ツーバイフォー工法の住宅

輸入住宅などに多い「ツーバイフォー工法」ですが、実際にどんな造りなのか分からないと不安ですよね。海外の建築様式ですし、日本の気候や地震に耐えられるのかどうかも気になるところです。

そこで今回は、ツーバイフォー工法について詳しく掘り下げていきます。メリット・デメリット、ネットの噂の真相など、茨城の輸入住宅工務店「四季彩建設」がプロ目線で解説していきます。

 


目次
1.アメリカ発祥のツーバイフォー工法とは
2.ツーバイフォー工法のメリット
3.ツーバイフォー工法のデメリット
4.在来工法とくらべて問題はない?
5.ツーバイフォー工法の実例


 

1.アメリカ発祥のツーバイフォー(2×4)工法とは

ツーバイフォー工法の屋根

ツーバイフォー工法はアメリカ発祥の工法で、カナダなど北米エリアを中心に普及しています。日本にも明治時代に伝えられ、徐々に広がって現在に至っています。まずはどんな工法なのか特徴を見ていきましょう。

 

1-1.壁で家を支える「木造枠組み壁工法」

在来工法とツーバイフォー工法

ツーバイフォー工法は木材と構造用合板を組み合わせたパネルで床・壁・天井を組み立て、サイコロのような6面体で家を支える構造です。SPF材と呼ばれる2インチ×4インチの木材を基本とすることが名前の由来になっていて、「木造枠組み壁工法」とも呼ばれます。

日本の在来工法は建築途中に柱や梁だけの骨組みの状態をよく見かけますよね。ツーバイフォー工法はパネルを組み立てていくため、こうした骨組みの状態はありません。開拓時代のアメリカで早く住宅を建てるためにつくられた工法です。

 

1-2. ツーバイシックス(2×6)など派生工法も

基本構造は変わらず、使う木材がサイズアップしたツーバイシックス(2×6)・ツーバイテン(2×10)という派生工法もあります。厚い壁によって耐震性や断熱性などの性能がアップしたグレードアップ版と考えて良いでしょう。

 

1-3.ツーバイフォー住宅のシェアは約10%

1970年代から日本で普及し始めたツーバイフォー住宅は少しずつシェアを伸ばし、2017年には12.2%、10万戸以上の建築実績があります。新築全体の着工数によって多少の上下はありますが、長年安定して採用されている実績があるため、ツーバイフォー工法を選ぶ心配は少ないといえるでしょう。

 

参照:一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会

 

2.ツーバイフォー工法のメリット

地震につよいツーバイフォー住宅

続いて、ツーバイフォー工法が持つ特徴やメリットを見ていきましょう。

 

2-1.耐震性が高い

床・壁・天井全体が耐力壁の役割を果たすツーバイフォー住宅は、耐震性を持たせやすいのが大きなメリットです。在来工法では「筋交い」と呼ばれる斜めのつっかえ棒で耐力壁を作りますが、ツーバイフォー工法はほとんどの壁面が耐力壁の役割を果たします。

在来工法が耐震性に乏しいというわけではありませんが、ツーバイフォー工法と同等の性能にするには費用と手間がかかります。特別な工事を施さず、高い耐震性を得られるのはツーバイフォー工法独自のメリットといえるでしょう。地震が多い日本では、特にうれしいポイントです。

 

2-2.気密性/断熱性が高い

一つの空間を面で囲むツーバイフォー工法は、気密性や断熱性を確保しやすく、快適性のある住まいを建てやすいのもメリットの一つ。パネル内に断熱材を充填すれば、夏のエアコンや冬の暖房がよく効いて省エネにもつながります。

建物の気密性が高いとすき間を防げるだけでなく、換気性能もアップします。余計な場所から空気を吸い込まないため、設計した通りの風の通り道を作ることができるからです。結果としてハウスダストによるシックハウス症候群なども軽減できます。

 

2-3.施工スピードが早い

もともと住宅不足のアメリカ開拓時代に開発されたツーバイフォー工法は、在来工法と比べて施工スピードが早いのも大きなメリットです。統一された規格で部材の間違いや施工不良が少なく、安全にスピードアップできる点もうれしいですね。

転勤や学校の新学期など、入居完了したいタイミングが決まっている方も検討しやすい工法です。仮住まいや現在賃貸住宅の方も、余計な家賃を節約することができます。いざ建築が始まったら完成が待ち遠しいものですが、早く新生活をスタートできるのもメリットですよ♪

 

2-4.火災の延焼が遅い

面構造ですき間が少ないツーバイフォー工法は、万が一火災が発生した際に火の広がるスピードが遅いという特徴もあります。もし火災が発生しても、燃えるスピードが遅ければ早期発見で被害を最小限に食い止められる可能性が高くなります。

「ファイヤーストップ構造」と呼ばれるツーバイフォー工法の耐火性能は、火災保険料が低いという点でも証明されています。

現代の住まいは法律で防火性能が定められていますが、火災の可能性をゼロにすることはできません。大きな被害が発生しづらいツーバイフォー工法は、大切な家族と家財を守る安心にもつながります。

 

3.ツーバイフォー工法のデメリット

建築途中のツーバイフォー住宅

メリットがたくさんのツーバイフォー工法ですが、当然デメリットも存在します。事前に知っておくことでデメリットを回避し、後悔や失敗を防ぎましょう。

 

3-1.リフォームでの間取り変更は対応しづらい

前述したようにツーバイフォー工法は箱のような6面体で家を支えるため、壁の撤去や移動といった間取り変更は難しいケースが多いです。構造自体も後の間取り変更を前提としていないため、もし可能な場合も少し手間がかかります。

子供部屋など間仕切りの追加は可能ですが、壁を撤去して部屋を広げることは難しいとあらかじめ知っておきましょう。お子さんの成長や巣立ちなど、将来のライフプランも含めてしっかり計画を立てるのが重要です。

 

3-2.大きな窓は難しい場合がある

壁全体が耐力壁の役割を持っているツーバイフォー工法は、大きな窓を配置するのが難しいケースも。壁一面の掃き出し窓などは、耐震性を確保できない場合があります。同様の理由で後から壁をくりぬいて窓を追加するのも難しい場合が多いです。

ツーバイフォー工法の設計では、高い位置の窓で採光を確保したり、風抜けの良い位置に窓を配置したりといった工夫が大切です。事前にしっかり計画を立てればデメリットを感じることはありませんので、時間をかけてじっくりプランを練りましょう。

 

4.在来工法とくらべて問題はない?

ツーバイフォー工法

日本での歴史はありますが、ツーバイフォー工法は海外由来の工法のため、日本で生まれた在来工法とくらべて不安を感じる方も少なくないようです。よくある不安や問題について、実際にどうなのかプロ目線で解説します。

 

・カビやダニが発生しやすい?

結論としては、ツーバイフォー工法が在来工法と比べてカビやダニが発生しやすいということはありません。ツーバイフォー住宅は在来工法と比べて気密性が高い分、結露や湿気によってカビやダニが発生し、シロアリ被害も出やすいというイメージが強いようです。住宅性能が低かった昔はこうした問題もあったようですが、24時間換気が義務付けられている現代では問題ありません。

そもそも湿気やカビが発生するのは、湿気対策をしていなかった昔の「布基礎」が最も大きな原因です。布基礎とは床下の地面が直接露出している構造で、田んぼや沼の近くなど水気が多い土地では湿気が床下にたまりやすいです。ツーバイフォー工法が普及し始めた昭和40~50年代はほとんどの住宅がこの布基礎で、湿気対策なども一般的ではありませんでした。

現代は「ベタ基礎」と呼ばれる全面コンクリートの基礎が主流なため、湿気上がりによるカビやダニの心配はありません。床下の木材が腐敗してシロアリ被害にあう可能性も低くなっています。

 

・耐久性は問題無い?

在来工法と比べたとき、長く暮らすための耐久性について不安を感じる方も多いようです。こちらも結論としては、在来工法・ツーバイフォー工法どちらを選んでも工法による耐久性の優劣はありません。

ツーバイフォー工法発祥の地であるアメリカでは、塗装や改築などもDIYで行い家を大切にする文化が知られています。親から子に受け継がれることも珍しくなく、中古住宅の流通や平均価格も日本と比べると非常に高い住宅環境です。

このように一つの家に長く暮らすのが当たり前のアメリカで採用されている実績がありますから、ツーバイフォー工法の耐久性は問題ありません。日本の住宅は平均寿命が30年前後ですが、アメリカ住宅の平均寿命は50年前後というデータもあります。住まいの耐久性を伸ばすのは工法ではなく、細かいメンテナンスが重要です。四季彩建設は建てた後のメンテナンスやリフォームにも対応しています。

 

5.ツーバイフォー工法の実例

百聞は一見に如かず、茨城県を中心に四季彩建設が施工した、ツーバイフォー住宅の実例をご紹介します。

南欧テイストの外観

大開口の窓を設けにくいツーバイフォー工法ですが、コンパクトな窓をたくさん配置すれば採光不足になることはありません。国産住宅で多い大きな引き違い窓は平凡なイメージを与えやすく、コンパクトな窓にすることでおしゃれ度もアップします。

リビングの薪ストーブ

高断熱なツーバイフォー工法のメリットを活かし、大きなリビングには薪ストーブを設置。熱が外に逃げづらいため、寒い冬も長時間快適に過ごせます。夏のエアコンも良く効きますので、地球環境と家計にやさしい点もうれしいですね。

【関連コラム】【実例集】おしゃれな薪ストーブの家|失敗を防ぐ間取りの作り方

 

【事例の詳細はコチラ】

 

 

構造上壁の量を減らしにくいツーバイフォー工法ですが、柱を残しつつおしゃれに仕上げている事例です。広々としたLDKの中で「邪魔な壁」というイメージを無くし、コンセントも設置することで利便性もアップしています。

無垢フローリングのLDK

【事例の詳細はコチラ】

 

まとめ:ツーバイフォーの注文住宅はしっかりプランを練りましょう

無垢フローリングがおしゃれなリビング

高い耐震性や断熱性を持つツーバイフォー工法の家は、これからの住まいづくりにピッタリな構造です。アメリカで築100年以上の住まいがたくさん残っている実績もあり、メンテナンスをしながら長く暮らすことができます。

いつまでも快適な暮らしをするためには、ライフスタイルの変化を見据えた間取りプランが重要です。四季彩建設は年間着工数を10棟に限定し、お施主様と時間をかけてじっくり良い家を作ります。理想のデザインアドバイスや主婦目線の家事ラク動線など、生活のことを考えた家づくりはお任せください。ご自宅からご利用いただけるオンライン相談会も始めましたので、お気軽にどうぞ。

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