新築を建てて暮らし始めたお友達から、「実際に住んでみたら使いにくい」と不満を聞いたことはありませんか?特に不満を感じやすいのはキッチンや洗面所、収納といった家事に関わる間取りです。こうした不満の原因は、家事動線への配慮が足りないことが挙げられます。
今回は新築住宅の使い勝手に影響する家事動線をピックアップして、家事効率をよくする間取りのテクニックや考え方をご紹介します。主婦目線でつくった家事ラクハウスの施工事例もご紹介しますので、これから注文住宅を建てる方はぜひチェックして参考にしてください。
目次
1.おうち時間が増えて家事負担も増加?
2.家事動線にこだわった新築実例
3.家事動線を良くする間取りテクニック
4.家事ラクハウスは主婦目線が分かる施工店で
1.おうち時間が増えて家事負担も増加?
2020年現在、新型コロナウイルスによる外出自粛や在宅勤務、休校や短縮授業によって家族みんなが家で過ごす時間は大きく増加しています。家族で過ごす時間が増えるのはうれしいことですが、食事の準備やお掃除など家事負担の増加を感じている方も多いのではないでしょうか?おうち時間が増えるほどホコリや汚れは溜まりやすくなりますし、家の中で出るごみの処分なども増えますよね。
こうした状況で今のお住まいに不満を感じて、住み替えや家づくりに取り組んでいる方も少なくありません。新しい住まいで不満を解消するためには、広さはもちろん家事効率にこだわることが大切です。
生活の変化をきっかけに新築住宅を検討している方は、ぜひ家事動線にこだわった住まいを考えてみてください。設備や材料にたくさんお金をかけなくても、ちょっとのアイデアで毎日の家事を効率よくこなせます。
・そもそも家事動線ってなに?
家事動線とは、家事をこなすための移動ルートのことを指します。例えば洗濯が終わってリビングから洗面所に移動して、2Fのベランダに行くルートも家事動線の一つです。
家事動線が長いと移動時間と負担が増え、複雑になるほど面倒になって家事効率が低下します。シンプルで短い家事動線を確保して、時間と負担を短縮することが家事ラクハウスづくりでは大切。
2.家事動線にこだわった新築実例【茨城県】
わたしたち四季彩建設が、茨城県で実際にお手伝いした家事ラクハウスをピックアップしてご紹介します。それぞれのお家の工夫ポイントを解説していきますので、ご自身のライフスタイルに合わせてイメージしてみて下さい。
キッチンの奥にあるパントリースペースは、お米や調味料といった常温食材や大型の調理器具をしまっておけます。必要な物に少ない歩数でアクセスできるため、お料理時間の短縮につながる家事ラクレイアウトです。
大きな階段ホールからは居室やキッチン・洗面所など複数の部屋に直接アクセスすることができて、効率的な動線を選択可能。それぞれの家事はもちろん、掃除機をかけるときも便利な間取りです。
パントリー・冷蔵庫・収納棚を集めた対面キッチンも、少ない移動距離でお料理をこなせる家事ラクレイアウトです。
3.家事動線を良くする間取りテクニック
つづいては、家事動線のショートカットや効率化などのテクニックや考え方をご紹介します。すべての考え方を盛り込むのは難しいですが、基本的な考え方として覚えておいてください。
・回遊性の高い間取り
こなす家事によって適した動線は異なるため、できるだけ家事動線の選択肢が多い方が効率アップにつながります。行き止まりがなく家の中をぐるりと一周できる回遊性の高い間取りは、沢山のルートを選べるため家事効率向上が期待できるレイアウト。掃除機をかけるときも行き止まりが無いので往復する移動距離を省けて、時間短縮につながります。一つひとつは小さなことですが、毎日積み重なると大きな負担軽減になりますよ。
複数のルートを通れることで、家族同士が渋滞するシーンも少なくなり、忙しい朝の時間帯もスムーズに過ごせます。
・洗濯機と物干し場を近くに
洗濯機から取り出した重たい衣類を物干し場まで運ぶのはなかなか大変ですよね。特に1Fのランドリースペースから2Fのバルコニーまで洗濯かごを持って登る大変さは、毎日こなすとなるとちょっと気が重くなります…。
洗濯機から物干しスペースまでの距離は、なるべく短くすると家事効率がアップして負担軽減できます。水回りは1Fで物干しスペースが2Fにある場合は、独立のランドリールームを2Fに設けるのもおすすめ。平屋の場合は、お庭に直接出られる外部ドアがあると便利になります。
・外からキッチンへのショートカット
毎日のお買い物で重たい食材を玄関からキッチンまで運ぶのは、意外と重労働ですよね。両手が荷物でふさがっている状態でドアを開け閉めするのは大変です。キッチンの勝手口は、外部からのショートカットで家事負担の軽減につながる間取り。生ごみやビン・カンなど、忙しい朝のゴミ捨てもショートカットできると便利な場合もあります。
ただ勝手口をつけるのではなく、門や駐車場との位置関係も良く考えてみましょう。普段のお買い物が車なのか、自転車なのか、徒歩なのかによっても利便性が変わってきます。
・すぐ使える場所に収納を作る
住まいの悩みの中でも常に上位に挙がる収納の使い勝手は、使う場所の近くに収納を作ることで改善できます。極端な例ですが、お風呂のお掃除用具がリビングにしまってあると取りに行くのが大変ですよね。収納プランを考えるときは、そのエリアで使うアイテムを出し入れしやすいようにつくることが大切です。例えばキッチンの隣にパントリースペースがあると、必要な食材や器具をすぐ取り出せてお料理効率アップにつながります。
極端に大きな収納をつくるのではなく、玄関・洗面・リビング・キッチンそれぞれの場所に適切なサイズの収納を設けてあげましょう。場所ごとに扉の高さや形状にもこだわると、より使いやすい収納になりますよ。
・洗面所とキッチンをつなげる
洗濯物をこなす洗面所とキッチンの間に扉を設けて直接行き来できるようにするのも、人気の家事ラクレイアウトです。特に忙しい朝の時間に、朝食の用意をしながら洗濯機を回したり、お湯を沸かしている間に身支度を整えたりと効率の良い暮らしにつながります。
キッチン⇒リビング⇒廊下⇒洗面所と複数の間取りを通過せずショートカットできるので、かなりの時短効果が期待できますよ。
・ワークスペースと家事スペースの連携
これからの令和時代は、在宅ワークと家事の両立についても考える必要があります。洗濯機を回して朝食を用意したらメールをチェックして、学校に行くお子さんを見送ってから洗濯物を干す。効率よくこなせれば、家事も仕事も時間短縮につながりますね。
ワークスペースを住まいの中心に据えて洗面所やキッチンへの動線を作れば連携がスムーズになります。ただし、集中できる環境が欲しい方は、あまり家事スペースとワークスペースが近すぎない方が良いケースがあるかもしれません。職種やワークスタイル、家事のルーティンなども加味して考えてみましょう。
・コンセントを多めに設ける
最近はバッテリーを備えたコードレス家電が増えていますが、意外とコンセントがちょうど良い位置に無くて不便を感じることが少なくありません。場所・数ともに十分な数のコンセントを設けておくと、家電を使う場所の制限がなくなり効率的な配置が可能になります。
模様替えにも柔軟に対応しやすく、お子さんの成長やライフスタイルの変化に合わせて適したレイアウトに変えることができます。結果的に家事効率の良い動線を確保することができますので、ぜひコンセントは多めに設けておきましょう。
4.家事ラクハウスは主婦目線が分かる施工店で
毎日の家事に目を向け負担と時間を軽減するためには、主婦目線を持ったアドバイザーの力が必要不可欠です。どんなに建築の知識や資格があっても、家事の現場が分からなければ使いやすい間取りは作れません。家事動線にこだわり家事ラクハウスを目指すなら、工務店やハウスメーカーで実際に提案してくれるアドバイザーに注目してください。
わたしたち四季彩建設は、実際に毎日家事に取り組んでいるプロ主婦である女性アドバイザーが家事ラク間取りをご提案します。建築の知識と家事の現場経験、両方を駆使してお施主様のお悩みや不安を解消する間取りを作ります。どんな些細なこともお聞かせください。
まとめ:四季彩建設とじっくり家事ラクハウスをつくってみませんか?
これから新築を建てるなら、家事動線にこだわって毎日の負担を減らして、素敵なおうち時間をすごせるマイホームを目指しましょう。
わたしたち四季彩建設は年間10棟に限定した住まいづくりで、お客様とじっくり理想のマイホームを目指します。使い勝手や暮らしやすさにこだわるなら、ぜひお悩みや不満をわたしたちにご相談ください。オンライン相談も受け付けておりますので、住まいづくりにかんするちょっとした疑問などもお気軽にどうぞ。
茨城県の石岡市には、家事ラクアイデアをたくさん盛り込んだ自社設計のモデルハウスもご用意しています。キッチンや洗面などの使い心地やデザインを、ぜひ遊びがてら体感しにいらしてください。お待ちしております。