新型コロナウイルスの世界的な流行に伴い、健康な生活を守るための住まいの間取りを考える方が増えています。これから住まいをつくるなら、ウイルスに負けない間取りづくりで大切な家族の健康を守るべき。
今回は健康な住まいづくりレイアウトの一つ、玄関手洗いの間取りをご紹介します。帰宅後すぐの手洗いうがいで健康を守るほかにも、たくさんのメリットがある玄関手洗いは、普段使いの点でもメリットがあります。
目次
1.ウイルスを住まいに持ち込まない玄関の間取り
2.玄関の近くに手洗いをつくるメリット
3.茨城県の玄関手洗い間取り実例
4.玄関内に手洗いをつける場合の注意点
5.清潔な玄関のおすすめ間取り/設備
1.ウイルスを住まいに持ち込まない玄関の間取り
家族の一人が風邪を引いてしまい、順番に移ってしまったことはないでしょうか?毎日長い時間を一緒に過ごす家族に風邪やウイルスを移さないためには、入り口で防いで室内に持ち込まない取り組みが大切。玄関ドアを開けてすぐに手洗いうがいができる間取りは、家族の健康を守ることにつながります。
2.玄関の近くに手洗いをつくるメリット
洗面所のほかに、あえて玄関手洗いを設置するレイアウトにはさまざまなメリットがあります。普段使いの意外なメリットもありますので、一つずつ見ていきましょう。
・ウイルスや菌を入り口で防ぐ
「家に帰ったら手洗い・うがい」を実践している方は多いと思いますが、玄関から洗面所までの間に菌やウイルスの侵入を許してしまう可能性があります。入り口である玄関に手洗いをつくることで、空気感染やスイッチ類の接触感染リスクを軽減できるのは大きなメリット。
・壁の汚れや黒ずみを防ぐ
靴のお手入れや玄関前のお掃除などで手が汚れてもすぐキレイにできるため、壁を触って汚してしまうことが無いのも玄関手洗いのメリット。自転車のチェーンに油を刺したときなど、強い汚れはうっかり壁につけてしまうとなかなか落ちません。家庭菜園やガーデニングで泥汚れがついても、きれいにしてから壁やスイッチ、ドアノブに触れることができます。
・お出かけ前の身だしなみチェックができる
鏡のある手洗いスペースがあれば、朝の出勤・通学前の身だしなみチェックをして寝ぐせや服装の乱れを防げるのも良いですね。しっかり使える洗面台スペースにすれば、混雑しがちな朝の洗面所で渋滞を回避してスムーズに支度できるのもメリット。
・お客さんに生活感を見られない
脱衣所も兼ねることが多い洗面所はタオルや洗濯物などの生活感が見えやすく、お客さんに使ってもらいにくいスペースでもあります。玄関で手洗いを済ませてそのままリビングや応接間に通せば、見せたくない生活感を隠すことができます。お客さんも気兼ねなく手洗いを済ませることができますね。
・トイレの手洗いが不要
最近は手洗いの無いタンクレストイレが主流になってきていることもあり、トイレ内に独立の手洗いを設けるケースも多いです。玄関に手洗いをつけてトイレを近くに配置すれば、トイレ内の手洗いを省略できて広々使えるのは大きなメリット。1か所の手洗いを複数の用途で使えるため、費用とスペースの省略につながる間取りのアイデアです。
3.茨城県の玄関手洗い間取り実例
実際にわたしたち四季彩建設がお手伝いした、玄関スペースに手洗いを付けたお住まいです。
玄関から一歩上がった廊下ホールにセカンド洗面を設けることで、他のお部屋に向かう前に手洗いうがいができる間取りです。幅広の廊下部分に設置しているので、手洗いをしていても動線の邪魔にならないのもレイアウトの工夫。全体的なデザインテイストに合わせているので、「とってつけた感」がなくおしゃれに仕上がっているのも良いですね。
4.玄関内に手洗いをつける場合の注意点
玄関に手洗いをつける間取りは全体的に見るとまだ少数派ですので、どんなポイントに注意すべきか分かりにくいものです。失敗や後悔につながりやすいポイントを把握して、使いやすく仕上げましょう。
・湿気
住まいの中ではあまり広いスペースではない玄関は、日当たりや方角によっては湿気が溜まりやすいため水を扱う場合注意が必要です。冬場や雨の日など湿度が高い状況では、手洗いのボウルや水道管が結露するケースも少なくありません。窓をつけて風通しを良くしたり、換気扇をつけたりして対策しましょう。
・水はね
ウイルスや菌を持ち込まないために石鹸をつけてしっかり手を洗うと、どうしても水がはねるのは避けられません。収納やフローリングにおしゃれな無垢材を使用していると、よく水が跳ねる場所がシミになることがあります。石鹸を含んだ水分はカビの栄養になってしまうため、玄関内や靴などにカビを呼び込んでしまう可能性も。
手洗いを設置する場所の近くは、タイルや防水パネルなどで水が跳ねてもサッとお掃除できるようにしておくのがおすすめです。
・広さ
玄関は住まいの中でもあまり面積が大きいスペースではありませんので、広さによる手洗いの使い勝手にも注意しましょう。外から帰ってきてまず手を洗うとき、バッグや手荷物を置くスペースが無いと不便です。また、手洗いをしているときに人の動線を遮ってしまうと、動線効率が悪くなってしまいます。かえって使いづらい間取りになっては本末転倒ですから、利用シーンと動線をしっかりシミュレーションしましょう。
・収納
手洗い後に使うタオルはもちろん、朝の混雑を回避するための洗面用品やお掃除用品などをしまっておける収納スペースがあると使い勝手が良くなります。完全に手洗いのみに限定して使うなら収納なしでスッキリ仕上げるのも一つの手ですが、用途に合わせて収納の有無を考えましょう。
5.清潔な玄関のおすすめ間取り/設備
手洗い設置のほかに、玄関の間取りや設備の工夫でウイルスを持ち込まないようにする方法もあります。
・人感センサー照明
人の動きを察知して自動で電気をつけてくれる人感センサー照明は、スイッチをタッチする必要がないため家族感染のリスクを軽減できます。手を洗う前に触る場所を減らすことで、大切な家族に風邪やウイルスを移してしまうことを防げます。
荷物で両手がふさがっているときも自動で点灯するので、普段の使い勝手的なメリットもありますよ。玄関・廊下・階段など常時点灯の必要がない場所は、ぜひ人感センサーを導入してみてください。
・玄関と洗面所を直結
玄関の土間から直接洗面所に行ける間取りなら、玄関に別の手洗いを設ける必要がありません。手洗いうがいはもちろん、そのままシャワーを浴びることもできるため、春秋の花粉シーズンにも活躍してくれます。お外でたくさん遊んできたお子さんや部活帰りにも、すぐにシャワーを浴びられるのはいいですね。玄関の広さ的に手洗いの設置が難しい場合は、すぐ洗面所に行ける間取りにすることで同じような効果が期待できます。
・コート掛け/シューズクローク
ホコリやウイルス、花粉などが付着している可能性があるコートやアウターは、玄関に隣接するシューズクロークがあると室内に持ち込まずにすみます。特に毎日着る通勤用のコートは、出かけるついでにサッと着ることができるのでスムーズな朝の支度にも役立ちます。今日の一足をサッと選ぶことができるので、おしゃれ好きの方にもおすすめ。
間取り的にシューズクロークの設置が難しい場合は、玄関収納にコート掛けをつくるのも一つの手です。
・自然素材
風邪や病気の原因となるウイルスや菌は、空気が乾燥する冬場に活発的になることが多いです。そこでおすすめなのは、玄関内の湿度を適度に保つ調湿作用のある自然素材。
無垢フローリングやしっくい壁は、空気中の湿気を吸放出することでジメジメや乾燥しすぎを防いでくれます。空気の乾燥によるウイルスや菌の活性化を抑えてくれる作用も期待でき、健康な生活につながります。ニオイを吸着してくれる作用もあるので、部活やスポーツで使うシューズが多いときも活躍してくれますよ。
まとめ:玄関手洗いの間取りで健康なマイホームづくり
風邪やインフルエンザなどの病気から家族を守るために、玄関手洗いの間取りを検討してみましょう。普段使いでもメリットがあり、玄関ホールをおしゃれに仕上げることもできますよ。玄関手洗いをつけるなら、ぜひ自由なプラン作りでライフスタイルに合わせた間取りを目指してください。
四季彩建設は地元茨城県を中心に、年間10棟に限定した住まいづくりで理想のマイホームをご提案します。ご家族の人数、毎日のライフスタイル、デザインや設備のご要望など、どんなこともお聞かせください。一級建築士の知識・経験と主婦目線で、使いやすくデザインにも妥協しないプランをじっくりつくります。
茨城県の石岡市には、自然素材をたっぷり使った自社モデルハウスもご用意しています。私たちのデザイン力や間取りのアイデアも体験していただけますので、ぜひ遊びにいらしてください。
オンライン相談も受け付けていますので、「ちょっと話を聞いてみたいな」という気軽なお声かけもぜひ。間取りのことや費用のこと、資金計画や土地探しなどどんなことにもお応えします。