいね。他のお写真も詳細ページにご用意していますので、気になるお家はそちらもどうぞ。
リビングに面した開放的なカウンターキッチンの背中側に、L型カウンターの造作収納でたっぷり収納を確保。
L型のデッドスペースを空洞にして、ワゴンで大きなアイテムを出し入れできるのも細かい工夫です。しっかり収納量を確保してあげれば、見せたくないものは隠して、おしゃれなアイテムだけを見せることができます。
洗濯機スペースのとなりの造作収納は、ちょうど良い高さでちょっとした作業スペースにもなります。コンセントを設置しておけば、アイロンがけに活用することもできますね。ランドリースペースはただ洗濯機を置くスペースにするのではなく、いろいろな用途に活用できると便利なお部屋になります。
洗濯機と洗面台が隣り合っている場合、立ち上がりの壁があると水撥ねですき間が汚れるのを防げます。手洗いの泡やお化粧品の汚れが蓄積するとカビの原因にもなりますので、ちょっとの立ち上がりがあると清潔に保てますよ。カウンター下はオープンスペースにして、掃除用具やタオルなどさまざまな用途に活用可能。
L型キッチンの中心にキャビネットを設置し、ワークスペース兼収納スペースにしているレイアウト。作業動線の自由度が高く、ご家族と一緒にお料理するときも効率的です。キャビネットの収納量が多いため、吊戸棚を無くして圧迫感のないひろびろとしたキッチンに仕上げました。
3.キッチンの間取り・収納の考え方
続いて、キッチンの間取りと収納を考える際のポイントをご紹介します。住まいの間取りは家族に合わせるべきで絶対の正解はありませんが、基本的な考え方として参考にしてみてください。
・モノがあふれない収納量を確保
キッチンの間取りを考える際、まず考えるべきポイントは適切な収納量の確保です。どんなに高級で最新装備を備えたキッチンも、収納不足でモノがあふれていたらお料理が進みません。モノが散乱することでホコリや油汚れなども溜まりやすくなり、衛生的な環境を保てないのも問題です。
必要な収納量はお料理のスタイルや家族の人数によって変わります。調理器具や食器、炊飯器やポットなどの調理家電をリストアップして、必要な収納量を算出して確保しましょう。モノのないスッキリキッチンは、おしゃれで清潔な状態を保って効率よくお料理をこなせます。
・ランドリールームと連携する
毎日着るお洋服はやはり太陽の下で干したいですから、朝洗濯機を回すご家庭が多いですよね。忙しい朝の時間に朝食の用意と洗濯を効率よくこなす間取りとして、キッチンとランドリールームの連携がおすすめです。
キッチンから直接ランドリールームにつながる扉があれば、お湯を沸かす待ち時間に洗濯機をセットすることができます。わざわざ廊下に出て回る必要が無いため、効率的に朝の家事をこなせますよ。小さなお子さんが居るご家庭でも、お鍋の様子を見ながら洗面台で身支度を手伝うことができます。
メリットの大きい間取りテクニックですから、共働きなど朝の時間がお忙しい方はぜひ検討してみてください。
・食材の買い出しのことも考える
キッチンでは料理の効率ばかりに考えが行きがちですが、食材の買い出しも大変な家事の一つです。飲料や食材の入った重たい荷物を、遠い玄関からキッチンまで運ぶのは大変ですよね。
お買い物から帰ってきたときの動線も考えてあげることで、負担を軽減することができます。冷蔵庫の近くに勝手口をつけて、駐車場から直接出入りできるようにすれば重たい荷物の負担が減らせます。間取りに余裕があれば、靴のまま入れるパントリースペースもおオススメ。
4.ランドリールームの間取り・収納の考え方
次に、ランドリールームの間取りと収納についても基本的な考え方を見ていきましょう。
・使い方の幅を持たせる
ランドリールームを洗濯するだけのスペースにしてしまうのは大変もったいないです。雨天時の室内干し、洗濯物を畳む・アイロンをかける・家族共有のタオルを保管するなど、複数の使い方ができる多目的スペースに仕上げましょう。物干しや作業カウンターの設置など、いろいろな作業がこなせる設備の設置がおすすめです。
・換気を良くしてカビ防止
洗濯機を設置して室内干しすることもあるランドリールームは湿気が発生しやすいため、しっかり換気してあげないとカビが生えてしまいます。タオルやパジャマなど衣類を置いておく場所でもありますので、換気扇や窓を効率的に配置して換気性能を確保しましょう。調湿タイルや漆喰壁など、調湿作用のある建材を使うのも有効です。
・広くしすぎない
ランドリールームは狭さが問題になることが多いため、使いやすい間取りを目指すとつい広くつくりがちです。しかし、広くしすぎるとお掃除が大変になってしまうため、必要最小限の適切なスペースにとどめましょう。取り込んだ洗濯物を畳むランドリールームは、他のお部屋よりホコリが溜まりやすい場所。掃除機やモップをかける頻度も多いため、広すぎるとお掃除が大変です。設置するアイテムや使用目的に合わせて、適切な広さを考えましょう。
・脱衣所兼ランドリールームは使いづらい?
建売や賃貸の一般的な間取りでは、浴室に続く脱衣所に洗濯機を置く兼用ランドリールームがほとんどですよね。注文住宅の間取りを考える際、脱衣所と切り離した独立のランドリールームにするか迷う方も多いようです。
結論としては、独立タイプ・兼用タイプどちらも使いやすく仕上げることができます。独立ランドリールームは家族の入浴中も洗濯しやすい点がメリットですが、兼用の間取りでも必要な広さと収納を確保すれば問題ありません。朝シャワースタイルで洗濯と時間帯がかぶる場合は、独立タイプの間取りを検討してみましょう。
・ランドリールームの後付けは可能?
洗面所・脱衣所・ランドリールーム兼用の間取りで狭さを感じる方が、後から独立ランドリールームを検討するケースも多いようです。ランドリールームの後付けは不可能ではありませんが、手間と費用が大きいため、作るのであれば新築時がおすすめです。
ランドリールームの後付けを考える場合、お部屋の狭さと収納不足が問題になっていることがほとんどです。解決するには他のお部屋をランドリールームに変えるか、増築するしかありません。お部屋が余っているお住まいはなかなかありませんし、増築となると費用もたくさん掛かります。余計な費用をかけずに済むよう、新築時にしっかりランドリールームの計画を立てておきましょう。
5.住まいの収納量はライフスタイルに合わせて
キッチン・ランドリールーム共通の考え方として、収納量は今後のライフスタイルを見据えて考えることが大切です。
特にお子さんが小さい場合、成長とともに洗濯物の量や食事量が増えるため、より多くの収納量が必要になることが多いです。ご家族が増える可能性がある方、子育てを控えている方は、将来を見据えて十分な収納量を確保しましょう。お子さん一人当たりに必要な収納量なども、私たち工務店がしっかりアドバイスしますので、ご家族の状況も気兼ねなくご相談ください。
まとめ:自由な間取りプランで家事ラクなマイホーム
今回はキッチン・ランドリールームにスポットを当てて、家事を楽にする工夫をご紹介しました。毎日の家事負担を減らし快適に過ごせる住まいを作るには、私たち工務店とじっくり打ち合わせて間取り・収納にこだわることが大切。
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