「アフタヌーンティー」は、イギリスの優雅な文化を象徴する習慣です。
紅茶の香りとともに運ばれるサンドイッチやスコーン、美しいケーキの数々は、心躍りますよね。
まるで童話の世界に迷い込んだかのようなひとときに、心ときめく方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アフタヌーンティーの歴史や発祥ホテル、現在の楽しみ方、マナー、昔のメニュー、そして人気のお菓子についてていねいに解説します。
さらに、日本で楽しむ英国式アフタヌーンティーのポイントも合わせてご紹介しますので、ぜひ最後までごらんください。
コラムのポイント
- アフタヌーンティーは19世紀イギリス上流階級の社交文化を背景に、ベッドフォード公爵夫人が広めたとされます。
- ザ・ランガム・ロンドンやザ・リッツなど歴史あるホテルで、伝統的なアフタヌーンティーが楽しまれています。
- 現代ではカジュアル化やテーマ性のあるメニュー、食の多様性に対応したスタイルへと変化しているのも魅力です。
- 英国式マナーや伝統的メニューを知ることで、自宅でも優雅なティータイムを楽しめます。
目次
イギリスのアフタヌーンティー文化とは
アフタヌーンティーは、イギリス上流階級の社交文化から生まれた伝統的な習慣です。
午後3時〜5時頃、紅茶とともに軽食や菓子を楽しむこの時間は、食事と食事のあいだを優雅につなぐひとときとして発展してきました。
本場ならではの魅力
イギリスのアフタヌーンティーは、以下のように本場ならではの魅力があります。
- 紅茶の種類が豊富(アールグレイ、ダージリン、イングリッシュブレックファストなど)
- 三段スタンドに並ぶ美しいフィンガーフード
- 食器やインテリアにまでこだわった空間演出
- 会話や社交の時間そのものを重視
イギリスのアフタヌーンティー文化は、紅茶が好きな国民性と社交を重んじる英国文化が融合した、まさに「心のゆとり」を表現するひとときです。
アフタヌーンティーの歴史と発祥ホテル
アフタヌーンティーの歴史は諸説ありますが、誕生したのは19世紀だと言われています。
当時のイギリスでは、夕食の時間が19時以降と遅く、それまでの空腹を満たすために編み出されたのが「午後の軽食」でした。
この習慣を広めたのが、ベッドフォード公爵夫人・アンナ・マリアです。
彼女が社交の場として友人を招いたことから、上流階級を中心にアフタヌーンティーが定着しました。
発祥ホテルとして知られる場所
- ロンドン・ザ・ランガムホテル|1865年、世界初の「アフタヌーンティーを提供するホテル」として名を馳せた場所。 今でもラグジュアリーな空間で伝統的なティータイムを楽しめます。
- ザ・リッツ・ロンドン|格式あるホテルで提供される「ザ・リッツ・アフタヌーンティー」は、世界中の紅茶愛好家の憧れです。
アフタヌーンティーは、こうした歴史あるホテルを舞台に、今なお英国文化の粋を体感できる貴重な機会となっています。
現在のアフタヌーンティー|現代イギリスでの楽しみ方
現代のイギリスでは、アフタヌーンティーは日常から観光、特別なイベントまで幅広く楽しまれています。
以下が、現在のアフタヌーンティの楽しみ方です。
現在のスタイルの特徴
- カジュアル化:カフェやパブでも提供される手軽なアフタヌーンティーが増加
- ヴィーガン・グルテンフリー対応:食の多様性に合わせたメニュー展開
- テーマ付きアフタヌーンティー:アートや季節、物語をテーマにした演出が人気
- 家で楽しむスタイル:アフタヌーンティーセットをテイクアウトする人も
格式を大切にしながらも、現代的に進化しているのがイギリスの「今」のアフタヌーンティー文化です。
こちらの記事でも、アフタヌーンティに合う家づくりとして取り入れたいブリティッシュインテリアの魅力や特徴を解説しています。
合わせてごらんください。
【関連記事】ブリティッシュインテリアの特徴と魅力を解説|おしゃれなキッチンデザインのポイントも
アフタヌーンティーのマナー|全部食べていいのか
「アフタヌーンティーは全部食べていいのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
基本的には出された料理は残さずいただいてOKです。
食べきれない場合は、持ち帰り可能なお店もあります。
事前確認してみましょう。
英国式アフタヌーンティーの基本マナー
英国式のアフタヌーンティーの基本マナーを知っておくと、実際の場でも慌てずにすみます。
以下を参考になさってください。
- スタンドは下段から上段へ:サンドイッチ→スコーン→ケーキの順でいただく
- ティーカップは片手で、音を立てずに飲む
- スコーンは手で割り、クリームとジャムをのせていただく
- ナプキンは膝の上に乗せて使用する
- ティーポットは注ぎすぎず、2杯分程度が美しい所作だと言われている
形式ばらずに楽しめるのも現代の魅力ですが、少しマナーを意識するだけで、より豊かな時間になります。
アフタヌーンティーの伝統的なメニューと定番のお菓子
ヴィクトリア朝時代のアフタヌーンティーには、シンプルながらも贅沢なメニューが並んでいました。
伝統的なアフタヌーンティーのメニュー
アフタヌーンティで提供されるメニューには、以下のような種類があります。
- キューカンバーサンド:薄くスライスしたきゅうりをバターでサンド
- プレーンスコーン:クロテッドクリームとジャム
- ヴィクトリアスポンジケーキ:ジャムとクリームを挟んだ軽やかなケーキ
- フルーツケーキ:フルーツの入った濃厚な味わいが特徴
現在も愛されるイギリスのお菓子
アフタヌーンティーの時間以外にも、イギリスのお菓子として親しまれているのは以下のようなものです。
- スコーン
- ショートブレッド
- エクレアやマカロン(近年のフュージョンスタイル)
- タルトやパイ類
伝統と革新がほどよくミックスされているのが、イギリスのお菓子文化の奥深さです。
英国式アフタヌーンティーを自宅で楽しむ
ホテルやカフェでの本格的なティータイムも魅力ですが、日々の暮らしのなかで自宅で英国式アフタヌーンティーを楽しむスタイルも注目されています。
お気に入りのティーセットや焼き菓子を用意し、静かな午後に紅茶を丁寧に淹れる、ゆったりとした時間は、忙しい日常に癒しをもたらしてくれます。
「アフタヌーンティーの似合う家」とは
自宅でアフタヌーンティーを楽しむには、空間の心地よさも大切です。
陽の光がやさしく差し込むダイニング、木の温もりを感じるキッチン、好きな器を並べられる飾り棚やカップボードなど、温かみのある空間で過ごしたいですね。
たとえば、このような家がアフタヌーンティによく似合います。
- 紅茶の香りが心地よく広がる自然素材の空間
- 小さなティーテーブルを置ける余白のある間取り
- 季節の焼き菓子を飾れるオープンシェルフや造作棚
- 家族や友人と集まる心地よいリビング
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自宅でもゆったりとアフタヌーンティーを楽しめるよう、快適な空間づくりにもこだわってみませんか。
こちらの記事では、イギリス風の家に取り入れたいフロントガーデンについて詳しく解説しています。
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【関連記事】イギリスの住宅にある「フロントガーデン」とは|英国風庭づくりの魅力・家と調和させるコツ
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まとめ|アフタヌーンティーで豊かな日常を
この記事では、アフタヌーンティーの歴史や発祥ホテル、現在の楽しみ方、マナー、昔のメニュー、そして人気のお菓子についてていねいに解説します。
イギリスのアフタヌーンティーは、ただの軽食ではなく、時間や会話を楽しむ「心の豊かさ」を表現する文化です。
紅茶の香りに包まれながら、ちょっと特別な午後を過ごしてみませんか。
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