後悔しない「造作テレビボード」を作るためのポイント|失敗例から学ぶ収納とデザインの工夫

造作のテレビボードは、リビングの主役となる家具で空間に合わせたデザインや機能を備えられるのが魅力です。

ただし、暮らしに即した設計を取り入れなければ、「見た目は良いけれど使いにくい」「造作して失敗した」と感じる可能性があります。

そこでこの記事では、造作テレビボードで考えられる失敗例とその理由、暮らしに合った形で成功させるためのポイントをご紹介します。

造作テレビボードによって、リビングのおしゃれさと機能性を両立させたい方はぜひ参考になさってください。


コラムのポイント

  • 造作テレビボードは、空間に合わせてデザインや収納を自由に設計できる家具です。

  • 一方で、配線や収納寸法を考慮しなければ、使いづらく後悔することがあります。

  • ライフスタイルに合わせた設計や、掃除のしやすさ・配線計画まで細かく検討することが重要です。

  • 素材や照明までこだわることで、暮らしに溶け込む理想のテレビボードが実現します。


造作テレビボードの失敗例とその理由

後悔しない「造作テレビボード」を作るためのポイント|失敗例から学ぶ収納とデザインの工夫

テレビボードを「造作」することで、空間との一体感や自由な設計が実現できるのが利点です。

反面「実際の使い勝手」が体感しづらく、ライフスタイルとのズレに気づきにくい場合があります。

この章では、造作テレビボードの失敗例とその理由について解説します。

配線・コンセント計画に課題がある

テレビやレコーダー、ゲーム機、Wi-Fiルーターなど、近年のAV機器は多く、電源や配線の位置が合っていないと後に使いづらさを感じてしまうことがあります。

特に壁に埋め込む形のテレビボードは、配線の出入りを事前に細かく想定し、美観や使い勝手を重視しましょう。

収納の奥行きや高さが合わない

ブルーレイレコーダーのサイズなどに合わない設計の場合、失敗したと感じる場合があります。

特に高さは視聴時の快適さにつながるため、テレビのサイズやソファの高さとのバランスを調整することが重要です。

デザインを重視しすぎた

モノを隠すために扉を多くしたり、フラットなデザインにしたりと、美観を重視した結果、開けにくかったり湿気がこもってしまったりと使い勝手に影響する場合があります。

見た目と機能のバランスを取り、日々の使用感も意識して設計しましょう。

ちらの記事でも、造作家具のメリット・デメリットを詳しく解説しています。

ぜひ、参考になさってください。

【関連記事】造作家具で後悔しないために|メリット・デメリットと快適なリビングを作るポイントを解説

造作テレビボードで後悔しないための3つのポイント

後悔しない「造作テレビボード」を作るためのポイント|失敗例から学ぶ収納とデザインの工夫

造作テレビボードを作ったことで後悔しないためには、以下の3つを押さえておくと安心です。

将来性やライフスタイル、メンテナンス性などにも注目しましょう。

ライフスタイルに合わせて設計する

造作テレビボードは、自由度の高い家具のため、ご家族の暮らしに合った設計を取り入れることが重要です。

例えば、以下のような点を確認しましょう。

  • 収納したいモノは何か
  • テレビの使用頻度は、どのくらいか
  • 将来的な家族構成

今だけでなく将来の暮らしも想像しながら、柔軟性のある設計を取り入れることが重要です。

また使用する機器の寸法は事前によく確認し、ゆとりのある設計を意識しましょう。

隠す収納・見せる収納のバランスを調整する

雑多に見えるモノは隠し、見せたいモノは飾って収納するバランスは、造作テレビボードのデザイン性を検討するうえで外せないポイントです。

このメリハリがあると、テレビボード全体が美しく機能的にまとまります。

造作なら、ディスプレイ棚や間接照明と組み合わせた演出も可能です。

配線・メンテナンスのしやすさも重視

内部に配線スペースを確保したり、背面が外せる仕様にしたりと、施工時に配慮しておくと、後のメンテナンスもラクになります。

壁掛けテレビを検討する場合は、壁の補強や配線ルートの確保も慎重に検討しましょう。

次の章では、より詳しく美観を損なわずに「暮らしに溶け込む」造作テレビボードに仕上げる工夫をご紹介します。

「暮らしに溶け込む」造作テレビボードに仕上げる工夫

後悔しない「造作テレビボード」を作るためのポイント|失敗例から学ぶ収納とデザインの工夫

造作テレビボードで後悔しないためには、表面的なデザインだけでなく、日々の使いやすさにも配慮して設計することが重要です。

たとえば、配線や収納内部の寸法、素材や照明など、細部にこそ満足度を高めるヒントがあります。

暮らしに溶け込む造作テレビボードに仕上げるポイントを確認しましょう。

配線や機器のサイズを正確に把握する

テレビボードまわりは、レコーダー・ゲーム機・Wi-Fiルーター・サウンドバーなど、電源や配線が集中する場所です。

造作する場合は、あらかじめ機器のサイズや数を把握し、奥行き・高さ・配線ルート・通気孔の位置まで計画しておくことが重要です。

例えば、ブルーレイレコーダーの奥行きが35cmある場合、配線スペースを含めて40cm以上の内部寸法が必要になります。

背板にスリットや開口を設けたり、棚板の裏にコード通し穴を設けることで、見た目をすっきりと保ちつつ、配線も快適になるためおすすめです。

また、壁掛けテレビを採用する際は、壁内に電源を仕込むことで配線が見えない美しい仕上がりになります。

生活動線と掃除のしやすさに配慮する

テレビボード周辺は、ご家族が集まるリビングであるため人の動きが多い場所です。

引き出しや扉が開閉しやすいか、ロボット掃除機が入る高さが確保されているかなど、使い勝手を左右する細かな工夫を取り入れましょう。

また、小さなお子様やペットがいるご家庭では、角のない丸みのあるデザインや、ゆっくり閉まるソフトクローズ金具を選ぶと安全性が高まります。

他にも以下のような掃除がラクになるアイデアがあります。

  • 床に物を置かず、すべての配線・機器・雑貨がボード内に収まるようにする
  • 造作テレビボードを脚付きにして床下を開けておく
  • 浮かせて壁に取り付けるフロートタイプを採用する

素材と照明で内装との調和をはかる

造作テレビボードは、素材や照明も丁寧に選びたいですね。

無垢材や突板仕上げは高級感があり、空間を上質に彩ります。

小さなお子様がいるご家庭や、メンテナンス性を重視する場合は、キズや汚れに強いメラミン素材などを選ぶと実用的です。

造作テレビボードには、間接照明やスポットライトを組み込むと、テレビボード全体がおしゃれに彩られ「リビングの主役」となります。

たとえばディスプレイ棚を設けて、お気に入りのオブジェやグリーンを飾り、その上から光を当てるだけで、昼間とは異なる落ち着いた雰囲気が生まれるのも素敵です。

さらに調光機能を取り入れれば、映画鑑賞や就寝前のくつろぎの時間にもより使いやすくなります。

こちらの記事でも、造作テレビボードと合わせて検討したい「カフェ風キッチン」の内装や収納のポイントを詳しく解説しています。

ぜひ、参考になさってください。

【関連記事】自宅で「カフェ風キッチン」を実現する方法|おしゃれな施工事例、カウンター・内装・収納のポイントを解説

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まとめ|後悔のない造作テレビボードを作る

この記事では、造作テレビボードで考えられる失敗例とその理由、暮らしに合った形で成功させるためのポイントをご紹介しました。

造作テレビボードは自由度が高い分、注意点も多いのが特徴です。使い方や収納計画をきちんと見直すことで、「暮らしに合った理想的なテレビボード」が実現します。

私たち四季彩建設は、茨城にて主婦目線の家づくりを意識した「自然派輸入住宅」を手がけております。

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    中村 威
    中村 威四季彩建設株式会社 代表取締役
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