ゲストルームはイギリスの家の多くに見られる部屋であり、日本の客間とは少し異なる考え方で作られます。
この記事では、イギリスの住宅に見られるゲストルームの間取りや内装・インテリアの特徴を参考に、快適な空間を作るポイントを解説します。
自宅に来客を招き宿泊してもらうことが多いご家庭は、ぜひ参考になさってください。
コラムのポイント
- イギリスの家に多いゲストルームと日本の客間との違いを解説します。
- ゲストルームの間取りは、プライベート感を重視しましょう。
- 内装やインテリアの工夫によって、ゲストルームがより快適な空間になります。
- イギリスの家にあるゲストルームを日本の暮らしに合わせてアレンジし、フレキシブルに活用しましょう。
目次
ゲストルームとは
イギリスの家に多く見られるゲストルームは、来客の実用性や滞在の快適性がより重視されます。
間取りやインテリアに工夫を凝らし、来客が「心地よさ」を感じられるよう配慮されているのが特徴です。
この章では、ゲストルームの役割や、日本の「客間」との違い、イギリスでのゲストルームの考え方をより詳しく解説します。
ゲストルームの役割
自宅に作られるゲストルームは、家族以外の宿泊者が快適に過ごせるように設けられた部屋です。
ベッドや収納スペース、滞在中に不便がないように家具や設備が整えられています。
日本の「客間」との違い
日本の「客間」は、一般的に宿泊してもらう部屋ではなく、主に応接や会話を楽しむためのスペースとして使われます。
一方、ゲストルームは宿泊する部屋として整えられており、寝室としての機能を持つのが特徴です。
そのため、間取りだけでなくインテリアや家具選びも、リラックス感が重視されます。
イギリスにおけるゲストルームとは
イギリスでは、多くの家にゲストを迎えるための専用部屋が作られます。
自宅にいつ誰が来てもよいように、ベッドメイキングされた1室を準備しておく考え方は、日本の住宅事情では少し驚きですね。
ゲストが自分のペースで過ごせるよりプライベートな空間づくりを重視し、専用のバスルームを設ける場合もあります。
イギリスに学ぶ快適なゲストルーム|間取りポイント
この章では、イギリスのゲストルームに学ぶ、快適な空間づくりの間取りのポイントを解説します。
設計段階から間取りにも配慮すれば、住む人だけでなくゲストも双方が快適に過ごせます。
来客の宿泊が多いご家庭に役立つヒントですので、住まいづくりの参考になさってください。
独立性を重視
イギリスの家では、ゲストのプライベートが保てるよう、他の部屋と適度に距離を取った間取りがよく見られます。
下記は、自宅の中でゲストルームの独立性を保つための間取りのポイントです。
- 家族の居室や個室と離れた、2階の角部屋などをゲストルームにする。
- 専用の廊下や入り口を作り、家族の生活動線と分ける。
- ゲスト専用の簡易的なバスルームやトイレを隣接させる。 など
音への配慮
ゆっくりとくつろげる静かなゲストルームを作るために、ゾーニングは重要です。
リビングやキッチン、ランドリースペースなど、音がしやすい部屋とゲストルームを離した間取りを検討しましょう。
ゾーニングの工夫によって生活音を軽減できるため、設計段階からゲストがストレスなく過ごせる環境作りが求められます。
自然光が入る窓の配置
イギリスの家では、自然光が入る快適な部屋をゲストルームにするケースもあります。
下記のように、明るさだけでなく景色も楽しめるような窓の配置にも配慮しましょう。
- テラスやベランダ付きの掃き出し窓
- 天窓(トップライト)
- 出窓(ベイウィンドウ)など
自然光が入ることで、明るさを確保できるだけでなく開放感をもたらし、快適性がアップします。
こちらの記事でも、イギリスの家に多い窓デザインについて詳しく解説しています。
合わせてごらんください。
【関連記事】イギリスの窓デザインが多彩な理由とは|窓税との関係やステンドグラスの特徴・魅力を解説
イギリスに学ぶ快適なゲストルーム|内装・インテリアのポイント
最後にこの章では、イギリスの家のゲストルームに学ぶ、内装やインテリアコーディネートのポイントを解説します。
おしゃれさだけでなく、快適性や汎用性の高さを重視して空間づくりをしましょう。
落ち着いた配色
イギリスのゲストルームは、ホワイトやベージュ、グレーなどの柔らかい色合いを基調とした内装が一般的です。
配色のポイントは、下記の通りです。
- 部屋全体が落ち着いた雰囲気になるよう、ヴィヴィッドカラーを避ける。
- 深みのあるブルーやグリーンなど、自然を感じさせる色を取り入れる。 など
上質なファブリック
ゲストルームに設置したベッドには、上質感のあるベッドリネンやクッションカバーを使用します。
また、窓辺に遮光性などの機能性とデザイン性の高いカーテンを取り入れ、上質感を演出しましょう。
例えば、下記のようなファブリックを選ぶのがおすすめです。
- リネンやコットンなど肌触りの良い素材
- 伝統的なチェック柄
- フローラルモチーフのデザイン など
こちらの記事でも、ブリティッシュインテリアの特徴を詳しく解説しています。
合わせてごらんください。
【関連記事】ブリティッシュインテリアの特徴と魅力を解説|おしゃれなキッチンデザインのポイントも
シンプルで機能性の高い家具
前述したように、イギリスの家のゲストルームは、寝室の要素が重視されます。
ホテルの一室のように必要最低限の家具を揃えた、シンプルな配置が特徴です。
ゲストが快適に過ごせるよう、下記のような工夫をしましょう。
- ベッドだけでなく、サイドテーブルやチェストがあると便利。
- 広さに余裕がない場合は、ソファベッドや折りたたみ家具を取り入れる。など
温かみのあるディスプレイ小物
ゲストルームの壁にシンプルなフレームアートを飾ったり、季節の花を置いたりして、温かみのある空間を作りましょう。
クラフト感のある小物やヴィンテージアイテムを加えることで、親しみやすさと個性を演出するのもイギリス流です。
イギリスの家のような、クラシカルな部屋に合うディスプレイ小物の例は下記の通りです。
イギリス風ディスプレイ小物の例 | 選び方のポイント |
クラシカルなキャンドルホルダー | 真鍮や陶器製など温かみのあるアイテムを選ぶ。 |
ヴィンテージの本 | アンティーク調の本を積み重ねて飾る。 |
銀製のフォトフレーム | お気に入りの写真やポストカードなどを飾る。 |
ドライフラワーアレンジメント | ラベンダーやバラなどで品よくまとめる。 |
陶器の花瓶 | 無地だけでなく、ウィリアム・モリス柄や英国風デザインを選ぶと雰囲気が出る。 |
ウォールクロック | 大きくクラシカルなデザインの掛け時計がおすすめ。 |
小さな陶磁器のオブジェ | 動物や英国的なシンボル(王冠など)をモチーフにしたものがおすすめ。 |
こちらの記事でも、イギリスの家のようなクラシカルな空間づくりのポイントについて解説しています。
合わせてごらんください。
【関連記事】イギリスの家のような部屋を作る方法|内装・インテリア・施工事例を解説
フレキシブルに活用できる工夫
日本におけるゲストルームは、限られた空間を有効活用しながら普段使いもできると暮らしがより快適になります。
ゲストルームとして使用しない時には、下記のようにフレキシブルに活用できるよう工夫しましょう。
ホームオフィス
- デスクや収納を設置して、リモートワーク用スペースに。
- 書斎や読書コーナーとして活用する。
趣味部屋
- ハンドメイドやDIY、アート制作の作業スペースに。
- 楽器の練習室やレコーディングルームに。
ホームジム
- ヨガマットや移動可能なエクササイズマシンを設置する。
- ミラーを設置して、本格的なトレーニングスペースに。
キッズプレイルーム
- お子様のおもちゃや絵本をまとめた専用スペースに。
- 壁に黒板やホワイトボードを設置して、クリエイティブな空間に。
収納や整理部屋
- シーズンオフの洋服や家電などを一時置きするストックルームに。
- 折り畳み式ベッドを活用すれば、必要な時にゲストルームとして利用しやすい。
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ここまで、イギリスの住宅に見られるゲストルームの間取りや内装・インテリアの特徴を参考に、快適な空間を作るポイントを解説しました。
イギリスの家にあるゲストルームは独立性の高い来客用の空間ですが、日本の暮らしに合わせて趣味部屋やホームジムなど多目的ルームにすれば空間を無駄なく活用できます。
折りたたみ式の家具を置くなど、フレキシブルに使える工夫を取り入れましょう。
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