”北欧風の家”と聞いて、みなさんはどのような外観のお家をイメージするでしょうか?
実は”北欧風の家”とひとことで言っても「伝統的な北欧風の家」か「モダンな北欧風の家」かによって、お家の外観に大きく違いがあるのです。
今回は「伝統的な北欧」「モダンな北欧」2つの外観の違いや特徴と、外観を北欧風に仕上げるポイントをご紹介します。
憧れのマイホームを北欧風におしゃれに仕上げたい!という方はぜひ最後までご覧いただき、お家づくりの参考にお役立てください。
伝統的な北欧風の外観
・”赤い外壁”が特徴
北欧を代表するスウェーデンの伝統的なお家は、木造でできた「赤茶色」の外壁が特徴です。
この「赤茶色」は外壁の顔料となっている「銅山で採れる酸化鉄の色」であり、なんと16世紀から今に続く伝統の色。
この顔料には木造の家を長持ちさせる防腐効果があることから、大昔からスウェーデンの人々に好まれて使われるようになりました。
現代のスウェーデンの家はさまざまなデザインやトレンドのものがありますが、田舎のお家はこの赤い外壁が基本だそう。
さらにこの独特な赤茶の色は、植物や木々の緑、冬の白い雪景色に自然と調和するところも魅力のひとつとなっています。
・屋根の形は”三角屋根”
雪が多い北欧では、雪が積もりにくくなるようにするために「三角屋根」のお家が一般的です。
通常の三角屋根だけではなく、直線の途中が少し折れ曲がっている「マンサード屋根(腰折れ屋根)」のお家も見られます。
モダンな北欧風の外観とは
「モダンな北欧風のお家」は伝統的なお家とくらべると、ガラッと雰囲気がかわります。
北欧モダンの外観には、大きく3つの特徴があるので見てみましょう。
・三角屋根がもっとも一般的
屋根の形は伝統的なデザインと変わらず、モダンのお家でも一般的なスタイルとなっています。
勾配の角度を変えることによって、お家を横長に見せて可愛らしい印象にしたり、シャープでおしゃれな印象に変えることができます。
・白や淡い色を使用する
北欧モダンの外壁には白や淡い色がベースに使われることが多く、全体的にやさしく可愛らしい印象になっています。
お家によっても異なりますが、白やくすみがかった淡いグリーン、ブルーなどがよく使われるお色です。
・ツートンカラーも人気
おしゃれで少し個性的にも見せることができる「ツートンカラー」も人気があります。
ツートンカラーは強い色同士を組み合わせると派手な印象になってしまうため、「白×ブルー」「白×グリーン」などと白を基調とした色選びがおすすめです。
【実例】北欧風モダンでおしゃれな家
さて、ここからは北欧風モダンなお家の例をみてみましょう。
外観だけではなく、内装も一緒にお見せします。
薄いグレーの屋根と真っ白な外壁のお家。「やさしい色づかい」と「三角屋根」の外観は北欧風に見せたいなら外せないポイントです。
北欧風の内装は、シンプルな色づかいと自然素材がポイント。天然木をそのまま使用した無垢材の床と植物の緑で、自然のぬくもりが感じられる空間に。白やブラウンといったナチュラルな中に、ラグとテーブルクロスのブルーがアクセントに。
シャンデリアとアイアン製の階段の装飾で、レトロ感のあるおしゃれな雰囲気に。
水回りは北欧を思わせるブルーを使ったタイルとゴールドの蛇口にすることで、ナチュラルすぎず上品な華やかさが生まれています。
家の外観を北欧風にするためのコツ
最後に、お家の外観を北欧風にするためのコツをご紹介していきます。
以下のポイントをおさえてお家づくりをすれば、素敵な北欧風の外観に仕上げることができますよ。
・外壁はラップサイディングが一般的
外壁は横張りのラップサイディングがもっとも一般的ですが、お好みに合わせて縦張りにしたり変化をつけてみましょう。
サイディング以外では、塗り壁やレンガを組み合わせた外観もモダンな雰囲気になっておすすめです。
カラーは伝統的な赤茶にしたり、ホワイト、グリーンやブルーなどのツートンにすると北欧モダンな印象に近づきます。
注意しておきたいのは、使用する色は3色以内におさめること。色を使いすぎるとまとまりのない印象になり、シンプルな北欧のテイストからかけ離れてしまいます。
3色づかいをしたい場合は、屋根、外壁、窓枠などの付帯物に異なる色を使用したり、屋根に1色、外壁は1階と2階部分でツートンにするのもおすすめ。
・光を取り込みやすい窓と小窓でバランスよく
北欧地域では冬の日照時間が非常に短いため、ほとんど陽差しを浴びれなくなります。
そのため、北欧住宅は光を取り込みやすい大きな窓にすることで明るい部屋作りを意識しましょう。
陽差しが少ないだけではなく、太陽の位置も低くなるため足元近くまである大きな窓を作る場合が多くあります。
一方で、小さな窓もバランスよく取り入れるのが北欧の住まいの特徴。
キャプチャーウィンドウといって、小さな窓から見える景色を一枚の絵画のように見立てる手法を使います。
小さな窓を室内の壁に複数配置することでまるで絵画を飾っているような、とってもおしゃれなお部屋に。
・木製のドアでナチュラルに
ドアは、ナチュラルな雰囲気にまとまる木製が多く選ばれています。
木製にすることで断熱効果が上がるため、極寒の地である北欧地域で一般的に使用されているのも理由のひとつです。
木製のドアは自然素材のため、長い年月とともに色合いの変化や風合いが楽しめます。
外壁の色によってドアを白や寒色、暖色などにすると、外観全体のアクセントとなるのでおすすめ。
外壁の色、見せたい雰囲気とのバランスを考えながら選びましょう。
・ベランダはウッドデッキに
ベランダを作るのなら、ウッドデッキにするのがおすすめ。
自然との一体感、共存を大切にする北欧の住まいには、木のぬくもりが伝わるウッドデッキがぴったりです。
北欧のスウェーデンでは10時頃と15時頃の1日2回、一旦仕事の手を休めてコーヒーを飲みながら甘いものをいただく「フィーカ」という習慣があります。
ゆったりとした時間を大切にする北欧暮らしのように、リラックスしたいときにはベランダに出てほっと一休みできる、そんな空間づくりも素敵ですよね。
・まとめ:北欧風のお家づくりと”ヒュッゲな生活”をはじめてみませんか?
いかがでしたか?
今回は、北欧風の家づくりをする際におさえておきたいポイントをご紹介しました。北欧の住宅デザインがお好み方は、お家のデザインだけではなく北欧のライフスタイル「HYGGE(ヒュッゲ)」も採り入れてみませんか?
デンマークが発祥の「ヒュッゲ」というライフスタイルは、デンマーク語で「居心地がいい空間」を指す言葉で、人とのふれあいやリラックスした時間で満たされることを大切にした考え方。北欧の人々のように自然を愛しゆとりのある生活は、忙しい日々を送る私たちにかけがえのない時間や過ごし方を教えてくれるのではないでしょうか。
私たち四季彩建設は本格的な北欧デザインの家「ヒュッゲ」シリーズを通じ、素敵なライフスタイルをご提案しています。自然素材に囲まれた心地よいお部屋、家族でお料理や食事を楽しめるオープンキッチンなど、素敵なアイデアもいっぱい。
興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
茨城県の石岡市にある自社モデルハウスのほか、完成見学会も定期的に開催しています。こちらも住まいづくりの第一歩として、お気軽にご活用ください。素敵な空間でティータイムを楽しみながら、大好きな北欧住宅についてゆっくりとおしゃべりしてみませんか?スタッフ一同お待ちしております。