ペットと暮らす家は、大切な家族である愛犬の健康と安全が守られる間取りでなくてはなりません。
犬と人間とでは、快適で安全な空間の条件が異なりますので、新築時に間取りを工夫すると両方が暮らしやすい家を実現できます。
愛犬の幸せな毎日につながるペットも人間も暮らしやすい家にする方法を考えていきましょう。
コラムのポイント
- 既に愛犬と共に暮らしていらっしゃるご家族がペットと暮らす家を新築する際は、今までの暮らしから計画を進めることが大切です。
- これから犬と暮らすことを計画されているご家族は基本的な犬の性質を理解した上で、間取りや空調方法などを計画していきましょう。
目次
大切な家族であるワンちゃんと暮らす家の間取りアイデアと注意点
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愛犬が暮らしやすい家にする為には、犬の性質を知ることが大切です。もちろん犬種や個体による違いがありますので一括りにはできません。
既に犬と一緒に暮らしているご家族が、愛犬の性格に合わせて間取りを計画する場合には、その経験が糧となって理想的なペットと暮らす家を実現できるでしょう。
一方、マンション住まいではできなかった犬との暮らしを実現する為に家を建てる、又は家を持つなら犬と暮らしたいと考えるご家族もいらっしゃることと思います。そのような場合には、一般的な犬の性質を理解した上で間取り計画を進めることが大切です。
リビングにワンちゃんの好きな安心スペースを作る
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犬は家族と一緒に過ごす時間が大好きであると同時に、薄暗くて狭いところにこもると安心できる性質も併せ持ってます。この両方が叶えられる場所が、犬にとって心地よいスペースです。
家族揃ってリビングで過ごすというご家族なら、愛犬が最も家族との時間を楽しめる場所はリビングです。そのリビングの中のどこかに、愛犬の隠れ家を作っておくと花火や雷が鳴ったり、見知らぬ来客を迎えたりして不安になった時でも、逃げこむ場所が確保されます。
リビングの中なので家族の気配を感じながら、居心地の良い場所に隠れられるので愛犬にとって理想的な環境が整うことでしょう。
犬は家族の気配が感じられない時間が長引くと、不安になってしまいます。日常的にそのような状態が続くと、精神的に不安定になるからです。不安定な精神状態が続くと、無駄吠えをしたり物を壊したりするような行動を引き起こしてしまうことさえあります。
また、リビング内に物が溢れていないことも犬の居心地の良さを調える条件のひとつです。床に物が多く置かれていると自由に歩き回れません。
その為、リビング内には十分な収納スペースを作り、床やソファの上に物が溢れないようにしておくことも、犬の居心地の良さに役立ちます。
その他、犬には食べてはいけない植物があり、犬種や個体差によって危険度は変わりますので、この植物なら安全という判断は非常に難しいです。
既にペットと長く暮らしていらっしゃるご家族なら、この植物はだいじょうぶという判断ができますが、新しく犬をお迎えする場合には細心の注意をしましょう。
観葉植物はリビングをおしゃれにしますが、愛犬が絶対に届かない場所にだけ置くことが肝心です。新築時に高い場所に観葉植物を飾れるスペースを作っておくなどの工夫が役立ちます。
お留守番時の室温と湿度が調整できる室内環境
家族構成やライフスタイルによっては、愛犬に留守番させることもあるでしょう。その間も、愛犬が心地よく過ごせる室内環境を整えてあげることが大切です。
犬は夏、どんなに暑くても肉球にしか汗をかかないので体温を下げにくい体質です。その為、夏は家族が留守にしている時も、熱中症予防のために涼しい環境にしておく必要があります。
高断熱仕様にしておくと、夏は涼しく冬は暖かい室温を維持しやすいので、お留守番時にも少ない電力で快適な環境にしてあげられます。
ご家族がいる時は、犬の様子を見て調整できますが、お留守番時にはそれができません。そのため、人間がいない時でも常に最適な室温に調えられるような空調設備を導入することが理想的です。
温度設定に関しては犬種によって最適な温度は変わりますので、かかりつけの獣医さんに教えてもらいましょう。
鳴き声対策として内窓を設置する
基本的に犬は、家族の愛情に育まれ家の中で安心して暮らしていると、無駄吠えをしてご近所に迷惑をかけるようなことはありません。ただ、体調を崩したり、老齢になったりした時に、無駄吠えが始まることがあります。
そのため、内窓を設置して防音性を高めておくことは、犬との長い暮らしへの備えとして役立つでしょう。
内窓には防音性が極めて高い内窓と、生活騒音を防ぐ程度の一般的な内窓があります。一般的な内窓より鳴き声対策に役立つ窓は、遮音サッシが使われた内窓です。
室内で歩き回れるスペースを作る
犬は歩きまわったり走り回ったりすることが大好きです。庭にドッグランがあれば理想的ですが、周辺の環境や敷地面積によっては家の中に歩いたり走ったりできるスペースを計画することもできます。
回遊動線をつくる
家全体で考えた時、後述しますが犬を立ち入らせたくない場所以外は、回遊できる間取りにすると、家の中を自由に動き回れます。
ペットドア・通常のドアの使い分け
ペットが自由に通り抜けられるペットドアは、ペットが回遊しやすくなります。立ち入らせたくない場所には通常のドア、自由に移動させたい場所にはペットドアといった使い分けをしましょう。
階段の作り方・使い方
ミニチュアダックスフンドやコーギー、バセットハウンドなどの足が短い犬種は、段差が苦手です。日常的に人間用の階段を昇り降りしていると、骨盤や背骨に負担がかかってしまいます。
その為、回遊動線の中に階段がある場合、犬に負担のかからない緩やかな傾斜の階段にすることが大切です。また、間取り計画を進める上でできるだけ段差のない間取りにすることも、犬の負担軽減に役立ちます。
また、むやみに犬が階段を昇り降りしないよう、階段にペットゲートをつけておくという方法も考えられます。この際、愛犬の運動能力に合わせて超えられない高さにすることが大切です。
玄関とリビングの間にドアをつける
好奇心旺盛な犬は、人間が玄関ドアを開けた際、外に飛び出してしまうことがあります。そのような脱走の危険を防ぐ為に、玄関とリビングの間にドアをつける、玄関を避けて回遊動線を造るなどの工夫が必要です。
ペットが入ってはいけないゾーンを分ける
愛犬の安全を確保する為には前述した階段や段差のある場所、玄関ドアも含め、浴室やキッチンなど犬にとって危険なエリアが回遊動線に含まれないようにすることが大切です。
浴室の出入り口は内開きのドア、又は引き戸にしておくと、犬が開けてしまう事故を防げます。加えて、浴室は犬を立ち入らせない為、常にドアや引き戸を閉じておくので、閉じていても浴室内の換気ができる換気方法にしておきましょう。
手軽な方法として、キッチンや階段、段差のある場所にはペットゲートが役立ちます。一方、キッチンとダイニングの間に格子の引き戸を設ける、玄関へは犬が行けない間取りにするなどの工夫は、新築時ならではの方法です。
既に愛犬と暮らしていらっしゃるご家族は、愛犬との暮らしを詳しくシミュレーションして、具体的なアイディアを間取りに盛り込んでいきましょう。
また、立ち入れる場所と立ち入れない場所を分けてしつけることは、飼い主との主従関係を教えるためにも重要という考え方もあります。
グルーミング・ブラッシングができる広い玄関土間を作る
グルーミング・ブラッシングができる広い玄関土間は犬との暮らしに役立ちます。特に換毛期には大量の抜け毛が出ますが、土間なら掃き掃除をした後に、水で洗い流せるので衛生的です。リビングでグルーミング・ブラッシングをすると抜け毛やフケが舞ってしまいますし、浴室ですると抜け毛で排水口が詰まってしまう恐れがあります。
また、土間があるとお散歩に行く支度をさせたり、帰宅時に足を拭いたりでき、雨の日のお散歩が楽になります。玄関内できれいにしてから家に上げるので、室内に泥汚れや抜け毛が持ち込まれることもありません。
ただ、凹凸の多いアンティークレンガや洗い出し仕上げなどは、抜け毛や泥汚れの掃除と洗い流しに手間がかかるので、掃除がしやすい床素材を選びましょう。
ペット用品専用の収納スペースを作る
広い玄関土間の一部が、シューズインクローゼットになっているとより便利です。内部にペットフードやトイレシート、ブラシ、リード、お散歩バッグなどを収納でき、ブラッシングをする時やお散歩の支度をする時に、必要な用品がすぐ取り出せます。
屋外にもペットスペースを工夫
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猫と違い、犬はお散歩などで家から出ることが多いので、屋外のペットスペースがあることがペット(犬)と暮らす家として理想的です。
外に足洗い場を設ける
玄関外の足洗い場は、簡単な立水栓だけでもお散歩後に足が洗えます。広めに作ってシャワー水栓にすると、暖かい季節にはシャンプーもできます。
ドッグランスペースを作る
敷地に余裕があり、周辺の環境が安全であれば庭にドッグランを設けると、愛犬の遊び場を屋外に確保できます。ただ、交通量の多い通りに面している場合には、飛び出しの危険があり、人通りの多い環境であれば、知らない人の気配を感知して吠えてしまう心配も出てくるでしょう。
ドッグランスペースを計画する際は、飛び出しの危険がないように設計する、夏は熱中症を防ぐ為に木陰やオーニングを設けるなどの注意が必要です。
オープンエクステリアは危険
オープンエクステリアは門扉やフェンスを設けない開放的なエクステリアです。ただ、ペットの脱走防止のリスクがあります。
ドッグランがあってもなくても、敷地内から外に出ないようにする工夫が必要です。玄関ドアからの脱走を防ぐ工夫をしていても、脱走が決しておこらないとは言えません。
その際、敷地から出られないようなフェンスが設置されていれば、迷子になったり交通事故にあったりするリスクをなくすことができます。
内装材・設備選びもペットフレンドリーな工夫が必要
間取りに加えて、ペットと暮らす家をより快適にするポイントが、床や壁に使う素材選びです。
滑りにくい床材
滑る床は犬の足腰に負担をかけます。コルクや滑り止め加工がされているフローリングなど、滑らない床にすると走り回っても体に負担がかかりません。
掃除しやすい床材
ペットがいる住宅の床用に、耐水性・耐アンモニア性・対汚性床材といった床材があります。
消臭機能のある内装材(床材・壁材)
ペットと暮らす家では、ご家族には感じられなくても、訪問客にはペット特有のニオイが感じられてしまうことがあります。そのような場合に役立つ内装材が、消臭機能を備えた床材や壁材です。
内装材以外のニオイ対策には、イオンを放出して除菌と脱臭をするイオン発生器や、ペット用空気清浄機も効果的があります。
キズのつきにくい壁材
猫のように爪とぎをするわけではありませんが、犬の爪も壁に傷をつけます。傷がつきにくいということも、ペットと暮らす家の壁には求められます。
換気システム
空気をきれいに維持する換気システムですが、ペットと暮らす家ではニオイをこもらせないことや、ペットの毛やフケを浄化することもできる換気システムが必要です。
換気システムには第一種換気と第三種換気があります。第一種換気給気と排気を換気扇でする方式、第三種換気は換気扇で排気、自然換気で給気をする方式です。
第一種換気には空気環境を快適にし、家族の健康維持をしやすくします。一方、第三種換気には、換気による室温の変化があり、天候に左右されることというデメリットがあります。
そのような違いから、ペットと暮らす家には第一種換気が理想的です。
愛犬はかけがえのない幸せを常に届けてくれる家族の一員です。ただ、犬にとっての暮らしやすい環境と、人間にとっての暮らしやすい環境は異なる部分もあります。
愛犬は自分の暮らす環境を自分で変えることができません。人間が愛犬の性質を理解し、理想的な環境を調えることがご家族全員の幸せに繋がります。
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