解放感のある吹き抜けリビングは、新築住宅で人気の高い間取りです。おうち時間が増えている令和時代は、快適に過ごせるひろびろ吹き抜け空間はとってもおすすめ。しかしインターネットの口コミでは、吹き抜けのデメリットや失敗談も多く見かけるため、ちょっと勇気がいりますよね。
今回は吹き抜けのメリットとデメリット両面チェックし、失敗や後悔を防ぐ対策もご紹介します。これから注文住宅を建てようと考えている方は、ぜひ吹き抜けも選択肢に加えてみてください。
目次
1.令和の新築に吹き抜けがおすすめなワケ
2.吹き抜けを作るメリット
3.吹き抜けのデメリットと対策
4.おしゃれな吹き抜けのある注文住宅実例
5.吹き抜けと相性の良い間取り
1.令和の新築に吹き抜けがおすすめなワケ
お部屋を広くおしゃれに魅せてくれる吹き抜けはもともと人気の間取りですが、おうち時間が増えている令和時代は注目度も高まっています。リモートワークの普及によって自宅で過ごす時間が増えた結果、リビングや居室に圧迫感を覚えた方が、開放的で気持ちよく過ごせる間取りを求めているのです。
住宅の性能が低かった一昔前は、吹き抜けなどの大空間は寒いという理由で避ける方も多かったですが、現代の技術なら十分対策可能です。これからマイホームを建てるなら、ぜひ吹き抜けの間取りも検討してみてください。
2.吹き抜けを作るメリット
住まいの中に吹き抜けを作るメリットについて見ていきましょう。見た目の魅力はもちろん、機能面でも意外なメリットがあります。
・解放感がある
通常の天井よりはるかに高い吹き抜けの間取りは、実際の床面積よりひろびろとした解放感を得られるのが最大のメリットです。
おしゃれなレストランや高級ホテルのロビーなど、天井の高い空間はいつまでも居たくなる魅力がありますよね。住まいの中で過ごす時間の長いリビングと相性が良く、広い床面積を確保できなくても気持ち良い空間を作れます。
・明るさを確保しやすい
吹き抜けの高い窓は障害物に遮られにくいため、たっぷりの自然光を採り入れやすくなるのもメリットの一つ。
屋根までの吹き抜けなら天窓やドーマーといった明かり取り専用の窓も設置できるため、より明るい空間に仕上げることができます。昼間の電気代を節約できるうえ、自然光はお部屋をよりおしゃれにひろびろ見せてくれるのも魅力です。
・デザインにこだわれる
通常のお部屋より壁面が大きくなる吹き抜けは、デザインの選択肢が多くなって好みに合わせやすい点も魅力です。
ブラックやブラウン系のダークカラーは小さい部屋だと圧迫感が出やすいですが、解放感のある吹き抜けなら選びやすいです。明かり取りの窓やアクセントウォールなども、壁面積が広いからこそ映えるケースもあります。
・家族とコミュニケーションを取りやすい
上下の空間がつながる吹き抜けレイアウトは、家じゅうのどこにいても家族同士でコミュニケーションしやすくなります。1階のリビングから2階の家族に呼びかけたり、遊んでいるお子さんの様子が分かったりするのは魅力的なポイントですね。特に子育て世代の方にとってメリットが大きいです。
3.吹き抜けのデメリットと対策
メリットいっぱいの吹き抜けですが、しっかり考えてつくらないとデメリットが目立つお部屋になってしまうこともあります。対策とセットで把握して、間取りづくりに活かしましょう。
・冷暖房が効きにくい
「吹き抜けは寒い」というのは、昔からよく言われるデメリットの一つです。天井が高い分空気量が多くなるため、冷暖房のスイッチを入れたあと快適な室温になるまで時間がかかるのも特徴。特に冬場は暖かい空気が天井付近にたまるため、床付近の居住空間が寒く感じるのも原因です。
【対策①】⇒家全体の断熱性を高める
吹き抜けの冷暖房効率悪化は、住まい全体の断熱性アップで対策可能です。屋根・壁・窓を含めてぐるりと保温してあげれば、寒い冬場も室温はそれほど下がりません。スイッチを入れたときの室温が高ければ、暖房を入れてから適温になるまでの時間も短縮できます。高断熱の住まいは外気の影響を受けにくくなるため、夏場の冷房も少ないパワーで適温を保てます。吹き抜けの大きな空間を作るときは、必ず住まいの構造や断熱材もチェックしましょう。
【対策②】⇒シーリングファンで空気を攪拌する
冬場の暖気が天井にたまる問題は、シーリングファンで解決します。シーリングファンは天井につけるプロペラ状の器具で、ホコリを立てずにお部屋全体の空気をかき回して均一に保ってくれます。天井の高い施設や店舗などで見かけることも多いですね。おしゃれなデザインの製品も多く、空間の意匠性アップとしても効果的です。
・音とニオイが広がりやすい
家じゅうとつながってコミュニケーションを取りやすい反面、キッチンのニオイやテレビの音などが伝わりやすくなるデメリットもあります。家族の生活時間帯が幅広い場合、リビングがうるさくて寝室で落ち着いて眠れないというケースも。
【対策①】⇒寝室との位置関係を考える
リビングと寝室の生活時間帯が異なる場合、吹き抜けと寝室をなるべく離すのが望ましいです。吹き抜けと寝室が壁で隣接してしまうと、テレビや話し声が響きやすくなってしまいます。どうしても位置が近くなってしまう場合は、防音ドアを使ったり吸音性のある壁材を使うなどの対策もあります。
【対策②】⇒独立キッチンも検討する
吹き抜けとおしゃれなオープンキッチンは定番の組み合わせですが、ニオイが気になるなら独立キッチンを選ぶのも一つの手段です。壁に囲まれた独立キッチンは煙とニオイが広がりにくく、リビングや吹き抜けとつながる部屋への拡散を防げます。リビングから生活感が見えにくくなるため、より過ごしやすい空間になるのもメリットです。
・二階の部屋が減る
1階から2階までの吹き抜けを作ると、当然2階の床面積は減ってしまいます。特にリビングなど床面積の大きい間取りは、2階の部屋数が減ってしまうため配置が難しくなるケースも。家族の人数が多い子育て期の住まいづくりでは、デメリットになりやすいです。
【対策】⇒土地の安い郊外で検討する
大きな吹き抜けを無理なく作るなら、市街地や駅前などの人気エリアを避けて郊外の安い土地に建てるのがおすすめです。広い土地に建てれば1階の床面積を十分確保できるため、大きな吹き抜けと余裕のある間取りを両立できます。
4.おしゃれな吹き抜けのある注文住宅実例
わたしたち四季彩建設が実際にお手伝いした新築住宅のなかから、吹き抜けのあるおしゃれなお住まいをご紹介します。気持ちよく過ごせる解放感や、おしゃれなデザインに注目してみてください。
【事例1】
屋根の形状を活かしたリビングの傾斜天井は、縦長リビングに大きな解放感をプラス。高い明かり窓からはたっぷりの自然光が入ってきます。
高い位置にエアコンを設置し、シーリングファンと組み合わせて冷暖房効率にも配慮しています。冷暖房が体に直接当たらず、快適に過ごしやすいのもメリットです。
【事例2】
2階のLDKと組み合わせることで、本来デッドスペースとなる小屋裏を活用した吹き抜けの間取りです。構造体である梁を大胆に見せた吹き抜けデザインは、住まいの力強さと暖かみも感じさせてくれます。
ダウンライトやダクトレールの多灯配置も、広い吹き抜け空間ならではのおしゃれデザインです。
5.吹き抜けと相性の良い間取り
高い天井の吹き抜けと相性が良く、組み合わせやすい間取りをピックアップしました。
・リビング
住まいの中で一番広い部屋であるリビングは、吹き抜けにしたときの解放感が大きく定番の間取りと言えます。広いリビングの解放感アップはもちろん、床面積の確保が難しいときの狭さを解消するのにも有効です。採光面でも有利になるため、南向きの大きな窓を設置できないリビングにもおすすめ。
・階段
上下階をつなぐ階段は、吹き抜けと組み合わせても二階の床スペースが無くならないのが特徴です。独立階段は「ただの通路」というイメージですが、吹き抜けと組み合わせるとおしゃれなアクセントとしても機能します。リビングや玄関回りをおしゃれに演出したいときは、階段と吹き抜けの組み合わせも検討してみましょう。
・玄関
日本の住宅事情では広い玄関を作るのが難しいケースが多いですが、吹き抜けと組み合わせると小さな面積でもひろびろ作れます。高い窓からの採光で明るい空間なり、住まいの顔である玄関を素敵に仕上げることができます。玄関はお客さんが最初に目にする場所ですから、デザインにこだわるメリットも大きいです。
・平屋
もともと二階の床がない平屋は吹き抜けを作りやすく、屋根の形を活かしておしゃれに仕上げやすいためおすすめの組み合わせです。三角屋根や勾配天井など、屋根の形がアクセントになるためオリジナリティのある間取りに仕上がります。
まとめ:吹き抜けの間取りで素敵に過ごせる空間づくり
おうち時間が増える令和時代にマイホームを建てるなら、おしゃれで快適に過ごせる吹き抜けの間取りがおすすめ。リビングや階段など、オリジナリティのある世界に一つだけの我が家に仕上げましょう。
四季彩建設はお客様の理想のイメージをじっくりお伺いし、形にしていくお手伝いを得意としています。地元茨城県を中心に年間10棟に限定して、お客様が納得いくまで一緒にプランを考えていきます。営業マンを置かずに、技術者やデザイナーが直接お客様とお話するのも、理想の家づくりのため。どんなご要望もお気軽にご相談ください。
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