フローリングは、住宅デザインを考える中でも、部屋の雰囲気を左右するような大切な要素のひとつ。
さまざまなフローリングのデザインがある中で、オリジナリティーのあるおしゃれな空間にしてくれるのが「ヘリンボーン」の床。
こちらのコラムでは、ヘリンボーン柄のフローリングにするメリット・デメリットや、さまざまなヘリンボーン床の施工事例をたっぷりとご紹介します。
ヘリンボーンの床を検討するうえで事前に知っておきたい知識を学んで、後悔のない家づくりを目指しましょう。
目次
ヘリンボーン床とは?
ヘリンボーン(herringbone)とは、英語で「ニシンの骨」という意味をあわらしています。その名の通り、短い木材を「V字」に張り合わせてつくられる模様は、まるで魚の骨のように見えますよね。
長方形の木材を張り合わせて仕上げる一般的なフローリングとは異なり、ヘリンボーンの細かなデザインは、繊細で高級感あふれる印象に見せてくれる効果があります。
・模様は大きく2種類
ヘリンボーンには、「ヘリンボーン張り」と「フレンチヘリンボーン張り」という大きく2パターンの模様が存在しています。
上記のように、「V字」の角度が90°になるように張り合わせるのが「ヘリンボーン張り」。
「V字」が45°になるように木材を張り合わせていくのが「フレンチヘリンボーン張り」。
「ヘリンボーン張り」よりも、シャープでモダンな印象に仕上がります。
・使われる素材の種類
ヘリンボーンのフローリングにする場合は、自然木をそのまま使用した「無垢材」や、いくつかの木片を張り合わせてつくる「集成材」といった素材が使われます。
木材の色味によっても床の印象はかなり変わるため、ダークで落ち着いた雰囲気にしたいなら「ウォールナット」や「オーク」、明るく上品に見せたいなら「ホワイトオーク」や「バスウッド」といった木材がオススメ。
また、ヘリンボーンの模様は、タイルやレンガなど木材以外の素材でも実現できます。
【関連記事】無垢材フローリングのメリット・デメリットって?種類やお手入れ方法も解説
ヘリンボーン床にするメリット
ここからは、ヘリンボーンのフローリングにするメリットやその魅力について見ていきましょう。
・デザイン性が高く高級感のある空間に
短い長方形の木材を丁寧に張り合わせてつくったヘリンボーンの床は、デザイン性が高く、おしゃれで洗練された印象に見せることができます。
屋内でもフローリングはかなり広範囲を占める存在でもあるため、床のデザインに少しこだわるだけで、空間全体の印象を変えるインパクトも大きくなるのです。
おしゃれで高級感のある部屋づくりを目指している方にはぴったりです。
・オリジナリティーのある模様がアクセントに
一般的なフローリングとは一味違った、オリジナリティーのある模様にしたい方にも、ヘリンボーンの床はオススメ。
ヘリンボーンのデザインを取り入れるだけで、部屋全体を華やかに見せるアクセントとなり、ワンランク上のおしゃれ感が楽しめます。一方で、派手すぎすにナチュラルに空間に溶け込んでくれるのも、ヘリンボーンデザインの魅力。
・自由度が高くどんなテイストにも合う
ヘリンボーンの床は、使用する素材や木材の種類が選べるという自由度の高さから、ナチュラルからレトロ、モダンな雰囲気まで、どんなテイストにも合うのが取り入れやすいポイントです。
無垢材の床にする場合は、自然のあたたかみ溢れるナチュラル系のインテリアとの相性は抜群。一方で、ダークな色味の木材をチョイスすれば、落ち着きのあるモダンな雰囲気に馴染みやすくなります。
キッチンなどの水回りの床に取り入れたい場合は、水や油に強いタイル系の素材にするのがオススメ
【関連記事】自然素材の家のメリット・デメリット|後悔しないために知っておくべきこと
ヘリンボーン床にするデメリット
続いては、ヘリンボーンの床ならではのデメリットについて見ていきましょう。
・圧迫感で部屋が狭く見えることも
ヘリンボーンは細かなデザインでできているため、部屋の中での存在感が大きくなり、圧迫感や窮屈感を感じてしまうことも。
狭い部屋にヘリンボーンを取り入れてしまうと、空間がより狭く感じてしまうリスクがあるため、少し注意が必要です。心配な場合は、フローリングに使用する木材の色味を明るいものにすることで、圧迫感を感じないような工夫をしてみると良いでしょう。
・床暖房が取り入れにくくなることも
床暖房を検討中の方は、ヘリンボーンの床との相性があまり良くないので、少し注意が必要です。
無垢材でヘリンボーンのフローリングにした場合、無垢材が床暖房の熱で変形してしまうことがあります。「ヘリンボーンの床だと床暖房にはできない」ということではありませんが、床暖房に対応できる素材は限られているため、床暖房にする場合は選択肢が限られてしまうことは覚悟しておきましょう。
・施工期間が長くコストもかかる
長方形の木材を張り付けていく一般のフローリングと比べて、ヘリンボーンの場合は、作業が細かく手間がかかるため、施工期間が長くなってしまうというデメリットが。
さらに、手間がかかり作業期間も長くなることから、当然コストも高くなってしまいます。ヘリンボーンの床にする場合は、事前にきちんと予算計画を立てたうえで検討してみましょう。
予算の関係で難しい場合は、リビングのみや寝室のみなど、どうしても取り入れたい部屋を絞るといった選択肢も。
さまざまなテイストのヘリンボーン床を紹介
最後に、ヘリンボーンの床を取り入れたさまざまな住宅実例をご紹介。参考にしたい模様や色味などを見つけてみましょう。
・実例①
こちらは、レトロなおしゃれ感が漂うダイニング。空間の雰囲気に合わせて、フローリングにはダークな色の木材を取り入れています。ヘリンボーンがナチュラルに空間に溶け込み、シックで落ち着いた部屋になります。
・実例②
脱衣所の床にヘリンボーンを取り入れた家。ホワイトとグレーでまとめて、統一感のある上品な印象になります。
・実例③
大都会ニューヨークにある家を思わせる、洗練されたスタイリッシュなリビング。クールな印象に見せたい場合には、上記のようなフレンチヘリンボーン張りがおすすめです。
・実例④
こちらは、エキゾチックな雰囲気を感じる部屋。ヘリンボーンの模様を全面に見せると、少し印象が強すぎるときには、ラグを敷いてみるとgood。
・実例⑤
廊下に石畳のヘリンボーンを取り入れた、高級感溢れる家。取り入れる場所や雰囲気、求める機能性に合わせて、どのような素材でも実現できるのがヘリンボーンの魅力です。
ヘリンボーン床のおしゃれな新築を建てるなら、四季彩建設へ
いかがでしたか?こちらのコラムでは、ヘリンボーンの床の魅力やデメリット、おしゃれな施工事例をたっぷりとご紹介しました。
どのようなスタイルにも合い、ワンランク上のおしゃれな家づくりが叶う「ヘリンボーンの床」をぜひ取り入れてみませんか?
わたしたち四季彩建設は茨城にて、カリフォルニアスタイルやフレンチスタイルなど、さまざまな海外テイストの自然派輸入住宅を手がけており、ヘリンボーンをはじめとした無垢材のフローリングの住まいをお届けしております。
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