古民家をつくばで探す?それとも古民家風住宅を建てる?

日本の伝統的な美しさを持つ古民家に憧れる人の中には、古民家をリノベーションするという家づくりを計画される方もいらっしゃいます。

つくばにも古民家を改造したレストランや宿泊施設がありますが、購入して改造できる古民家を見つけるのは難しいです。一方、古民家風住宅を新築するという方向で考えると、実現の可能性が拡がります。

古民家と古民家風住宅の違い

伝統構法で建築された古民家

古民家とは、伝統構法で建築された日本の住宅の原点とも言える住宅を指します。古民家を探そうと空き家物件を検索しても、つくば周辺で本来の古民家に出会えるチャンスは少ないです。

古民家に出会えたとしても、別荘にするならともかく通勤通学を考えると、日常生活をできそうな場所ではないということもあるでしょう。そこで考え方を切り替え、古民家風住宅を新築するという選択肢について考えてみませんか?

確かに古民家と古民家風住宅には建築方法に大きな違いがありますが、古民家の雰囲気を持つ古民家風住宅は、現代においては古民家より暮らしやすい住宅です。

古民家とは?

古民家とは、伝統構法で建築された住宅です。現在の主流である在来工法は、伝統構法の流れを汲む木造軸組工法を指します。基礎に柱を立て、梁を渡して住宅の芯を構築し、さらに耐力壁を設けて、木造住宅に地震や強風の揺れに耐える力を持たせる工法です。

一方、伝統構法とは地面に石を置き、金物を使わずに柱を立て、梁を渡し、地面と住宅の間に地震の揺れを伝えさせない空間を生み出す構法です。現代でいう免震に近い考え方が採り入れられた住宅でもあります。

そして、在来工法との大きな違いは、柱や梁の太さです。現代では入手が難しい太い木材が使われていることです。それらの太い木材どうしを組み立て、金物ではなく木の栓で固定しているので、頑強であると共に、柱や梁の美しさが、内装に活かされています。

ただ、現代では、一般的な個人の住宅を伝統構法で建てようとすると、いくつかの問題が発生します。実際には非常に優れた地震に備える力を有しているにもかかわらず、確認申請に時間がかかることと、柱や梁に使う木材の入手に非常に高額な費用がかかるという問題です。

また、伝統構法に携わることのできる職人が高齢化などで、激減しているという事情もあります。その為、現代においては神社や仏閣で採用されることが多い工法です。

文化庁の文化遺産オンラインでは、数々の文化遺産に指定されている古民家が紹介されています。

文化庁 文化遺産オンライン 伝統的建造物群

古民家風住宅とは?

古民家風住宅とは、在来工法やツーバイフォーなどの木造枠組み壁工法で建築する古民家の良さを活かした住宅です。部分的に古民家に使われていた古材や建具を使うこともあります。

古民家風住宅新築と古民家リノベーションの違い

新築された古民家風住宅の和室

古民家風住宅を新築するケースには、古民家をリノベーションするケースと比較すると、数多くのメリットがあります。

間取りを自由に決められる

古民家の間取りには広い土間があることや田の字型の部屋の並べ方などの特徴があります。

リノベーションの際にはこれらの特徴を活かして計画を進めていくのですが、暮らしやすい間取りに替えたくても数々の制限が出てしまうこともあります。新築であれば自由に間取を決められます。

建築費用がわかりやすい

新築では建築費だけなので、契約時に費用の概算を把握できますが、古民家の場合、実際に工事を始めてから、予想以上に修復費用がかかることがわかる場合があります。その為、契約時よりも結果的に費用が嵩んでしまうことがないとは言えません。

土地選びの選択肢が広がる

どんなに素晴らしい住宅が手に入ったとしても、通勤に何時間もかかったり、近所に日常的な買い物ができる商店や、病院、公共の施設がなかったりというような地域であれば、暮らしにくい毎日になってしまいます。

新築の場合には、土地だけを探すことができるので、古民家付きの土地を探すより選択肢が拡がります。そしてつくばには、周辺環境に恵まれた戸建て住宅用の土地が豊富にあります。

温熱環境を調えやすい

近年は住宅の断熱化が進んでいるので、夏暑く冬寒い家と聞いてもピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか?古民家は窓が多く風通しの良さはあるのですが、冬はとても寒いです。

湿度の高い日本において、木造住宅は通気を良くして木材を腐朽させない為に、自然換気が優先され、隙間風も多い造りになっていました。気密より通気を基本にする冷暖房の効率が悪い家とも言えます。

その為、リノベーションの際には、気密性と断熱性を高める為の改修が必須なのですが、間取りによっては、家中の温度差を無くす温熱環境を調えるのは難しいケースもあります。

一方、古民家風住宅の新築では、設計の段階から住宅全体の空調についても計画される為、少ないエネルギーで快適な温熱環境が調います。

古民家風住宅を新築する際の注意ポイント

古民家風住宅を新築する際の注意ポイント

古民家風住宅は施工を依頼する業者によって、完成時の質の高さが変わります。古民家風住宅に関わらず家づくりは、施工の依頼先によって結果が変わるものではありますが、古民家風住宅の場合、その差がより顕著になる傾向があります。

こだわりの共有

家づくりでは住宅のデザインや性能に対してのこだわりが、理想の住宅を生み出しますが、古民家風住宅ではさらに、どのように古民家の雰囲気を表現するかということが重要です。

一口に古民家風住宅とは言っても、古民家に対して思い描くイメージのディティールは個人によって異なります。その想いを細部まで理解し、実現する施工業者を選ぶことが、イメージ通りの古民家風住宅を誕生させます。

加えて、古民家風住宅の施工経験のある業者を選ぶことも、失敗を避けるポイントです。

古材・古建具の使用

古民家の雰囲気を再現する為、古民家の新築時には古材や古建具を使うことがあります。先祖代々住み続けてきた古民家を建て替える際に、家族の思い出が詰まった柱を再利用するといった場合には、入手に苦労することはありません。

ただ、初めから古民家風住宅を新築する際に、古材や古建具を使いたい場合、古材や古建具を探すところから始まります。状態の良い古材や古建具が見つかれば良いのですが、相当手を入れないと使えないことも多いです。

古材や古建具を使うかどうか、どの程度の割合で採り入れたいのかということも、プラン作成の段階で、施工を依頼する業者と相談することが大切です。

茨城県つくば市の古民家風住宅の施工事例

茨城県つくば市の古民家風住宅の施工事例

無垢材と塗り壁、和紙、畳などの自然素材を使い、在来工法で建築された古民家風住宅の施工事例です。

茨城県つくば市の古民家風住宅 和室

柱や梁、格子には、古民家の雰囲気を醸し出す渋い色合いの木材や竹が使われています。

古民家風住宅のくれ縁

くれ縁のある間取りも古民家の魅力のひとつです。雨の日でも雨に濡れずに庭の景観を楽しめるスペースで、子どもを遊ばせることもできます。

冬には外気と室内の空気との緩衝地帯にもなり、夏は太陽の直射熱の室内への侵入を抑えます。

この事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【つくば市】古民家風の家

福島県いわき市の古民家風住宅の施工事例

いわき市の古民家風住宅

現代的な暮らしに調和する間取りが採り入れられた2×6工法で建築された古民家風住宅です。

古民家風住宅の薪ストーブのあるリビング

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>>>【いわき市】古民家風の家

茨城県ひたちなか市の和のテイストを採り入れたフレンチスタイルの輸入住宅

和のテイストを採り入れたフレンチスタイルの輸入住宅

古民家風住宅ではありませんが、フレンチスタイルの輸入住宅に部分的に和のテイストを採り入れた施工事例です。

この事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【ひたちなか市】フレンチスタイル

古民家での暮らしを実現する方法には、古民家を探してリノベーションする方法と、古民家風住宅を建築する方法があります。古民家には捨てがたい良さがありますが、古民家風住宅には、暮らしやすさを簡単に得られるという大きなメリットがあります。

古民家の状態にもよりますが、暮らしやすい家にする為に費用が嵩み、新築より高額になったり、予算を抑えた為に暮らしにくさのある家になる恐れもあります。

古民家で暮らしたいという夢はあるけれど、実現には程遠い…と感じられたら、お気軽にご相談ください。

茨城で古民家風住宅・輸入住宅・注文住宅を建てるなら四季彩建設へ

自然素材の輸入住宅

豊かな自然環境に恵まれた茨城県で、憧れの住宅での日常を愉しみませんか?

私たち四季彩建設は、茨城で北欧スタイルやフレンチスタイルといったさまざまな海外デザインの自然派輸入住宅の他に、日本の伝統的な美しさを活かす古民家風住宅をお届けしております。

私達がお届けする古民家風住宅や輸入住宅は、デザイン性や雰囲気の良さだけではなく、ご家族の暮らしに沿った間取りになるようなプランを一緒に造り上げていく注文住宅です。

地元密着で年間棟数を10棟に限定した家づくりスタイルで、お客様と一緒に理想のデザインづくりをお手伝いしますので、茨城県で古民家風住宅や輸入住宅を検討中の方は、ぜひ四季彩建設にご相談ください。

私たちスタッフが家づくりをサポート

【私たちが家づくりをサポートします】

茨城県石岡市には、実際の間取りやデザインを体感いただける自社モデルハウスもご用意しています。「初めてで何もわからない」という方にも、お家づくりにおけるご希望のデザインや間取りについてじっくりお話をお伺いしますので、ぜひお気軽に遊びに来てください。スタッフ一同お待ちしております。

 

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輸入住宅の快適さをモデルハウスで体験なさいませんか?

住宅性能は目に見えないので、その性能の高さを確認するのは難しい面がありますが、最適な室温が生み出す快適さは、数時間過ごすだけで体感していただけます。もちろん、その他の確認し難い住宅性能に関しても、事細かに説明させていただきます。

そして何よりも愉しんでいただきたいことは、自然素材が生み出す室内の居心地の良さと内装や外観のデザインが生み出す輸入住宅ならではの雰囲気です。

モデルハウスのご見学は、予約制とさせていただいております。お問い合わせ・ご質問などがございましたら、下記までお気軽にお尋ねください。

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    著者情報

    中村 威
    中村 威四季彩建設株式会社 代表取締役
    「年間10棟 届けたいのは手づくりのぬくもり」

    お一人おひとりの想いを大切に、これまで培った経験の全てを注ぎだし、
    職人さんとともに一棟一棟、丁寧な家づくり。

    ご家族の「幸せが宿る家」づくりをお手伝いさせていただきます。

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    資格情報
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    応急危険度判定士 木造住宅耐震診断士 被災地住宅危険度判定士