最近の住宅業界では、暖かい家づくりに力を入れるハウスメーカーや工務店が増えています。
せっかくマイホームを建てるなら、なるべく暖かい間取りや設備で快適に暮らしたいですよね。
今回は暖かいマイホームづくりにスポットをあてて、間取りや設備の選び方を解説します。
目次
1.暖かい家づくりに注目が集まっている理由
2.暖かい家のつくり方
3.暖かい家を建てるメリット
4.心も体も暖かい注文住宅の間取り実例
1.暖かい家づくりに注目が集まっている理由
四季のある日本では住まいの暖かさは重要な性能の一つですが、重要視され始めたのはここ数十年のこと。戦後から続いた高度経済成長期はとにかく住宅の数をつくることが優先され、断熱性能・気密性能は二の次とされてきました。
高気密高断熱の需要が高まっているのは、地球環境保護のための省エネルギー化が住宅にも求められているためです。暖かい家は暖房効率が良いため、電気や灯油の消費量を抑えることで二酸化炭素排出量の削減につながります。
暖かい家づくりが地球環境に良いのはもちろん、快適で光熱費も削減できるなど私たちにとってのメリットもたくさん。これから建てるなら、ぜひ住まいの暖かさに注目してみてください。
2.暖かい家のつくり方
・構造にこだわる
住まいの暖かさは、基本的な構造が大きく影響します。
例えば日本の木造軸組工法と北米のツーバイフォー工法では、すき間の少ないツーバイフォー工法の方が気密性・断熱性を持たせやすいです。ただし、最近は木造軸組工法のすき間を埋める構造も増えてきているため、ハウスメーカーや工務店ごとの違いを知ることが大切です。
暖かい家を建てる第一歩として、建てる会社の構造へのこだわりをしっかりチェックしましょう。
・断熱材にこだわる
壁の間に入れる断熱材の種類や工法も、住まいの暖かさに影響するポイント。
一昔前の戸建て住宅ではグラスウールと呼ばれるシート状の断熱材が一般的でした。最近はすき間の少ない発泡断熱材や結露を抑制する断熱材など、性能の高いものも増えています。
完成すると目に見えなくなってしまう部分だからこそ、どんな断熱材を使うかもしっかりチェックしましょう。
・窓の断熱性にこだわる
熱伝導性の高いガラスは寒さが侵入しやすいポイントなので、窓の断熱性能にもしっかりこだわりましょう。
最近の住宅はペアガラスが標準仕様になりつつありますが、さらに断熱性能の高い樹脂サッシも増えています。金属のアルミサッシより熱を伝えにくく、結露を防いでカビやダニが発生しにくいメリットも。
「ペアガラスだから安心」ではなく、もう一歩踏み込んで窓の断熱性能をチェックしてみましょう。
・暖かい触り心地の無垢材を使う
フローリングやカウンターなどからだが触れる場所には、暖かな触り心地の無垢材を使うのがおすすめ。一般的なフローリングや樹脂製建材のヒヤッとした感触が少なく、優しい木目による視覚的な暖かさもあります。
一般的な合板フローリングのように接着剤で貼り合わせていない無垢フローリングは、断熱性能が高いのも特徴です。床下からの底冷えを感じにくくなる効果も期待できるため、冷え性の方にもおすすめです。
・内装を暖色で仕上げる
内装のカラーは、ベージュやオレンジといった暖色系でまとめると暖かみのある優しいお部屋に仕上がります。
ブルーやグリーンなどの寒色系カラーはさわやかな印象が出る反面、たくさん使うと冷たさや寒さを感じることも。
リビングや寝室などくつろぐことが多いお部屋は、上でご紹介した無垢材の木目と暖色をうまく組み合わせてみましょう。
・暖房方式にこだわる
暖かい家づくりでおすすめの暖房方式を2つご紹介します。
1つ目は薪ストーブ。薪の用意や設置のハードルはやや高めですが、輻射熱によるナチュラルな暖かさは一度体感するとファンになる方も多いです。ファンヒーターやストーブのように空気が悪くならないため、長時間暖めたいリビングにピッタリ。
2つ目はエアコン一台の全館空調システム。大きなホテルやオフィスビルなどで一般的な暖房方式で、24時間室温をキープできるのでいつでも快適です。ワンちゃんやネコちゃんがお家で留守番するご家庭で、安心して出かけられるのも大きなメリット。外から帰って暖房をつけた後の寒さもなく、いつでも快適な空間をキープできます。少ないパワーで運転するので、光熱費も意外と高くありません。
それぞれの暖房方式の特徴はコチラでも詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
【関連コラム】おしゃれな薪ストーブの家|失敗を防ぐ間取りの作り方
3.暖かい家を建てるメリット
・夏も涼しい
断熱性が高く暖かい家は、暑い夏も快適に過ごせるのは意外と知られていないメリットです。
住まい全体の断熱性が高いと外気の影響を受けにくくなるため、夏の熱気による室温の上昇を防ぐことができます。エアコンが効きやすくなり、光熱費を節約しながら涼しく過ごせるのです。
・光熱費を削減できる
冬の暖房効率、夏のエアコン効率ともに優秀な住まいは、光熱費の削減効果が期待できます。
特に毎月の光熱費が高いライフスタイルのご家庭では、暖かい家を建てることによる経済効果も大きくなります。
長く暮らすほど節約効果も積み重なりますので、断熱性を高める初期投資をかけてもトータルで見るとお得になりますよ。
・部屋移動の不快感が少ない
家全体の断熱性が高く暖かい家は部屋ごとの温度差が少ないため、冬場に移動するときのヒヤッとする不快感がないのも魅力。
暖かいリビングからトイレに行くときなど、寒さをガマンすることなく快適に過ごせます。
・健康に過ごせる
お部屋ごとの温度差が少ないと身体にかかる負担も減るため、健康な生活にもつながります。
例えば冬場の健康被害として有名な「ヒートショック現象」も、暖かい部屋と寒い部屋の移動による血圧の変動が原因。血管に負担がかかるヒートショックは高齢者のトラブルというイメージがありますが、若い方にも負担はかかっています。
年齢に関係なく、温度差が少なく快適に過ごすことは、健康な生活の維持にもつながります。
4.心も体も暖かい注文住宅の間取り実例
間取りやデザインのアイデアをたくさん盛り込んだ、暖かみのある注文住宅の実例をご紹介します。
リビングの床面とソファから見えるアクセントウォールを無垢材で仕上げた、暖かいリラックス空間です。
さらに自然な暖かさを得られる薪ストーブを配置し、いつまでも居たくなる素敵なお部屋に。
キッチンや階段ともつながる大きな空間ですが、住まい全体の断熱性を確保しているので問題ありません。天井のシーリングファンが、お部屋の空気を程よくかき混ぜて暖かさをキープしてくれます。
キッチンも無垢フローリングとオレンジの天井が、暖かなイメージを生んでいます。おしゃれな照明器具も暖色系にまとめて、キッチン特有の寒々しい雰囲気を無くしました。
まとめ:茨城の暖かい家づくりは四季彩建設におまかせ
冬の寒さを感じない暖かい家は、家族や友人が自然と集まる素敵な空間になります。これからマイホームを建てるなら、目に見える部分・見えない部分両方にこだわって暖かい家にしましょう。
私たち四季彩建設は、断熱性能に優れるツーバイフォー構造を採用した暖かい家づくりを得意としています。寒さの厳しい欧米の住まいに学んだ、身体も心も暖かい住まいのアイデアをご提案します。
茨城県の石岡市には、暖かみのある自然素材をたっぷり使ったモデルハウスもご用意しています。実際の体感温度や素材の触り心地も、確かめてみてください。スタッフ一同お待ちしております。