
玄関ホールに飾り棚を設けると、季節の花やお気に入りの小物を飾りながら、住まいに自分たちらしい表情を添えられます。
玄関は、ご家族が毎日出入りする場所であり、お客様がその家の雰囲気を最初に感じる場所でもあります。
だからこそ、収納や動線とともに考えたいのが、玄関扉を開けたときに目に入る景色です。
例えば、塗り壁を背景に季節の花を飾ったり、木の棚に旅先で見つけた器を置いたりすると、玄関にも暮らしの楽しみが生まれます。
この記事では、玄関ホールの飾り棚を設ける場所や高さ・奥行きの決め方、おしゃれな飾り方、照明との組み合わせ、設計時の注意点まで詳しく解説します。
このコラムを読んで分かること
- 玄関ホールに飾り棚を設ける魅力をご紹介します
- 飾り棚に適した設置場所とそれぞれの特徴を解説します
- 飾り棚の高さや奥行きを決めるポイントが分かります
- 玄関をおしゃれに演出する飾り方や照明の工夫をお伝えします
- 使い勝手やお手入れまで考えた飾り棚の設計方法をご紹介します
玄関ホールに飾り棚を設けて住まいの第一印象を整える

玄関ホールに飾り棚を設けると、季節の花やお気に入りの小物が目に入り、玄関全体の印象がより豊かになります。
例えば、玄関扉を開けたとき、正面に季節の花が飾られていたり、壁にお気に入りのアートが掛けられていたりすると、その一角が住まいの印象を形づくります。
ホテルやショップでも、入口から見える場所に花やアートを飾り、空間の雰囲気を演出する工夫が見られますね。
住まいでも、玄関から何が見えるかを意識して飾り棚を配置すれば、限られたスペースに自分たちらしい景色が生まれるのです。
また、飾り棚はお客様を迎えるだけでなく、ご家族が日々楽しめる場所でもあります。
庭で摘んだ花や旅先で見つけた器など、暮らしのなかで飾るものを少しずつ変えながら、季節や思い出を身近に感じられるのも魅力です。
玄関ホールの飾り棚はどこに設けるとよいか

玄関ホールに飾り棚を設ける際は、空いている壁の広さだけでなく、玄関扉を開けたときの視線や通路の幅、収納との関係を考えて配置しましょう。
主な設置場所と特徴は、下記のとおりです。
| 設置場所 | 特徴 | 飾り方の例 |
|---|---|---|
| 玄関正面の壁 | 入ったときに視線が向かう | 花器・アート・季節の飾り |
| 玄関収納の上 | 収納と飾る場所を兼ねられる | 花・鏡・小さなオブジェ |
| 廊下へ続く壁 | 室内へ移動する途中で目に入る | 写真・絵画・思い出の品 |
| 壁面のニッチ | 壁のくぼみを利用して飾れる | 小さな花器・雑貨・照明 |
それぞれの設置方法について、詳しく見ていきましょう。
玄関正面に設けて扉を開けたときの景色をつくる
玄関扉を開けたときに正面となる壁は、飾り棚を設ける候補のひとつです。
季節の花やアートを飾れば、玄関に入った瞬間にその家らしい雰囲気が伝わります。
この場所では、棚そのものだけでなく、背景となる壁の仕上げにも目を向けてみましょう。
例えば、塗り壁に木の棚を組み合わせると、壁の陰影と木目の表情を一緒に楽しめます。
タイルや石材を背景にすれば、素材の色や凹凸が飾ったものを引き立て素敵です。
玄関正面が通路になっている場合は、棚の奥行きによって歩くスペースが狭くならないよう、寸法を確認しましょう。
こちらの記事でも、漆喰を取り入れたおしゃれな家づくりについて解説しています。
合わせて、ごらんください。
【関連記事】南仏プロヴァンス風の家づくり|自然素材を活かしたキッチンとインテリア設計のポイント
玄関収納の上を飾り棚として活用する
腰高の玄関収納を設ける場合は、その天板を飾る場所として活用できます。
新たに壁付けの棚を取り付けずに済むため、収納とインテリアをひとつの場所にまとめられるのも魅力です。
例えば、天板に花器を置き、その背後の壁に鏡やアートを飾ると、収納の上部まで含めたインテリアコーナーになります。
しかし、玄関収納の上は、鍵や郵便物などを一時的に置く場所にもなりがちです。
飾り棚として楽しむ部分と日用品を置く部分を分け、収納の使い勝手と見た目の美しさを両立させましょう。
廊下へ続く壁に小さなギャラリーをつくる
玄関から室内へ向かう廊下の壁も、飾り棚を設ける場所として活用できる場所です。
玄関正面とは異なり、歩きながら少しずつ飾りが目に入るため、空間に変化をつけられます。
例えば、ご家族の写真や旅先で見つけた雑貨、小さな絵画などを並べれば、思い出を楽しむギャラリーのような場所になります。
廊下に棚を設ける場合は、通行する人の肩や荷物が当たらない位置と奥行きを選ぶことがポイントです。
壁面にニッチを設けて飾る場所をつくる
ニッチとは、壁の一部をくぼませてつくるスペースです。
壁の構造や厚みなどの条件が整えば、通路側への出っ張りを抑えながら、花器や小物を飾る場所を確保できます。
四角いニッチだけでなく、上部をアーチ状にしたり、内部の壁材を変えたりすると、飾るものがないときにも壁面のデザインを楽しめます。
例えば、白い塗り壁に木の棚板を組み合わせたり、ニッチの奥だけにタイルを張ったりするのも一案です。
ただし、耐力壁や柱、筋交い、配線などがある場所には、希望どおりのくぼみを設けられません。
ニッチを取り入れたい場合は、間取りや構造を検討する段階で設計担当者に相談しましょう。
こちらの記事でも、塗り壁を取り入れたおしゃれな家づくりについて解説しています。
合わせて、ごらんください。
【関連記事】塗り壁の内装で自然素材を楽しむ|種類・メリット・デメリットと場所別の取り入れ方
玄関ホールの飾り棚は高さと奥行きを使い方から決める

玄関ホールの飾り棚を計画するときは、何を飾るのかを具体的に考えることから始めます。
花器や枝ものを飾る棚と、小さなオブジェを並べる棚では、必要な奥行きや高さが異なるため注意が必要です。
また、玄関収納の天板を利用する場合と、壁に独立した棚を設ける場合でも、適した寸法は変わります。
| 飾りたいもの・用途 | サイズを考えるポイント |
|---|---|
| 花や枝もの | 花器の底面の大きさと高さを確認する |
| アート・写真 | 額の大きさと立て掛ける角度を考える |
| 小さなオブジェ | 飾るものに合わせて棚の奥行きを抑える |
| 鍵などの日用品 | 手を伸ばして取りやすい高さを選ぶ |
| 季節の飾り | 飾りを入れ替えるための余白を確保する |
飾り棚の高さは玄関に立ったときの目線を基準にする
飾り棚の高さは、玄関に立ったときに何がどのように見えるかを基準に考えましょう。
例えば、小さなオブジェや花器を飾る場合は、目線に近い高さに配置すると、細かな形や素材の表情を眺められます。
一方、背の高い枝ものを飾る場合は、花器だけでなく枝先まで含めた高さを確認しておきたいところです。
また、玄関収納の上に飾る場合は、収納本体の高さによって見え方が変わります。
図面上の寸法だけで判断せず、玄関に立ったときの目線と飾るものの大きさを合わせて検討することがポイントです。
飾り棚の奥行きは飾るものと通路幅の両方から考える
飾り棚の奥行きは、花器や小物を安定して置ける寸法を確保したうえで、玄関の通路幅とのバランスを考えると使いやすい場所になります。
例えば、小さなオブジェを飾るだけなら、奥行きの浅い棚でも対応できます。
しかし、大きな花器や額を置く場合は、底面の寸法や重心を確認することが大切です。
特に壁付けの飾り棚は、通路側へ張り出すため、玄関の出入りや靴の脱ぎ履きに支障がないか確認しましょう。
花器など重量のあるものを置く場合は、棚板の耐荷重だけでなく、壁の下地や固定方法も設計時に計画しておくと安心です。
玄関ホールの飾り棚をおしゃれに見せる飾り方

飾り棚を設けたら、花や器、アートなどを組み合わせて、玄関に自分たちらしい景色をつくりましょう。
飾り方を考える際は、ものの数だけでなく、高さや色、素材の組み合わせにも目を向けてみてください。
飾るものの高さに変化をつける
同じ高さのものを横一列に並べるのではなく、高さの異なる花器やオブジェを組み合わせると、飾り棚に立体感が生まれます。
例えば、背の高い花器に小さな器を添えたり、壁に立て掛けたアートの前に低いオブジェを置いたりするのも素敵です。
飾るものの大きさに差をつけると、それぞれの形や質感も引き立ちます。
飾るものを絞って余白を残す
玄関ホールを落ち着いた印象に整えたい場合は、飾るものを厳選し、棚の上に余白を残すとよりおしゃれに見せられます。
例えば、次のような組み合わせです。
- 背の高い花器と小さな器の組み合わせ
- 一枚のアートと季節の花
- 木製のオブジェと陶器
- 色数を抑えた小物の組み合わせ
- 季節ごとに入れ替える花や枝もの
飾るものの周囲に余白があると、一つひとつの形や素材に目が向きます。
棚の幅いっぱいにものを並べるのではなく、何を主役にするかを決めて配置しましょう。
季節の花や思い出の品を取り入れる
飾り棚の楽しみのひとつが、季節や暮らしの変化に合わせて飾るものを入れ替えられることです。
春には庭に咲いた花、夏には涼やかなガラスの器、秋には色づいた枝や木の実、冬には温かな色合いの小物など、季節ごとに異なる表情を楽しめます。
また、旅先で見つけた器やご家族の思い出の品を飾るのもよいですね。
新築時にすべてを完成させるのではなく、暮らしを重ねながら少しずつ飾るものを増やしたり、入れ替えたりする楽しみがあります。
自然素材を生かして玄関ホールの飾り棚を美しく見せる

玄関ホールの飾り棚は、棚板や背景となる壁の素材によっても印象が変わります。
例えば、木の棚板は木目や色合いが空間に温もりを添え、石やタイルを使った壁は、素材特有の模様や凹凸がアクセントになります。
自然素材を取り入れる場合は、床や建具との組み合わせまで含めて考えましょう。
木の棚板で自然な温もりを添える
木の棚板は、無垢材の床や木製建具とも組み合わせられる素材です。
床と同じ樹種や近い色合いを選ぶと、玄関全体に統一感が生まれます。
しかし、明るい壁に濃い色の木材を合わせれば、棚板の輪郭が際立ち、空間のアクセントにもなります。
木材は樹種や仕上げによって色や木目、表面の質感が異なるため、玄関全体の素材と合わせて選びましょう。
塗り壁やタイルを背景に素材の表情を楽しむ
飾り棚の背景となる壁に塗り壁やタイルを取り入れると、飾るものと壁材の両方をインテリアとして楽しめます。
塗り壁は、仕上げ方によって表面に細かな凹凸が生まれ、光の当たり方で陰影が変化するのも特徴です。
タイルは色や形、目地の組み合わせによって、壁面にリズムをつくれる素材です。
例えば、白い塗り壁に木の棚板を組み合わせれば、自然素材の柔らかな表情が引き立ちます。
石材やタイルを使う場合は、飾るものの色数を抑えると、壁材そのものの質感も楽しめます。
飾り棚と照明を組み合わせて玄関の雰囲気を演出する

玄関ホールの飾り棚を計画する際は、照明の位置や光の向きも一緒に検討しましょう。
玄関全体を照らす照明に加え、飾った花やアートに光を当てると、視線が向かう場所をつくれます。
また、塗り壁や石材など凹凸のある素材は、斜めから光が当たることで陰影が際立ちます。
飾り棚と組み合わせる照明には、次のような種類があるため、特徴に合わせて使い分けするのがおすすめです。
| 照明の種類 | 特徴 |
|---|---|
| ブラケットライト | 壁面や飾り棚の周辺を照らす |
| スポットライト | 花やアートなど特定の場所に光を向ける |
| 間接照明 | 壁や棚の背面などに光を広げる |
| テーブルランプ | 棚の上に置いて柔らかな光を加える |
ブラケットライトで壁面にアクセントをつける
ブラケットライトは、壁に取り付ける照明器具です。
飾り棚の上部や横に配置すると、壁面と飾ったものを一緒に照らせます。
照明器具自体にもデザイン性があるため、棚板や壁材との組み合わせを楽しめるのが特徴です。
器具の形状や取り付け位置によって光の広がり方が異なるため、飾り棚を照らしたい場合は配光も確認して選びましょう。
スポットライトで花やアートを照らす
スポットライトは、光を当てたい場所が決まっている場合に適しています。
例えば、玄関正面のアートや飾り棚の花器に光を向けると、その一角を印象的に演出できるのが利点です。
角度を調整できる器具を選べば、飾るものを入れ替えた際にも照射方向を変更できます。
額装した作品を飾る場合は、ガラス面への映り込みにも配慮しましょう。
間接照明で壁や棚の陰影を楽しむ
間接照明は、光源を直接見せず、壁や天井などに反射させた光で空間を照らす方法です。
飾り棚の背面や上下に照明を組み込むと、壁材の質感や棚の輪郭を引き立てられます。
照明を組み込む位置によっては、配線や器具の交換方法も検討する必要があります。
新築時に造作の飾り棚を設ける場合は、照明計画も設計段階から進めましょう。
玄関ホールの飾り棚は収納や生活動線とのバランスも考える

玄関ホールは、花やアートを楽しむ場所であると同時に、靴の脱ぎ履きや外出の準備をする生活空間です。
そのため、飾り棚を設ける際は、日用品の収納場所やご家族の動線も合わせて考えます。
見せるものと隠すものの収納場所を分ける
玄関には、鍵や印鑑、マスク、郵便物など、手の届く場所に置いておきたいものがあります。
これらを飾り棚にすべて並べると、花やアートを楽しむスペースが日用品で埋まってしまいます。
そこで、見せたいものと収納したいものを分けて考えましょう。
例えば、次のような方法があります。
- 鍵や印鑑をしまう小さな引き出し
- 郵便物の一時置き場となる収納スペース
- 日用品をまとめる蓋付きの小物入れ
- 花やアートを飾るための専用スペース
- 充電する機器に合わせたコンセントの配置
飾り棚の用途を明確にしておくと、暮らし始めてからも使い方が定まります。
通路幅と安全性を確認する
玄関ホールに壁付けの飾り棚を設ける場合は、棚板の出っ張りが通行の妨げにならないか確認します。
特に、玄関扉から廊下へ続く場所や、収納扉の近くに設置する場合は、扉の開閉範囲にも注意が必要です。
また、花器や陶器などを飾る際は、地震による転倒や落下も考慮しましょう。
重量のあるものを置く棚は、荷重に対応した棚板や金具を選び、適切な下地に固定します。
割れ物を飾る場合は、落下によるけがを防ぐため、置く位置や転倒防止対策も検討してみてください。
玄関ホールの飾り棚は掃除やお手入れの方法も確認する

玄関は屋外から砂やほこりが持ち込まれるため、飾り棚も定期的なお手入れが必要です。
棚の奥行きが深かったり、小物を隙間なく並べたりすると、掃除のたびに飾ったものを移動させる手間が増えます。
日常的に手入れできる形や仕上げを選び、飾るものの数も調整しましょう。
例えば、次のような工夫があります。
- 布で拭き取れる平らな棚板
- ほこりを取り除ける適度な余白
- 水滴が付く花器に合わせた棚板の仕上げ
- 掃除道具が届く位置への設置
- 飾るものを無理なく出し入れできる高さ
生花を飾る場合は、水やりや花器の交換時に棚板が濡れることも考え、素材に合った仕上げを選びます。
木製の棚板は、水分を長時間放置するとシミや変色の原因になるため、濡れた際には早めに拭き取りましょう。
玄関ホールの飾り棚で失敗しないために設計時から確認する

飾り棚は小さなスペースですが、壁の下地や照明、コンセントなど、新築後には変更に工事が必要となる部分もあります。
設計段階では、次の点を確認しておきましょう。
- 玄関扉を開けたときの飾り棚の見え方
- ご家族の通行を妨げない設置位置と奥行き
- 飾りたいものに合わせた高さと幅
- 床や建具との調和を考えた素材選び
- 昼間と夜間の見え方を踏まえた照明計画
- 用途に応じた収納とコンセントの配置
- 棚板の耐荷重と壁への固定方法
- 日常的な掃除とお手入れの方法
図面上では棚の寸法や位置を確認できますが、実際に玄関へ立ったときの見え方は、空間の広さや天井高、周囲の建具によっても変わります。
設計担当者と相談しながら、玄関扉を開けた位置や靴を脱ぐ場所、廊下へ向かう動線など、複数の視点から確認しましょう。
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まとめ|玄関ホールの飾り棚で自分たちらしい住まいをつくる
玄関ホールの飾り棚は、季節の花やお気に入りのものを飾りながら、住まいに自分たちらしい表情を添えられる場所です。
設置場所を決める際は、玄関からの視線やご家族の動線を確認し、飾りたいものに合わせて高さや奥行きを考えましょう。
さらに、塗り壁や木などの自然素材、光の向きまで考えた照明計画を組み合わせることで、玄関全体の雰囲気を整えられます。
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