フランスの「アパルトマン」は、石畳の街並みに溶け込む、趣ある佇まいの集合住宅としてよく知られています。
日本でいうマンションやアパートと似た形態ながら、その成り立ちや暮らし方、住空間のしつらえには、フランスならではの文化と美意識が詰まっているのが魅力です。
そこでこの記事では、アパルトマンの特徴やインテリアの魅力、日本のライフスタイルに合わせて取り入れるコツを詳しく解説します。
おしゃれな暮らしに憧れる方はもちろん、日常に少しだけ「フランス風」を取り入れたい方にも役立つ記事ですので、ぜひ最後までごらんください。
コラムのポイント
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フランスのアパルトマンとは何か、建築様式や暮らし方の特徴をわかりやすくご紹介します。
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アンティークを生かす美意識や、引き算のインテリアなど、アパルトマンならではの魅力に触れられます。
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日本の住まいでも取り入れやすい、アパルトマン風インテリアの3つのコツをご紹介します。
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素材選びやアートの飾り方など、日常に「フランスらしさ」をプラスするヒントが得られます。
目次
アパルトマンとは|フランス独自の集合住宅
フランスの都市部、とくにパリでよく見られる「アパルトマン」は、歴史と文化が息づく独特の集合住宅です。
建築様式と暮らし方が調和したこの住宅スタイルは、19世紀のオスマン化計画とともに整備され、今も街の美観を守り続けており、以下のような特徴があります。
- ・石造りの外観と、街並みに溶け込むファサード
- ・1階は店舗、2階以上が住居の構造
- ・内部空間はシンプルな作り
この章では、フランスのアパルトマンの特徴を詳しくご紹介します。
石造りの外観と、街並みに溶け込むファサード
重厚な石造りの壁、アイアンのバルコニー、連続する窓は、アパルトマンの代表的な特徴です。
通りごとに整った美しい街並みを構成しており、建物は5〜6階建てが多く、高さやラインを揃えることで都市景観の統一感を生み出しています。
「個性の中に調和がある」構造が魅力です。
1階は店舗、2階以上が住居の構造
都市型アパルトマンの多くは、1階がカフェや書店などの商業スペース、2階以上が住居になっていることが多いのも特徴です。
パリの建物は1階が店舗やメザニン付き(中2階)が多く、実質的な居住の主階が2階にあたり、ベルエタージュと呼ばれることがあります。
天井が高く、バルコニーが広い物件が多く見られるのも特徴です。
内部空間はシンプルな作り
エントランスの装飾や外観の華やかさとは対照的に、内部はシンプルな作りになっていることが多く洗練された印象を与えます。
白い塗り壁に木の床、装飾を控えた天井など、装飾よりも光と空気を大切にした設計が特徴です。
アパルトマンの魅力|インテリアづくりのポイント
アパルトマンの暮らし方には、フランス人の「生活を楽しむ心」が随所に表れています。
この章では、アパルトマンの魅力とインテリアづくりのポイントを解説します。
アンティークを大切にする
古いドアや暖炉、建具などをあえてそのまま生かすのがフランス流です。
時を経た素材に価値を見出し、「完璧さよりも味わい」を重視する姿勢が空間全体に温かみをもたらします。
引き算のインテリア美学
フランスの住まいでは「置きすぎない」ことが美とされています。
空間に余白を残し、窓からの光や建物本来の素材が際立たせるのもポイントです。
家具や装飾も、「お気に入りを少しだけ」取り入れる考え方が基本になっています。
こちらの記事でも、暖炉のある家の魅力やインテリアと調和を持たせる方法を解説しています。
ぜひ、参考になさってください。
【関連記事】暖炉のある家のメリット・デメリットと解決策|設置場所・間取り・インテリアのポイントを解説
生活の中心に「窓」を据える
日差しが入り、風が抜ける大きな窓はアパルトマンの魅力の一つです。
そこに椅子を置いて本を読んだり、外を眺めたりと日々を慈しむ時間が、インテリアと溶け合って心地よい空間を作ります。
生活の中心に窓を据え、屋内外を緩やかにつなぐインテリアづくりもポイントです。
こちらの記事でも、フランスのライフスタイルの魅力を解説しています。
合わせて、ごらんください。
【関連記事】「フランスの暮らし」から学ぶ、日々を豊かに過ごす知恵|ファッション・食文化・住宅の特徴を解説
アパルトマン風インテリアを日本で楽しむコツ
日本の住まいでも、以下のようなインテリアの工夫ひとつで「アパルトマンのような空間」を演出できます。
- ・素材選びにこだわる
- ・クラシック×モダンのミックススタイル
- ・お気に入りのアートを飾る
最後にこの章では、アパルトマン風インテリアのコツをご紹介します。
素材選びにこだわる
天然木のフローリング、石目調のタイル、アイアンの小物など、質感のある素材を取り入れるだけで雰囲気が変わります。
マットな塗装の壁やクラシカルな建具も相性がよく、部屋の印象を大きく変える要素です。
クラシック×モダンのミックススタイル
装飾性のある家具と、シンプルで機能的なアイテムをミックスさせることで、フランスらしい「抜け感のあるエレガンス」が生まれます。
あえてそろえすぎず、ひとつひとつにストーリーのあるものを選ぶと、空間に深みが加わります。
お気に入りのアートを飾る
フランスのアパルトマンの壁には、アートが飾られていることが多く、インテリアの特徴の一つです。
大きな1枚でも、小さな作品を並べてもOKです。
額縁のデザインや配置にこだわれば、シンプルな部屋でも、個性が光る洗練された空間に仕上がります。
こちらの記事でも、フランスのお菓子にフォーカスして、暮らしを楽しくするアイデアを解説しています。
合わせて、ごらんください。
【関連記事】フランスで有名なお菓子の種類と特徴とは|カヌレやマカロンが似合う華やかな空間づくりのポイント
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まとめ|「暮らしを楽しむ」心がフランスのアパルトマンらしさ
この記事では、アパルトマンの特徴やインテリアの魅力、日本のライフスタイルに合わせて取り入れるコツを詳しく解説してきました。
アパルトマンは、単なる住まいではなく「暮らし方そのもの」を大切にする空間です。
手間を惜しまず、自分の好きなものと過ごす時間を大事にする姿勢は、日本の暮らしにも取り入れられます。
お気に入りのアートを飾る、素材にこだわる、余白を楽しむといった小さな工夫から、フランスのアパルトマンらしさを取り入れてみませんか。
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