「玄関の吹き抜け」は本当に必要なのか見極めるには|後悔しないための確認ポイント

玄関に吹き抜けを設ける間取りは、家に入った瞬間の印象を大きく左右します。

視線が縦に抜け、空間が広く感じられるため、新築計画の中で一度は検討する方も多い要素です。

一方で、完成後に「思っていた暮らしと少し違った」「なくてもよかったかもしれない」と感じるケースもあります。

そこでこの記事では、玄関吹き抜けを取り入れて後悔しないための、確認ポイントを具体的にお伝えします。

新築やリノベーションで玄関に吹き抜けを取り入れたい方、吹き抜けが本当に必要か迷っている方にも役立つ記事ですので、ぜひ最後までごらんください。


コラムのポイント

  • 玄関の吹き抜けは開放感が得られる一方、空間効率に影響する場合があります
  • 後悔の多くは、使い方を具体的に想像できていないことが原因です
  • 階段や動線との関係が暮らしやすさを左右します
  • デメリットは設計段階で軽減できる場合があります
  • 新築とリフォームでは判断軸が異なるため、施工事例が豊富な工務店に依頼しましょう

玄関の吹き抜けとはどのような空間か

「玄関の吹き抜け」は本当に必要なのか見極めるには|後悔しないための確認ポイント

玄関吹き抜けとは、玄関部分の天井を2階やそれ以上までつなげ、上下階が連続する空間の構造を指します。

玄関ホールと階段、2階廊下が視覚的につながるケースも多く、床面積以上の広がりを感じやすくなるのが魅力です。

また、吹き抜けには窓が設けられることが多く、自然光が上部から入る場合は、玄関全体が明るい印象になります。

一方で、床や壁として使える面積が減るため、収納や居室配置に影響が出る点も理解しておきましょう。

玄関の吹き抜けで後悔につながりやすい理由と対策

玄関に吹き抜けを設けて、後悔しないかと気になる方も多いのではないでしょうか。

構造上、開放感は得られますが、取り入れ方によっては暮らしにくさにつながりかねません。

ここでは、玄関の吹き抜けで後悔しやすい理由を4つご紹介します。

玄関の使い勝手

玄関は、出入りだけでなく、靴の脱ぎ履き、荷物の一時置き、来客対応など、細かな動作が重なる場所です。

吹き抜けの印象に目が向くあまり、日常の使い勝手が後回しになると、不便さを感じやすくなります。

玄関を使いやすくする対策

  • 吹き抜けのデザインよりも、動線計画を優先する
  • 靴の脱ぎ履きスペースを十分に確保する
  • ベンチや一時置きカウンターを設ける
  • 来客動線と家族動線を分ける間取りを検討する

冷暖房や音の広がり

上下階がつながることで、空気や音は移動しやすくなります。

冬の冷気や夏の熱気、生活音の広がりは、完成後に後悔しがちなポイントです。

吹き抜けがあることで、暖かい空気が上部へ逃げやすくなります。

断熱性能や暖房計画が十分でない場合、寒さを感じる原因になるため対策が必要です。

冷暖房や音の広がりを抑える対策

  • 高断熱・高気密仕様を前提に設計する
  • シーリングファンを設置し、空気を循環させる
  • 階段や廊下に引き戸を設けて空気の流れを調整する
  • 玄関ホールと居室の間に建具を設ける

暮らしに合わせた収納量

玄関まわりは、収納を確保したい場所です。

吹き抜けによって壁面が減るため、土間収納や玄関収納の計画に工夫が必要になります。

暮らしやすい収納量を確保するための対策

  • 土間収納を別スペースで確保する
  • 壁面収納やニッチを活用する
  • 階段下スペースを収納に充てる
  • 可動棚を取り入れ、将来の変化に対応できる設計にする

掃除やメンテナンスの手間

高い位置にある照明や窓は、掃除や交換がしにくくなります。

日常的な管理方法まで含めて考えておくことが重要です。

掃除やメンテナンスの手間を省く対策

  • 昇降式照明を採用する
  • 足場なしで拭ける位置に窓を設計する
  • 電動ブラインドを採用する
  • 定期点検を前提にしたメンテナンス計画を立てる

玄関の吹き抜けが合う間取りの特徴

「玄関の吹き抜け」は本当に必要なのか見極めるには|後悔しないための確認ポイント

玄関の吹き抜けを活かし、暮らしになじむ間取りには、主に2つの特徴があります。

玄関に吹き抜けを取り入れる際は、合わせて検討しましょう。

玄関ホールに余裕がある

玄関自体にある程度の広さがある場合、吹き抜けの効果がより活かされます。

玄関ホールを設け、動線と余白を確保することが、吹き抜けのある玄関をより快適にする鍵です。

採光が確保できている

上部からの自然光が降りそそぐ玄関は、明るく清々しい雰囲気をつくります。

窓の位置や方位まで含めた採光計画が重要です。

「玄関に吹き抜けは不要」と感じやすいケースとは

「玄関の吹き抜け」は本当に必要なのか見極めるには|後悔しないための確認ポイント

すべての住まいに、玄関の吹き抜けが必要なわけではありません。

次のようなケースでは、玄関に吹き抜けを設けるか十分に検討しましょう。

  • 収納量を重視したい
  • 冷暖房効率を優先したい
  • 玄関を落ち着いた空間にしたい

このような場合、吹き抜けを設けない判断も自然です。

空間の価値は、広さだけで決まるものではありません。

ご家族の現在と未来のライフスタイルを考慮して、プロの視点も取り入れながら冷静に見極めましょう。

こちらの記事では、安心して依頼できる工務店選びのポイントを詳しく解説しています。

合わせて、ごらんください。

【関連記事】つくば市のリフォームで快適な暮らしを叶える|茨城でリフォームをする際のポイントと工務店選びを解説

玄関の吹き抜けリフォームの注意点

「玄関の吹き抜け」は本当に必要なのか見極めるには|後悔しないための確認ポイント

既存住宅で玄関の吹き抜けを検討する場合、新築とは異なる注意点もあります。

間取りの自由度や構造条件が限られるため、見た目だけで判断せず、建物全体のバランスを踏まえた計画が重要です。

ここでは、玄関の吹き抜けリフォームを検討する際に押さえておきたいポイントを解説します。

構造への影響

玄関に吹き抜けを設けるために天井を撤去する場合、梁や柱の位置を含めた構造確認が重要です。

既存住宅では、上階の床や屋根を支える梁が玄関上部に通っているケースも多く、単純に「天井を抜く」だけでは済まないこともあります。

特に、次のような点を確認しましょう。

  • 耐力壁を撤去することにならないか
  • 梁の補強や入れ替えが必要にならないか
  • 上階の間取りに影響が出ないか

構造補強が必要になる場合、鉄骨梁の追加や補強材の設置などが発生し、費用・工期ともに想定以上に膨らむことがあります。

事前に構造図面を確認し、必要であれば耐震診断を行ったうえで計画することが大切です。

断熱・気密の再設計

既存住宅では、断熱性能や気密性能の見直しが欠かせません。

吹き抜けを設けることで空間が縦に広がり、冷暖房効率に影響が出やすくなります。

特に築年数が経過した住宅では、もともとの断熱材の性能が現在の基準に比べて低い場合もあるため、次のポイントも確認しましょう。

  • 天井撤去部分の断熱補強
  • サッシの断熱性能の確認
  • 玄関ドアの気密性能
  • シーリングファンや空調計画の再検討

断熱改修とあわせて行うことで、「開放的だけれど寒い玄関」になるリスクを抑えられます。

見た目の変化だけでなく、温熱環境まで含めた再設計が重要です。

音・光の広がりへの配慮

吹き抜けは、音や光が上下階に伝わりやすくなります。

玄関の来客音が2階に響く、上階の生活音が玄関に伝わる、といった変化が起こる可能性も考慮しましょう。

また、2階の窓からの光を玄関に取り込める一方で、外からの視線の入り方も変わります。

家族構成やライフスタイルを踏まえ、必要に応じて格子・室内窓・ロールスクリーンなどで調整できる設計にしておくと安心です。

設備配管・電気配線の移設

既存住宅では、天井裏に電気配線や換気ダクトが通っていることがあります。

玄関に吹き抜けを設けることで、照明位置の変更や配線の延長、換気計画の再調整が必要になるケースもあります。

特に玄関は、人感センサーやインターホン配線などが集中しやすい場所です。

デザインだけでなく、設備計画も同時に見直すことが、完成後の満足度を高めます。

こちらの記事では、満足度の高いリフォーム・リノベーションを実現するために欠かせない、工務店選びのポイントを解説しています。

合わせて、ごらんください。

【関連記事】注文住宅で失敗しない工務店の選び方。石岡市の四季彩建設が解説

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まとめ

玄関の吹き抜けは、空間に広がりをもたらす一方で、暮らしになじまなければ不要だと感じてしまう可能性もあります。

この記事でお伝えした、玄関に吹き抜けを取り入れて後悔しないための確認ポイントも、ぜひご活用ください。

玄関に吹き抜けを検討する際は、メリットとデメリットだけでなく、ご家族のライフスタイルに照らし合わせておくと計画がスムーズです。

茨城で、玄関に吹き抜けのある注文住宅をご希望の方は、ぜひ「四季彩建設」にご相談ください。

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    中村 威
    中村 威四季彩建設株式会社 代表取締役
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