
イギリスの田舎道を車で走ると、石造りの壁と蔓の絡まった外壁を持つ家々が、丘のなかに静かに佇んでいる。
そんな光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
カントリーハウスは、長い時間の経過を感じさせる外観を持ち、いまも人が住み続けている住まいです。
イギリスのカントリーハウスは、観光のための場所ではなく、世代を超えて暮らし続けるための家として、長い時間を重ねてきました。
四季彩建設が自然素材にこだわり、長く価値を保てる家づくりを続けてきた理由のひとつが、こうした海外の住まい文化にあります。
そこで今回は、イギリスのカントリーハウスの魅力にフォーカスし、時を超えて愛される暮らしの美学をご紹介します。
コラムのポイント
- イギリスのカントリーハウスは、地方の自然豊かな土地に建てられた伝統的な住まいです
- 石や木などの自然素材を使い、時間とともに深みのある表情を育てていきます
- 建て替えるのではなく、修繕を重ねながら世代を超えて住み継がれているのが特徴です
- 暖炉や庭、アンティーク家具などが、ぬくもりのある暮らしを形づくっています
- 日本の住まいにも、本物の素材を選び、長く価値を保つ考え方を取り入れられます
目次
イギリスのカントリーハウスとはどういう住まいか

カントリーハウスとは、イギリスの地方に建てられた伝統的な邸宅や屋敷を指す言葉です。
ロンドンから離れた自然豊かな土地に建てられ、農地や広大な庭と一体で設計されています。
カントリーハウスには、次のような特徴があります。
| カントリーハウスの特徴|具体例 |
|
単に古い家というだけではなく、土地の風景、家族の歴史、素材の経年変化が重なり合っていることが、カントリーハウスの大きな魅力です。
こちらの記事では、イギリスの家でよく見られるフロントガーデンについて詳しく解説しています。
合わせてごらんください。
【関連記事】イギリスの住宅にある「フロントガーデン」とは|英国風庭づくりの魅力・家と調和させるコツ
石と木が語る、建物の歴史
カントリーハウスの多くは、地元で採取された石と木材で建てられています。
コッツウォルズ地方であれば蜂蜜色の石灰岩、ヨークシャーであれば灰色の砂岩が使われ、地域の風景と建物が自然に調和しているのも魅力です。
石は年月が経つほど風合いが増し、表面に苔が生えたり色が濃くなったりすることで、長く使われてきた証となっていきます。
木材も、構造材として何百年も機能し続けているものが多く、経年変化を「劣化」ではなく「歴史」として受け入れる文化があるのです。
カントリーハウスに使われることが多い素材
カントリーハウスに使われる素材には、次のような魅力があります。
| カントリーハウスに使われる素材の魅力 |
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日本の住宅で使われる工業製品の多くは、均一に加工されているため、表面に傷や色むらが出ると「傷んだ」と判断されやすいものです。
しかし、カントリーハウスの素材は、傷や色の変化がむしろ味わいとして受け入れられます。
この価値観の違いが、家に対する向き合い方の違いにつながっているのです。
こうした素材への向き合い方は、四季彩建設が国内外の自然素材を選ぶときの価値観とも重なる部分があります。
「大自然の恵みに感謝し自然素材を取り入れ、心身ともに健康的な住宅環境を造り上げること。」
これは、四季彩建設が家づくりにおいて大切にしていることの一つです。
素材が時間の経過ととともに育っていく家は、愛着や唯一無二の美しさにもつながります。
代々受け継がれる「家」の文化
イギリスでは、家を世代を超えて受け継ぐことがめずらしくありません。
祖父母の代から同じ家に住み続け、屋根を葺き替え、壁を補修しながら大切に使い続けることもあります。
住まいを「消費するもの」ではなく「育てるもの」として捉える考え方は、カントリーハウスに色濃く残る文化の一つです。
100年後にも価値を持ち続けるために、建てる段階から素材と構造にこだわることが、当たり前として根付いています。
カントリーハウスを形づくる考え方
より具体的にカントリーハウスを知るために、住み継がれる家の考え方にも触れていきましょう。
| カントリーハウスの考え方 |
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「新しく建て直すより、今あるものをていねいに直す」選択が、コストではなく文化として選ばれやすい傾向があります。
その積み重ねが、数百年の歴史を持つ住まいを今日まで残してきたのです。
カントリーハウスの内装にぬくもりを感じる理由

カントリーハウスの内装に、ほっとするような温かみを感じる方は多いのではないでしょうか。
天井を走る木の梁、石張りの床、そして部屋の中心に据えられた暖炉などが、カントリーハウスを形づくる要素です。
ここでは、カントリーハウスの内装に温かみを感じる理由を、具体的に紐解きます。
イギリスのカントリーハウスに取り入れられる内装
カントリーハウスは、住まいを機能として捉えるのではなく、空間の一部としてていねいに設計されています。
カントリーハウスの内装には、次のような要素がよく見られます。
- 太い木の梁
- 石張りの床
- 漆喰や塗り壁
- 暖炉のあるリビング
- 重厚感のある木製ドア
- アンティーク家具
- 庭を望む大きな窓
素材それぞれが持つ色と質感が空間のなかで響き合い、暮らしに厚みをもたらしていることもカントリーハウスにぬくもりを感じる理由の一つです。
新しく建てたばかりの室内では感じづらい、時間が積み重なった落ち着きがそこにあります。
暖炉を中心とした暮らしの設計
イギリスのカントリーハウスにおいて、暖炉はただの暖房器具ではありません。
ご家族が集まる場所であり、部屋の中心として設計されています。
たとえば、暖炉の前にソファを置き夕方にお茶を飲むことや、週末の夜にご家族や友人で暖炉を囲んで話すことなど、身近な時間が心地よくなるような家づくりの工夫が見られます。
暖炉を中心とした暮らしの設計も、その一つです。
「どこで過ごすか」ではなく「どんな時間を過ごすか」を出発点に空間を設計する発想は、機能優先になりがちな住宅づくりへの、ひとつの問いかけになっています。
自然素材が時間をかけて育む表情
カントリーハウスの内装で使われる素材の多くが、自然素材です。
無垢材の床、漆喰の壁、石のカウンター、羊毛のカーペットなどが、それぞれ自然の質感を持ったまま空間を構成しています。
これらは時間が経つほどに色合いや質感が変わり、空間に独自の表情をつくります。
使い込んだ味わいを重視する感覚は、日本の侘び寂びとも通じるものがあるのではないでしょうか。
素材が経年変化していく様子を、劣化ではなく深みとして楽しめることが、こうした家に長く住み続けられる理由のひとつです。
こちらの記事では、イギリスの田舎暮らしの魅力やライフスタイルの知恵について詳しく解説しています。
合わせてごらんください。
【関連記事】イギリスの田舎暮らしに学ぶ|心豊かなライフスタイルの知恵と「カントリースタイル」の魅力・施工事例をご紹介
カントリーハウスを日本の住まいに取り入れるヒント

カントリーハウスの魅力を日本の住まいに取り入れるには、そのまま真似るのではなく文化や暮らし方に寄り添わせることが大切です。
その背後にある姿勢、素材への向き合い方、時間の流れを楽しむ感覚を、暮らしに取り入れることができます。
日本の気候や敷地条件に合わせながら、次のような視点を取り入れることが大切です。
素材の本物感を選ぶ
カントリーハウスが何百年も美しく存在し続けられる理由のひとつは、本物の素材を使っているからです。
石は石、木は木、漆喰は漆喰として、それぞれが本来の質感を持ったまま使われています。
本物の素材を選ぶときには、次のような点を意識したいところです。
- 無垢材の床を取り入れる
- 漆喰や塗り壁を検討する
- 石やタイルなど自然な質感の素材を使う
- 木製建具や造作家具を取り入れる
- 経年変化を楽しめる素材を選ぶ
シートで覆われた建材や、樹脂製の疑似木材は、見た目は似ていても時間が経つと質感が失われやすくなります。
一方で本物の自然素材は、時間が経つほどに表情が豊かになるのが魅力です。
長く住む家だからこそ、建てるときの素材選びが、何十年後かの暮らしに大きく影響します。
長く使えることを基準にする
住まいを選ぶとき、初期費用がどのくらいかかるかは気になる点ではないでしょうか。
しかし、カントリーハウスの文化が伝えているのは、家は長く使い続けることで初めてその価値が発揮される視点です。
初期段階での負担の小ささだけではなく、長い目で価値を感じられることを基準にすると、公開を減らせます。
選ぶ際の基準を、ここでお伝えします。
- 流行に左右されにくいデザインにする
- 補修しやすい素材を選ぶ
- 構造の丈夫さを重視する
- 家族構成の変化に対応できる間取りにする
- 10年後、20年後も好きでいられる空間をイメージする
10年後・20年後に美しくあり続けられる家を選ぶことが、結果的に最も満足度の高い選択になります。
素材の耐久性、構造の丈夫さ、そして時間が経っても好きでいられるデザインを基準にすることが大切です。
これらを意識して家づくりを考えると、長く暮らし続けることへの安心感が生まれます。
注文住宅を数多く手がけてきた四季彩建設は、お客様のご希望をおうかがいしながら、温かみのある快適な家づくりをご提案いたします。
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まとめ|カントリーハウスの家づくりを暮らしに活かす
イギリスのカントリーハウスは、完成した瞬間から価値があるのではなく、時間をかけて育っていく住まいです。
石と木が刻む歴史の重みは、新築の家にはない深みを空間全体にもたらします。
代々受け継がれる住まいの文化、庭と家がつながる暮らし方、本物の素材が生み出す経年変化の美しさはカントリーハウスの醍醐味です。
日本の住まいにそのままカントリーハウスを再現することは難しいですが、その背後にある考え方は十分に取り入れられます。
完成したときの美しさよりも、10年後・20年後もそこに住みたいと思える家を目指すことが、暮らしの満足度を本当の意味で高める鍵です。
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