子育てしやすい間取りは出産を控えているご夫婦や、小さなお子様のいるご家族が新築計画を進める際に外せない要素です。
お子さまとのコミュニケーションの取りやすさや、家事負担は間取りの工夫次第で大きく変わります。お子さまの成長に合わせて十分な収納のある部屋を含め、子育てに備える家に必要な広さや間取りについて考えていきましょう。
コラムのポイント
- 子育てしやすい間取りは子どもの見守りと家事負担軽減が両立する間取りです。
- お子さまの成長による将来の変化も合わせて、間取りを決めていくことがいつまでも暮らしやすい家を実現させます。
目次
子育て家族に必要な広さは何LDK?
子育て家族に必要な広さは家族構成によって変わってきます。
ご夫婦とお子さま1人の3人世帯と、お子さま2人の4人世帯の場合にはどの程度の広さの家が必要か、国土交通省が公表している資料「住生活基本計画における『水準』について」を参考に確認していきましょう。
この資料の中で示されている基準は、戸建て住宅に対しては、家族が快適に暮らせる家に必要な面積の基準と最低限必要とされる面積の2つです。
一般型誘導居住面積水準とは家族が快適に暮らす面積の基準
家族のコミュニケーションもそれぞれのプライバシーも確保でき、ゆったりと暮らせる理想的な戸建て住宅に必要な面積の基準です。
家族構成 | ご夫婦とお子さま1人 | ご夫婦とお子さま2人 |
㎡ | 100㎡ | 125㎡ |
坪数 | およそ30坪 | およそ38坪 |
帖数 | およそ55帖 | およそ69帖 |
最低居住面積水準とは最低限必要とされる面積の基準
家族構成 | ご夫婦とお子さま1人 | ご夫婦とお子さま2人 |
㎡ | 40㎡ | 50㎡ |
坪数 | およそ12坪 | およそ15坪 |
帖数 | およそ22帖 | およそ28帖 |
参考資料 誘導居住面積水準(住生活基本計画(平成23年3月15日閣議決定)より抜粋)
一般的に3人家族なら2LDK、4人家族では3LDK以上の間取りにすることがほとんどです。ただ、家を新築する地域により土地の値段が大きく変わることから、必ずしも一般型誘導居住面積水準を満たす広さの家を建てられるとは限りません。
敷地面積の範囲内で、家族の愛情を育むスペースであるリビングやダイニングは広くとり、見守りやコミュニケーションを取りやすい間取りや、常に自然に片付く収納、家事負担を軽くする動線を備えた家にすることが子育てしやすい家を生み出します。
子育て家族に人気 &おすすめのコミュニケーションが生まれる間取りアイデア3選
お子さまの年齢に関わらず、家族間の自然なコミュニケーションが生まれる間取りは家族の愛情を育みます。さらに、お子さまが就学するまでは常に子供の見守りがしやすい間取り、一人で外出できるようになった時期には、外出帰宅を把握しやすい間取りが理想的です。
具体的な間取りのアイデアを見ていきましょう。
料理しながらコミュニケーションを取れる「対面・オープンキッチン」
キッチンでの作業中にも家族と会話ができる間取りです。対面キッチンは煙やニオイがダイニングに伝わりやすい面がありますが、こちらの事例ではガスコンロの全面にある天井までの腰壁が伝わりを防いでいます。
また、キッチンの側面の通路が広くとられているので、配膳や片付けのお手伝いもしやすい間取りです。
赤ちゃんスペースとして便利な「小上がり付きリビング」
お子さまが幼い時期には、急に眠ってしまうことがよくあります。そのような時には弾力があるので転んでしまっても安全な畳の小上がりが便利です。
キッチンから目が届く範囲に小上がりがあると、キッチンで作業をしながら見守りができます。小上がりには様々な高さがありますが、こちらの事例のように低い小上がりは転落の危険がなく安心です。
自然と家族の気配を感じられる「リビング階段」
リビング階段には、玄関と2階の部屋の間をつながった空間にする働きがあり、ご家族の外出や帰宅を自然に感じ取れる良さがあります。
リビング階段が吹き抜けと組み合わされていると、さらに空間が広がり階上にいるご家族の気配も感じ取れます。
子育て家族に人気 &おすすめの家事負担を軽減する間取りアイデア8選
効率の良い家事動線や適切な広さの収納は、家事負担を軽減すると共に、常に自然に片付く家を生み出します。
回遊性のある間取り
水回りとリビング、階段を回遊できる間取りは、家事効率を向上させます。
こちらの事例は、ダイニングキッチンとパントリー、ユーティリティルーム、洗面所、階段を回遊できるようになっており、収納力にも優れています。
【茨城県ひたちなか市】プロヴァンススタイル|自然素材で彩る優雅な平屋
玄関、キッチン、ダイニング、リビング、パントリー、洗面所を回遊できる間取りの平屋です。
食品・日用品をストックできる「パントリー」
キッチンの奥にウォークインタイプのパントリーがある間取りです。アーチ壁で仕切られているので、両手に食料品を抱えていても扉を開閉することなく出入りできます。
オープンキッチンにはコミュニケーションがとりやすい良さがある一方、生活感がリビングから見えてしまうという面もあります。この問題を解決する方法が、見せたくないものは全てしまえ、整理整頓のしやすさ以外に、おしゃれな雰囲気の維持にも役立つ収納力の高いパントリーです。
収納が楽になる「ファミリークローゼット」
家族のファミリークローゼットには家族の洋服を一箇所にまとめてしまえるため、洗濯後の家事負担が減り、整理整頓しやすい良さがあります。加えて、小さなクローゼットを各室へ作るよりも、スペースを無駄なく使えることもメリットです。
また、リビング階段のある間取りには、帰宅したご家族が玄関からリビングに直行する為、外出時のコートやバッグで物が溢れやすいという面があります。
室内をすっきりさせる働きをするのは、玄関のそばに設ける収納力の高いファミリークローゼットです。こちらの事例のように帰宅したご家族がコートやバッグをしまってからリビングに入れます。
洗濯動線が短くなる「ランドリールーム」
2階建ての住宅では1階で洗濯をし、2階のベランダに干すことがほとんどですが、1階にランドリールームがあると、濡れて重い洗濯物を抱えて何度も階段を上り下りする手間がなくなります。
また、クローゼットに洋服をしまう手間が省けるという利点を考えると、寝室のある2階に設けるランドリールームも便利です。
こちらの事例のように窓と作業台があると、明かりや風を採り入れるとともに、アイロンかけなど洗濯物の仕上げもランドリールーム内でできるので便利です。
リビング学習にも親の作業スペースにも使える「スタディコーナー」
小学校のお子様の多くは、子ども部屋にはいかず宿題や読書をリビングでする傾向にあります。また、床面積の都合上、子ども部屋や書斎を設けられないケースもあるでしょう。
リモートワークをされるご家族にも、宿題をする時間もリビングで過ごしたいお子さまにも、スタディコーナーは役立ちます。。
外出・帰宅時のストレスを減らせる「広い土間・シューズインクローゼット」
子育て中には雨の日の外出時や帰宅時に手間がかかりますが、広い玄関土間があると、玄関内でゆっくりとお支度ができます。
ベビーカーで乗り入れられることに加え、子どもの自転車等も置けることから、玄関周りをすっきりさせる空間としても役立つ広い土間です。
また、広い土間には、ベビーカーや遊具を置くのに便利なシューズインクローゼットを設けることもできます。
子供でも収納しやすい「造作収納」
家族構成やライフスタイルによって使いやすい収納の形は変わりますが、お子様が小さなうちは、低い位置に収納があると、自分でお片付けをする習慣が身につきます。
デッドスペースを活用できる造作収納のもう一つの良さは、ご家族の暮らし方に合わせて最適な位置に設けられることです。置き型収納より室内をすっきりと見せる効果があります。
室内に彩りを添える「壁面収納」
壁面収納はキッチンや書斎などでは調理器具や本をしまう場所として実用的な働きをしますが、同時にこちらの事例のように室内の雰囲気をより良くする効果も持ち合わせています。
上段にはお子様の手が届かない方が良い物、下段は絵本やお気に入りのおもちゃなどの収納にも使えます。
子育てしやすい間取り計画時に考えたい将来の変化
お子さまの成長に伴い持ち物の量が増えていったり、独立した部屋を欲しがるようになったりするので暮らしやすい間取りは変化していきます。そのような時に、小さな変化にも大きな変化にも対応しやすいということも、子育てに向く間取りを計画する際には考えることが大切です。
例えば、子ども部屋は第2子が誕生したら2部屋に分割できるようにするなど、将来の変化を考慮して間取りを決めていくと、大掛かりなリフォームをすることなく、手軽に暮らしやすい間取りに変えられます。
子育て中に家づくり計画を進めることは、とても大変なことです。お子様の世話をしながら間取りプランを決めていかなくてはならず、つい目先の子育てのしやすさだけを考えてしまうことと思います。
ただ、家は長く住む所なのでお子さまが中学生、高校生になっても、さらに独立されても暮らしやすさが続く家ということも並行して考えていくことが大切です。
子育てがしやすくいつまでも暮らしやすい家には、どのような間取りが最適なのか検討される際にはお気軽にご相談ください。
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