周辺の環境に溶け込み、自然の風を感じるような平屋のアメリカンハウスには、おしゃれに暮らせる魅力が詰まっています。ただ、平屋は周辺の環境に恵まれていないと、その魅力を発揮することができません。
平屋のアメリカンハウスを建てる為に必要な条件と、平屋のアメリカンハウスでの暮らしやすさについて、茨城県での施工事例も含めて見ていきましょう。
目次
平屋のアメリカンハウスに必要な条件とは?
平屋のアメリカンハウスには、広々とした周辺の環境が求められます。隣家との距離が近かったり、2階建ての家に囲まれていたりすると日当たりや風通しを確保できなくなってしまうからです。
密集した住宅地に平屋のアメリカンハウスを建てるとしたら、家の中の環境を調える為に通常の倍以上の敷地が求められます。
一方、敷地の周辺にマンションなどの背の高い建物がなく、住宅も密集していないという土地環境であれば、一般的な平屋に必要な面積を満たしていれば、暮らしやすい平屋が建てられます。
アメリカンハウスというと、昭和時代に米軍の家族の住宅として建築され、その後民間に開放された福生などの横田基地周辺の米軍ハウスを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。現在は姿を変えていますが、その当時の米軍ハウスが建てられている地域は、全てが平屋でした。
その為、一戸一戸の敷地が広大だったわけではないのですが、日当たりや風通しが確保されていました。そして現在においては、そのような平屋ばかりの住宅街はほとんどありません。このことから、一般的な住宅街に平屋を建てる為には、住宅の密集度に合わせた敷地の広さが必要です。
そして茨城には日当たりや風通し、プライバシーの心配なく建てられる土地を見つけやすいという良さがあります。平屋のアメリカンハウスを快適な家にする為の基本的な条件は、平屋に適した敷地に建てるということです。
石岡市に建つアーリーアメリカンスタイルの平屋の施工事例
アメリカンハウスには、アーリーアメリカンスタイル・カリフォルニアスタイル・ブルックリンスタイルなど、様々ありますが、こちらの事例はアーリーアメリカンスタイルの平屋です。
ドーマー(屋根窓)がついた急こう配の切妻屋根とラップサイディングの壁、屋根の一部をせり出してエントランスを覆うカバードポーチ、格子の付いた上げ下げ窓が特徴です。
ドーマーは高い位置にある窓なので、陽射しが入る時間が長く、リビングを明るく暖かくします。
この事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【石岡市】カバードポーチ付きアメリカンスタイル
【石岡市】カリフォルニアスタイルの施工事例
こちらの事例は2階建てですが、カリフォルニアスタイルのアメリカンハウスの雰囲気をご覧ください。アーリーアメリカンスタイルよりシンプルで開放感のある外観が特徴です。
ラップサイディングやカバードポーチ、上げ下げ窓などは共通した特徴ですが、屋根の勾配がアーリーアメリカンほど急ではなく、ドーマーもありません。
空間が繋がっている間取りで、風が吹き抜けていく開放感のあるリビングです。
【ひたちなか市平屋】プロヴァンススタイルの施工事例
こちらはアメリカンスタイルではありませんが、平屋と周辺環境の良さが理想的な事例です。
平屋でありながら陽射しが降り注ぎ、窓からの周辺の景観が室内に彩りと安らぎを与えています。
この事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【ひたちなか市平屋】プロヴァンススタイル
輸入住宅のアメリカンハウスの特徴
輸入住宅のアメリカンハウスには、室内の快適性を高め、地震や台風から家を守るという特徴があります。
ゆったりしたサイズ感と開放的な雰囲気
輸入住宅はアメリカンハウスに限らず、天井は高く、廊下の幅は広くというように、日本の住宅より大きいサイズ感で設計されています。その結果、ゆったりとした居心地の良さが生まれ、住宅全体が開放的に感じられます。
アメリカンハウスのデザイン性を活かす自然素材
アメリカンハウスには、フローリングや建具には無垢材、洗面所には陶器やタイルが使われています。これらの素材は有害な化学物質を揮発させないので、室内の空気に悪影響を及ぼさないという良さがあると共に、その質感は、アメリカンハウスのデザイン性をより高めます。
地震に強く断熱性をサポートする輸入住宅
日本の多くの住宅は土台と柱と梁で構造部を構成する軸組み工法で建築されますが、輸入住宅は壁で垂直方向と水平方向の強度を維持する枠組壁工法で建築されます。この枠組壁工法には、地震や風による揺れに対しての強さがあることと、高い気密性で断熱性をサポートするという特徴があります。
平屋のアメリカンハウスのメリットとデメリット
平屋のアメリカンハウスを建てたいと計画する際、まず始めに押さえておかなくてはならないことは、土地の面積と敷地周辺の環境です。このポイントさえ押さえておけば、デメリットは生まれません。
平屋のアメリカンハウスのメリット
平屋のアメリカンハウスのメリットを見ていきましょう。
ワンフロアで生活が完結するので家事負担が少なくなる
洗濯物を2階まで干しに行ったり、夕方には取り込んで1階に運んだりするなど、洗濯に関わる家事の中から、階段での移動がなくなります。
お互いの気配が常に感じられ自然なコミュニケーションが生まれるので、家族の愛情が育まれる
就学前で常に見守りが必要な子どもを常に視界の中に入れておけます。子どもが成長し、一人で外出できるような年齢になった際には、子どもの帰宅外出を把握しやすいという良さもあります。
庭と融合した暮らしができる
2階建てにはベランダに出ると遠くまで景色が見渡せる良さがありますが、平屋にはリビングや寝室の窓から、周辺の景色を採り込める良さがあります。また、子どもを庭で遊ばせていても室内から目が届きます。
平屋のアメリカンハウスのデメリット
土地選びの際に、平屋向きの土地を選ばなかった場合、複数のデメリットが生まれてしまいます。
陽当たり・風通し・プライバシー
周辺に2階建て以上の住宅が密集していると、陽射しや風が家の中に入って来にくくなり、昼間でも暗い家、換気の悪い家になってしまいます。平屋の日当たりや風通しは、吹き抜けや天窓、高窓など窓の位置とサイズ、光と風を遮らない間取りなどの設計の工夫で、カバーできる領域には限りがあります。
日当たりの為に闇雲に窓を増やせば、通りや隣家からの視線が気になるプライバシーを維持できない家になってしまいます。プライバシーを確保する為に窓を減らせば、暗く風が通らない家になり、周辺の景観を室内に採りこめるという平屋の良さも失われてしまいます。
水害
2階建て住宅であっても土地選びの際に、過去に水害の出た地域を避けることが重要ですが、平屋の場合には、水害が出ると致命的なダメージを受けてしまいますので、さらに重要です。
近年頻発・激甚化する豪雨に対して, 洪水時に住民の方々に迅速・適切に避難していただくため、各河川の注意すべき箇所を分かりやすく知らせることを目的として、水害危険度マップを作成しました。
自宅や通勤・通学先などの周辺で,洪水時に注意すべき箇所を事前に確認し、いざという時に早めの避難ができるようにしておきましょう。
引用:茨城県水害危険度マップ
この資料は避難のために用意された資料ですが、土地選びの際にも参考にできます。
平屋のアメリカンハウスでの家づくりを成功させる為には、土地選びが非常に重要です。おしゃれなデザインで暮らしやすい間取りと地震への強さを備えた平屋の良さを活かす為には、土地の面積と敷地周辺の環境が調っていなくてはなりません。
平屋のアメリカンハウスを建てたいな…とお考えに際にはお気軽にご相談ください。茨城県には平屋向きの土地がたくさんあります。ご一緒に土地探しから進めていきましょう。
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