おしゃれなタイルはキッチンや洗面所の雰囲気を向上させると同時に、水に強いという使い勝手の良さがあります。
また、キッチンのコンロやリビングの薪ストーブ周りには、火気に強いレンガを使うと、温かみが感じられると共に煤汚れなどの心配がなくなります。
家の中の場所別に、使えるタイルとレンガの種類の特徴と施工事例を見ていきましょう。
コラムのポイント
タイルやレンガは、使う場所に合わせて適切な種類を選ぶと使い勝手が良くなります。
タイルの色や質感、デザインを内装全体の雰囲気と調和させることでおしゃれな空間が生まれます。
目次
タイルの種類と内装に使えるタイルの特徴
土や石、ガラスなどから作られているタイルには豊富な色と質感が揃っていますが、吸水率によって3つの種類に分けられます。
吸水率は水への耐性を変化させるので、使う場所によって適切な種類を選ぶ必要があります。
吸水率の違いによるタイルの種類
Ⅰ類(磁器質)
約1200度前後で焼成された内装や外装に使われる吸水率3%以下のタイルです。
タイルの種類の中で最も水に強いので、浴室や洗面台、キッチン、外壁に使われます。
ただし吸収されない分、表面に水分が残る為滑る危険性があります。安全の為、浴室や、洗面所の床などには、滑り止め加工がされているタイプが使われます。
Ⅱ類(せっ器質)
約1200度前後で焼成された内装や外装に使われる吸水率10%以下のタイルです。
Ⅰ類(磁器質)と同じように水に強い性質です。浴室や洗面台、キッチン、外壁に使われます。
Ⅲ類(陶器質)
約1000度前後で焼成された水回り以外の内装に使われる吸水率50%以下のタイルです。
ガラスのような質感に仕上がったおしゃれなデザインが多く、ダイニングやリビングの壁の他に、建具、造作家具の装飾にも使われます。
仕上げの違いによるタイルの種類
タイルには、焼成する前に釉を塗るタイプと塗らないタイプがあります。
釉を塗るタイプ
ガラス質の釉を塗って美しい光沢を持たせると共に、耐久性が高められたタイルです。デザイン性が高く、色も豊富です。
釉を塗らないタイプ
素材をそのまま焼成するので、自然な風合いに仕上がり、素材のもともとの色や質感が活かされているタイルです。
レンガの種類と内装に使えるレンガの特徴
レンガには、内装に使うレンガと、外壁やエクステリアに使うレンガがあります。
おもに内装に使うレンガ
モルタル造形と呼ばれる手法で、モルタルに塗装をして造形されたレンガです。大きさや色を自由に変えられるので、キッチンの壁や薪ストーブ周りに使うと、デザイン性が高くおしゃれな空間を演出できます。
おもに外壁やエクステリアに使うレンガ
焼成したレンガと天日乾燥させたレンガがありますが、どちらも固めた粘土から作られます。タイルのように釉を塗ったり、造形レンガのように塗装をしたりせず、素材の色のままのレンガです。
おしゃれなタイルとレンガを採り入れたキッチンの施工事例
タイルには、美しさと使い勝手の良さがあり、タイルのデザイン性と色や質感がキッチンをおしゃれにします。
近年はキッチンパネルが増えていますが、部分的にタイルやレンガを使ったキッチンには、個性的な美しさが生まれます。
サブウェイタイルが使われたアメリカンハウスのキッチン
塗り壁のキッチンの壁に施された同系色のサブウェイタイルが、大理石の天板やブラック系の収納の扉を静かに支えて調和させています。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【つくば市】アメリカンスタイル
グレー系の収納の扉と調和するサブウェイタイルが、キッチンをより広く感じさせています。
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>>>【石岡市】カリフォルニアスタイル
ヘリンボーンタイルが使われた高級感のあるキッチン
ヘリンボーンはフローリングにも良く採用される人気があるデザインですが、壁に貼るタイルにも相性が良いデザインです。
壁に貼ると、照明のあたり方で色や質感に深みが出て、高級感のある落ち着きが生まれます。
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>>>茨城県 輸入住宅 守谷市 T様邸
モザイクタイルとレンガや無垢材との組み合わせが生み出す温かみのあるキッチン
小さなタイルを組み合わせるモザイクタイルには、複数の色を組み合わせられる楽しさがあります。
壁のレンガとシンクの上に施されたモザイクタイル、レンガ風の床のタイルが、同じ色調で統一され、自然で温かみのある風合いを醸し出しています。
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>>>【美浦村】20191118-1
モザイクタイルがダイニング側にも施され、無垢材のキッチンカウンターの上のアクセントになっているナチュラルな雰囲気のキッチンです。
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>>>【日立市】20191118-8
陶器の洗面ボウルとタイルの洗面所・浴室の施工事例
洗面所の陶器のボウルにはシステム洗面台にはない暖かさや美しさがあり、水垢がつきにくく、ついてもすぐとれるという良さがあります。
小花模様のデザインタイルが陶器ボウルのかわいらしさを引き立てています。
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>>>【石岡市】赤毛のアンの家
繊細な照明器具と装飾された鏡、凝ったデザインの洗面台という組み合わせをモザイクタイルがまとめて、エレガントな空間を創り出しています。
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>>>【常陸太田市】フレンチスタイル
無垢材の枠がついた鏡と収納、シンプルな洗面台の組み合わせを、模様付きデザインタイルが明るい雰囲気にしています。
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>>>【ひたちなか市】フレンチスタイル
猫脚のバスタブにはシステムバスにはない高級感と味わいがあり、タイルの壁がその良さを引き立てています。
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>>>【つくば市】ブリティッシュスタイル
リビングの薪ストーブ周りにレンガを使った施工事例
薪ストーブをレンガの風合いが引き立て、暖かみのある空間が生まれます。
同時に、煤がつきやすい薪ストーブ周りの壁をレンガにすると、汚れが目立ちません。基本的にお手入れが不要なので、薪ストーブ周りをいつでもきれいに保てます。
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>>>【鹿島市】マンサード屋根の家
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>>>【ひたちなか市】フレンチスタイル
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>>>【鹿島市】20191118-11
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>>>【鹿島市】20191118-9
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>>>【鹿島市】20191118-13
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>>>【水戸市】20191118-5
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>>>【壬生町】フレンチスタイル
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>>>【石岡市】フレンチスタイル
キッチンや洗面所にタイルを使うメリット
タイルを使うメリットには空間のデザイン性を向上させる以外に、お手入れのしやすさや耐久性の高さが挙げられます。
色・質感・デザイン・サイズのバリエーションが豊富
タイルにはシンプルなタイプや可愛らしいタイプ、高級感のあるタイプなど、様々な色と質感があり、小さなサイズも大きなサイズもあります。
それらを自由に組み合わせることができるので、全体的に使って統一感を出したり、部分的に使ってアクセントにしたりと、空間の演出がしやすい良さがあります。
傷がつきにくい
タイルはキッチンパネルやクロスに比べると傷がつきにくく、褪色もほとんど見られないので、長期間に渡ってきれいな状態を維持できます。
水に強く油跳ねがしてもすぐキレイになる
キッチンのシンク周りは水撥ね、壁は油跳ねなどによって汚れやすいのですが、タイルにはお手入れが簡単という良さがあります。
洗剤を使わなくても、スポンジで汚れを落とした後、乾拭きするだけできれいになります。
タイルを内装に使う注意点
タイルには良い面がたくさんありますが、注意しなくてはならない点もあります。
目地汚れ
タイルは傷も汚れもつきにくいのですが、目地は黒ずみがつきやすいので、濡れたままにしないようにする必要があります。
目地の悩みもスッキリ解決
カビや汚れの原因は、目地の部分が水分を吸収するからです。
栄養源をたつ!
カビの好物は湯垢や石鹸カス。最後に入浴した人がこうした栄養源を洗い流す習慣をつけると効果的です。
湿度を下げる!
カビは湿度80%を超える環境でもっとも良く繁殖します。入浴後2時間以上換気扇を回すか、窓をあけましょう。浴槽には必ず蓋をし、お湯を抜いてしまうのがベストです。
温度を下げる!
カビがもっとも活発に活動するのは20~30℃。入浴後はタイル面に冷たいシャワーをかけ温度を下げましょう。
引用した内容は、浴室についての記述ですが、キッチンにおいてもシンク周りのタイルに付いた洗剤は洗い流し、濡れたままにしておかないなどに注意することで、目地汚れを防げます。
貼り替えをすると費用が嵩む
タイルは耐久性が高いので、半永久的に使い続けられます。ただ、新築から十数年経ち、システムキッチンの入れ替えをする際、壁も貼り替えようとすると、剥がす手間がかかる為、クロスやキッチンパネルより貼り替えに費用がかかります。
レンガは築30年程度まではメンテナンスの必要はありません。ヒビが発生したらすぐにメンテナンスをすれば、長く使い続けられます。
新築時にタイルやレンガを取り入れる際には、一生使い続けることを考えて、色や柄を選ぶことと、タイルは目地汚れを発生させないようにお手入れすること、レンガはヒビが出たらメンテナンスすることに注意することが長くタイルのあるキッチンや洗面所を愉しむコツです。
タイルやレンガには思い通りの雰囲気を生み出せる魅力があり、パネルの壁のキッチンや洗面所と比較して、自然で温かみのある空間や高級感のある雰囲気を創り出します。
新築する家にはタイルやレンガを使った内装にしたい、陶器の洗面ボウルのある洗面所にしたいというような夢がありましたら、お気軽にご相談ください。
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