ウッドショックやウクライナ危機などの影響で建築資材の高騰が続く中、マイホームの購入はいつがベストなのか悩む方も多くいるでしょう。
「この建築資材の高騰はいつまで続くのか?」「上がっていくなら今のうちに買った方がいいけれど、下がる可能性もあるの?」といったように、住宅は人生でもっとも大きな買い物だからこそ、ベストなタイミングで購入したいですよね。
そこでこちらのコラムでは、建築資材高騰の原因と住宅価格の今後の動向、住宅購入のベストなタイミングはいつなのかについて解説していきます。
目次
建築資材高騰の原因とは?
まずは建築資材の高騰が続いているその理由と、実際に住宅価格にどのような影響を及ぼしているのかを詳しくみていきましょう。
・ウッドショック
近年続いている建築資材高騰の始まりは、2021年3月頃より始まった「ウッドショック」が背景にあります。
「ウッドショック」とは、世界的な木材の需要高まりによって木材価格が高騰している状況を表しています。これによって住宅に使われる梁や柱をはじめとした木材の価格が上がり、それが住宅価格の値上がりにつながりました。
供給が需要を上回ることにより起こったウッドショックですが、これは新型コロナウイルスをきっかけにテレワークが普及したことや低金利政策を実施したことで、アメリカで新しく住宅を購入する人が増えたことが背景に。
日本は”有数の森林保有国”と言われている一方で、梁や柱などの木材の自給率は低く輸入木材に依存している状況です。そのため、ウッドショックにより高騰した木材を海外より輸入する必要があり、ウッドショックの影響を受けざるを得ない状況にっているのです。
・アイアンショック
2021年のウッドショックに続いて起こったのが、「アイアンショック」。
「アイアンショック」とは、鋼材価格が高騰する現象を指しています。これもウッドショックと同じく、コロナ禍で一時需要が落ち込んだもののロックダウン解除後に鋼材の需要が急激に高まったことや、世界的に物価が上昇したことが要因となっています。
日本は鉄鋼の生産に必要な鉄鉱石や石炭を100%輸入に依存している状況のため、このアイアンショックにより国内の住宅やビルなどに使用される建築資材や住宅設備の価格が上昇することとなったのです。
・ウクライナ危機
2022年2月より始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻。これにより燃料価格が高騰していることも、現在の住宅価格上昇につながっています。
ウクライナ危機が起こった背景としては、ロシアの軍事侵攻に対して世界各国が経済制裁をしたことにより、ロシアからの輸入停止や輸入減少を懸念した各国からの燃料需要が一気に高まったことが要因として挙げられます。
日本は石炭や天然ガスといった燃料のほか、半導体の材料となるパラジウムをロシアから輸入しています。これらの輸入品は住宅の建設資材として使われているため、結果として国内の住宅価格上昇を招くことにつながっているのです。
・円安の影響
ウッドショック、アイアンショック、ウクライナ危機にさらに追い討ちをかけたのが、急激に進行する円安の影響です。実はこの円安トレンドが、現在の建築資材高騰にもっとも大きな影響を与えているとされています。
日本は住宅資材に用いる原材料のほとんどを輸入に頼っているため、そもそも原材料価格が上昇している状態で円安になったことにより、さらに価格が値上がりしてしまっている状況にあるのです。
今後、もし建築資材の値上がりが落ち着いたとしても円安トレンドが続いてしまうと、住宅価格の上昇傾向にはなかなか歯止めがかからないと予想されるでしょう。
住宅価格はどれくらい上がっている?
※国土交通省「不動産価格指数」より参照
この建築資材の値上がりによって、実際に住宅価格はどれくらい上がっているのでしょうか?
上記グラフの「戸建住宅(青線)」の推移を見ると、2020年以降の価格が年々上昇していることが分かります。
2009年〜2020年まではほぼ横ばい傾向が続いていたものの、2020年の新型コロナウイルスが始まったあたりから、ウッドショックやアイアンショック、ウクライナ危機などが続いて起こったことを要因に急激な上昇トレンドが続いています。
2010年の住宅価格を平均(=100)とすると、2022年4月時点の最新データでは、約1.15倍の115を超える値にまで上昇していることが分かります。
住宅価格上昇はいつまで続く?
この建築資材の高騰による住宅価格の値上がりは、一体いつまで続くのでしょうか?
現在の世界情勢から考えると、住宅価格上昇の原因となっている「建築資材の高騰」と「円安」は今後も続いていくと予想されています。
さらに言うと、住宅価格の値上がりは「建築業界の人件費の上昇」も要因の一つになっていると言われています。建築業界では労働者不足が深刻化しており、コロナ前までは外国人労働者を積極的に取り入れることでこの人手不足の解消を試みていました。
しかしながら、コロナ禍において入国管理が厳しくなったことで外国人人材の受け入れが停止され、再び人手不足の状況が続いています。この状況で、人手不足により人件費の上昇トレンドは続いていくとみられています。
このように住宅の価格が上がっている背景には、実にさまざまな要因があります。そのため、一つの問題が解消されれば住宅価格が下降トレンドになるという簡単な話ではありません。
住宅購入は早めのタイミングがベスト
今後も住宅価格の上昇トレンドは続いていくと予想されることから、住宅購入を考えるならできる限り早めのタイミングがベストでしょう。
住宅は、買うと決断したらすぐに購入できるものではありません。資金計画から家づくりのプラン、会社選び、施工し終えて実際に住み始めるまでに、トータルで少なくとも1年数ヶ月、長くて2年以上かかることもあります。
そのため、今後も住宅価格の値上がり傾向が続くと言われている今、できる限り早くマイホームづくりを始めていくことをおすすめします。
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こちらのコラムでは、建築資材高騰の背景についてや、今後の住宅価格のトレンドについて解説しました。結論としては、マイホームを考えているなら、早めに家づくりの計画を始めていくのが良いでしょう。
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