四季彩建設
平屋のウッドデッキはリビングを広く感じさせ、くつろぎの時間を豊かにします。さらにウッドデッキを屋根付きにすると、雨や強い陽射しを遮ってより使いやすいスペースにします。
おしゃれなアメリカンスタイルのカバードポーチや、フレンチスタイルのパーゴラなどでウッドデッキを屋根付きにするメリットとデメリットを見ていきましょう。
コラムのポイント
- ウッドデッキに屋根を設けると使いやすさがひろがります。
- 屋根付ウッドデッキにする為にはカバードポーチと組み合わせたり、後付けできるパーゴラなどと組み合わせたりする方法があります。
- ウッドデッキを快適なスペースにする為には周辺の環境に合わせた対策や最適な木材選びが必要です。
目次
ウッドデッキのある平屋のメリットが生む暮らしやすさ
居心地の良さを生み、利便性を高めるウッドデッキのメリットを見ていきましょう。
くつろぎの場が生まれる
庭や敷地周辺の景色の中で家族そろってゆったりとしたくつろぎの時間を過ごせることに加え、お子様もペットも安心して遊ばせることができます。
夏はお子様やペットを遊ばせる際に熱中症の心配がありますが、屋根付きなら安心です。ウッドデッキに置いたプールで遊ぶお子さまを見守る大人の日焼けを防げます。
春や秋の気候の良い季節には友人を招いてアウトドアリビングの食事を楽しんだり、夏は夕涼みをしながら庭で花火をするお子様たちを見守ったり、いろいろな楽しみ方ができます。
洗濯物を楽に干せて天候にも左右されない
平屋には2階のベランダがないので、ランドリールームを設けない場合、庭に洗濯物を干すことと思います。この時、雨天晴天に関わらず、ウッドデッキに洗濯物を干すスペースを設けておくと、庭に出なくても洗濯物が干せるので便利です。
たいした違いはないように感じますが、大量の洗濯物を抱えていても楽に運べます。洗濯物の量が多い時には室内から庭に降りる段差や、サンダルなどへの履き替えが以外と手間になっているからです。
さらに屋根がついていると雨の日でも洗濯物が干せることと、晴天の日には羽毛布団やデリケート衣類など直射日光に晒してはならない物も干せます。
リビングが広く感じられる
平屋は2階建てと比較すると庭と融合する暮らしがしやすい家ですが、ウッドデッキをリビングとつなげてより広く使うというメリットがあります。視覚的にリビングが広く感じられる他、窓のサイズや開き方タイプによってはまるで庭にいるような感覚が生まれます。
平屋にウッドデッキを設ける前に知っておきたいデメリット
ウッドデッキには材料の選び方や周辺環境によってはデメリットが生まれ、使いにくいウッドデッキになってしまう恐れがあります。使いやすく暮らしを豊かにするウッドデッキにする為、デメリットを生む要素を確認しておきましょう。
ウッドデッキに使う木材で変わる費用と耐久性、メンテナンスの頻度
ウッドデッキに使う木材には天然木と人工木があり、木材の選び方で耐久性やメンテナンスの頻度、費用が変わります。
イペ、ウリン、セランガンバツなど、赤道付近の森林で育った広葉樹から作られた堅くて重く、密度が高いため傷がつきにくいという耐久力の高い天然の木材です。
外気温の影響を受けにくいので、夏の午後でも触れないほど熱くなったり、冬に氷のようにヒヤッとしたりすることがありません。
見た目の美しさを維持する為には再塗装をすることがありますが、多くのハードウッドは20年以上メンテナンスをしなくても腐朽やシロアリ被害の心配がありません。樹種によって色味や質感が変わりますが、どの木材からも自然の美しさが感じられます。ただ重くて硬いので、加工が難しく熟練した施工力が求められます。
材料にかかる費用は樹種によって変わりますが、質の良い人工木と同程度です。
天然木ソフトウッド
スギやヒバなど、柔らかく水分を吸収しやすい天然の木材でハードウッドほどの耐久性がありません。その為、腐朽やシロアリ被害を防ぐ為に年に1回は再塗装などのメンテナンスが必要です。
材料にかかる費用は樹種によって変わりますが、3種類の中で最も低く抑えられます。
こちらから樹種の特性を詳しくご覧いただけます。
＞＞＞一般財団法人 日本木材総合情報センター 木材の種類と特性
人工木
木のように見える樹脂から作られた木目カラーの木材です。非常に耐久力が高いという特徴があります。不朽やシロアリの心配は一切ありません。ただ、天然木は紫外線を吸収すると色合いが美しく変化していきますが、人工木は褪色していきます。
人工木にはメーカーによる質の差と価格の差が大きく、ソフトウッドより低価格で低品質な製品から、質の良いハードウッドより高額な製品まであります。
プライバシーを確保できないと使いにくくなる
都市部の場合、せっかくウッドデッキを作ったけれどプライバシーが確保できず使っていないということになる恐れがあります。
ゆったりくつろぐ予定で椅子やテーブルを用意したが、通りや隣家からの視線が気になるというケースもあれば、洗濯物を干すつもりだったが防犯の為あきらめたというケースもあります。
このようなウッドデッキにしない為には、周辺の環境に合わせて目隠しとなるフェンスが役立ちます。ウッドデッキのフェンスはお子様の転落防止やペットの脱走防止にも効果があります。
風通しや日当たりを遮らないタイプで、周辺の環境から守れる高さのフェンスがおすすめです。
フェンスをつけたくない、又は転落と脱走防止の為の低いフェンスにしたいという希望もあることと思います。その場合には、土地を探す際に周辺からの視線が気にならないウッドデッキのある家が建てられるという条件も選定条件の一つに入れておくことが大切です。
ウッドデッキを屋根付きにする方法と施工事例
ウッドデッキの屋根にはカバードポーチのように住宅の一部として設ける方法と、パーゴラのように外付けする方法があります。
カバードポーチでおしゃれに
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
＞＞＞【茨城県石岡市】カバードポーチ付きアメリカンスタイル
アメリカンスタイルの家に見られる玄関からリビングまで続くような屋根のある広いウッドデッキです。
外観がおしゃれに演出されると共に、屋根のないウッドデッキより視線が気にならず、雨の日でも使える良さがあります。
ただ、カバードポーチには屋根の奥行きが深いと室内への陽射しが入りにくくなるというデメリットがあります。
その為、幅が広く奥行きの深いカバードポーチを設ける場合には、陽射しを採り込めるよう高い位置に窓を設けるなど住宅の間取りと併せて考えることが大切です。
この事例の平屋は屋根の傾斜を活かした高い天井と、高い位置にあるドーマー窓からの陽射しを採り入れるように設計されています。その為、広いウッドデッキと玄関を覆うカバードポーチがあっても、明るい室内が実現しています。
パーゴラを足して屋根付きに
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
＞＞＞【つくば市】フレンチスタイル
フランスの庭園にあるようなガボゼの屋根に使われているパーゴラを、ウッドデッキの屋根にすると季節の移り変わりで緑や花を楽しめます。
雨は防げませんが、フジやノウゼンカヅラなら夏は生い茂った緑で室内への日射を遮り、冬は落葉して陽射しを採り込みます。ハゴロモジャスミンやモッコウバラなら冬も緑を楽しめます。
ウッドデッキには暮らしに楽しさや、便利さを生み出してくれる良さがありますが、設け方によっては日当たりが悪くなったり、メンテナンスが面倒だったりします。
いつまでも見栄えが良く、安全に快適に使えるウッドデッキのある家にしたいと思われたらお気軽にご相談ください。
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