「サステナブル建築」は、「地球環境にやさしく、人にもやさしい住まいをつくりたい」そんな想いから今あらためて注目されています。
自然素材の活用や風土に合った設計、再生可能エネルギーの活用など、見た目の美しさや快適さだけでなく、未来を見据えた家づくりが求められているのです。
そこでこの記事では、サステナブル建築の基本的な考え方や工夫、日本の暮らしに合った取り入れ方をご紹介します。
コラムのポイント
- サステナブル建築とは、環境への配慮と快適な暮らしを両立させる建築スタイルです。
- 自然素材や地域資源を活かすことで、心地よさと地球へのやさしさを両立できます。
- 光や風を活かした設計や断熱性の高い構造など、設計段階での工夫が重要です。
- 家づくりや暮らしの中でできる小さな選択が、持続可能な未来につながります。
目次
サステナブル建築とは|持続可能な暮らしを目指す住まいづくり
「サステナブル建築」とは、地球環境への負荷を減らしながら、長く快適に住み続けられる家を目指す建築スタイルを指します。
以下のような考え方が特徴です。
地球と共存する建築の考え方
建築資材の選び方やエネルギー消費、室内環境などに配慮し、自然と調和した設計を行うのがサステナブル建築の基本です。
短期的な効率よりも、長期的な快適さと環境負荷の低減を重視します。
日本でも浸透しつつある流れ
ヨーロッパでは早くから断熱・省エネ性能の高い住宅が進んでおり、今では「パッシブハウス」や「ゼロエネルギー住宅」なども一般化しています。
日本でも気候風土に合った「無理のないサステナブル」が求められているのです。
サステナブル建築の基本|自然素材を生かす工夫
自然素材は、環境負荷を減らすだけでなく、室内空間に心地よさとぬくもりをもたらすことも魅力です。
たとえば、以下のような利点があります。
- 無垢材や土壁で空気まで快適に
- 地域の素材を使用することで「地産地消」に
- 経年変化を楽しむ価値観を持つ
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
無垢材や土壁で空気まで快適に
無垢のフローリングや土壁、珪藻土などは、調湿性や断熱性にすぐれており、季節を通じて快適な住空間を生み出します。
とくに木材は、空間にリラックス効果が期待でき、私たちにとっても身近な素材です。
自然素材をふんだんに使用した家は、見た目の美しさだけでなく、肌触りや香りなどからも心地よさを感じられます。
地域の素材を使用することで「地産地消」に
地元で採れる木材や瓦、石材などを活用することで、輸送による環境負荷を抑えるだけでなく、土地に馴染む建築になります。
伝統的な素材や工法を現代に生かすことも、サステナブル建築のアプローチのひとつです。
経年変化を楽しむ価値観を持つ
自然素材は、時間の経過とともに色合いや質感が変化します。
その「味わい」を楽しむ暮らし方は、ものを長く大切に使う文化にもつながります。
サステナブル建築の設計ポイント
「サステナブル建築=高性能設備」と思われがちですが、「自然の力を生かす設計」こそが原点です。
以下のような設計のポイントがあります。
- 光と風を重視した設計
- 断熱・気密性能とのバランス
- 植栽や外構も家の一部と考える
この章では、サステナブル建築の設計にフォーカスして重視するポイントをご紹介します。
光と風を重視した設計
大きな開口部を南向きに配置し、軒や庇で夏の日差しを遮るなど、光と風を重視した設計もサステナブル建築の特徴です。
夏は風を、冬はしっかり太陽熱を取り込むといったシンプルな設計が、冷暖房に頼りすぎない暮らしにつながります。
窓の配置や通風経路の工夫も重要です。
こちらの記事でも、心地よい空間を作る照明計画について詳しく解説しています。
ぜひ、参考になさってください。
【関連記事】照明計画で落ち着く部屋に|イギリスの家に学ぶ、照明の選び方と配置を解説
断熱・気密性能とのバランス
高気密・高断熱の家は、冷暖房効率を高めるだけでなく、室温を一定に保ちやすく快適な環境づくりに近づきます。
自然エネルギーを活かしながら、現代の技術をバランスよく取り入れるのも魅力です。
植栽や外構も家の一部と考える
家の外も「環境の一部」と考えるのもサステナブル建築の特徴です。
たとえば落葉樹を南側に植えて夏は日陰をつくるなど、設計段階から慎重に考慮されます。
また、風の通り道を遮らない配置など、外構計画も含めて住まいをトータルに考える視点も重要なポイントです。
こちらの記事でも、屋内外をゆるやかにつなぐアイデアなどをご紹介しています。
よろしければ、合わせてごらんください。
【関連記事】後悔しないコンサバトリーのある家づくり|特徴・レイアウト・注意点を解説
家づくりで考慮したいサステナブルな工夫
サステナブル建築は、新築に限らず、日々の暮らしの中にも取り入れられます。
最後にこの章では、家づくりでもできる、サステナブルな工夫をご紹介します。
- エネルギー自給と最適化を意識する
- ものを大切に、長く使う意識を持つ
- ご家族の健康を支える室内環境を整える
それぞれの工夫を詳しく見ていきましょう。
エネルギー自給と最適化を意識する
太陽光パネルや家庭用蓄電池の活用はもちろん、照明をLEDにする、省エネ家電を選ぶなど、身近な設備の見直しも有効です。
日当たりや風通しを意識するだけでも快適性が大きく変わります。
ものを大切に、長く使う意識を持つ
「使い捨て」から「修理して使い続ける」へと、ものを長く大切に使う意識をもつこともサステナブルな工夫です。
家具やインテリアを選ぶ際にも、素材や製造背景に目を向けることで、暮らしがサステナブルに近づきます。
ご家族の健康を支える室内環境を整える
化学物質をできるだけ使わない建材や、自然の光と風が入る家づくりは、ご家族の健やかさにもつながります。
環境に配慮することは、自分たちの暮らしを守ることでもあるのです。
まとめ|環境と人にやさしい、『永く住み継ぐ家』のかたち
この記事では、サステナブル建築の基本的な考え方や工夫、日本の暮らしに合った取り入れ方をご紹介してきました。
サステナブル建築とは、単なる流行ではなく、「家と環境、そしてご家族との関係性を見直す」ための大切な考え方です。
自然素材にふれ、四季を感じ、風土に寄り添う、 そんな家づくりは、私たちの心と身体だけでなく次世代に向けてもやさしい贈りものになります。
ご自身の理想の中にサステナブルな視点を持つことは、永く心地よく住み継げる家づくりにもつながっていきます。
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