リビング階段で吹き抜けなしの間取りと、リビング階段と吹き抜けを組み合わせる間取りとどちらが良いのか迷われる方は少なくありません。
風や陽射しを通す吹き抜けと階段の組み合わせは、開放的な空間を生み出し、吹き抜けなしの階段は、2階への音やにおいの広がりを防ぎます。
どちらの方法が家族に最適なのか考えてみましょう。
コラムのポイント
リビング階段には吹き抜けありと吹き抜けなしがあります。
どちらにも家族の自然なコミュニケーションを生み出す良さがあります。
吹き抜けの有無で使い勝手が変わります。
目次
リビング階段が生み出す家族の自然なコミュニケーション
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【石岡市】赤毛のアンの家
「家では家族揃ってリビングで過ごす」ことがほとんどというライフスタイルのご家族が増えています。その為、新築の際には玄関から直行でき、リビング階段のある間取りが人気です。
玄関からリビングを通って1階や2階の居室に行くので、家族の自然なコミュニケーションが生まれ、愛情が育まれやすい環境を創る間取りです。
ご両親にとっては、子どもが一人で外出できるようになった後も、子どもの行動を把握しやすいという良さもあります。
このリビング階段は、吹き抜けなしにすることも、吹き抜けと組み合わせることもできますが、その違いによって室内の環境や使い勝手に影響が出てきます。
リビングの吹き抜け階段のメリット
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【つくば市】アメリカンスタイル
リビング階段と吹き抜けの組み合わせは、リビング階段の良さをより膨らませます。
1階と2階のコミュミケーションがとりやすい
1階と2階の空間が繋がっているので、家族の気配が感じられます。
日当たりと風通しが良くなる
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>>>【常陸太田市】フレンチスタイル
吹き抜けがあると、2階の窓からの陽射しが1階まで届きます。
1階のリビングに陽射しが入り難い環境であっても、2階の窓からの陽射しで明るいリビングにできます。
1階のテラスに広い屋根をつけたい、リビングの窓が北向きである、敷地周辺に3階建てやマンションがあるなどの問題の解決に役立ちます。
また、高低差のある窓は風通しの良さを生み出します。吹き抜けがあると1階の窓から2階の窓へと風が通り抜けていくので、換気の良い環境が生まれます。
開放的でおしゃれな空間を演出する
空間が縦に拡がり、高い位置からの陽射しが入るので、開放的な雰囲気が生まれます。
特にスケルトンタイプの階段にすると、家族の気配も、光と風も、より通りやすくなり、おしゃれ度もアップします。
リビング吹き抜け階段のデメリットは解決できる
吹き抜け階段には良い面がたくさんある反面、造り方によっては気になることが出てきてしまう恐れがあります。
暖房が効きにくく冬は寒い
吹き抜け階段のあるリビングにしたら冬は寒いという情報を目にしたことや、吹き抜け階段のある友人宅にお邪魔したら寒かったという経験を持つ方がいらっしゃることと思います。
確かに吹き抜けとリビング階段の組み合わせは、冬足元が冷える、暖まり難いという温熱環境の住宅を生み出してしまうこともあります。
その原因は住宅の断熱性と気密性です。空調に最適な間取り・設計と断熱性・気密性の高い住宅では、魔法瓶のような空間の中を暖かさが循環するので、吹き抜けがあっても暖かい室内で快適に過ごせます。
2階からの陽射しで夏は暑い
冬は暖かさを届けてくれる太陽の熱ですが、夏は暑さの原因になってしまいます。特に吹き抜けがあると、天井で陽射しが遮られないので、涼しいはずの1階の部屋まで暑くなってしまいます。
吹き抜け階段のリビングで夏の暑さを防ぐ為には、断熱性の高さに加えて、高窓や天窓のガラスを遮熱タイプのLow-E複層ガラスにするなどの遮熱対策も必要です。電動式のブラインドも効果があります。
住まいの「遮熱」
最近の住宅は以前より断熱化が進んでいるため、一旦室内に熱を入れてしまうと、逆にそれを室外に排出することが難しいといえます。そこで夏は、冷房機器の効率に影響を及ぼす直射日光による熱を室内に取り入れないように、窓の遮熱対策を実施することが重要です。
来客時には家族が玄関やキッチンを使い難い
吹き抜け階段のリビングにする住宅の多くは、リビングに広い面積を充てることが多いです。その分客間を設けず、お客様はリビングでおもてなしするという考え方の間取りです。
一方、リビングをなぜ広くとるかと言えば、家にいる時間の大半を占めるリビングで家族が心地よく過ごす為です。
その為、お客様をお迎えする時は、それぞれの居室に行かなくてはならない、飲み物やおやつを取りに行きたくてもキッチンに行き難い、外出したいが玄関に行き難い…など、行動が制限されてしまうことがあります。
気のおけないお客様はしょっちゅう来るけれど、家族の行動が制限されるほど気を使うお客様はほとんど来ないという状況であれば、この問題について気にすることはありません。
ただ、気を使うお客様が多い場合には、階段の位置をリビングの中央にせず、玄関よりにするなど、家族の動線とリビング内の家具の配置を十分に検討して間取りを決めることが大切です。
音が伝わりやすい
2階からの子どもの足音などは、吹き抜けがあってもなくても下の階に響きますが、下の階からの生活音は吹き抜けがある方が2階に伝わりやすくなってしまいます。
その為、子育て中には帰宅の遅い家族が、すでに就寝している子どもを起こさないように、リビングでの行動を制限されることがあるかもしれません。
子どもが成長すれば、その心配はなくなるからそれまでは、帰宅が遅くなった時は静かに過ごそうと考える人もいれば、仕事から解放されてやっと寛げる時間なので心ゆくまで音楽を聴きたいと考える人もいるでしょう。
家族それぞれに考え方は違うと思いますので、十分に話し合い、吹き抜け階段にした時の暮らしをシミュレーションして採用するかしないかを決めることが大切です。
ニオイが伝わりやすい
ニオイの問題は、換気扇とキッチンレイアウトによって変わります。
アイランドキッチン、又は壁付キッチンと吹き抜け階段の組み合わせは最もニオイが伝わりやすい状況になってしまうので、天井型で機能性の高い換気扇を設ける必要があります。
対面キッチンの場合は、コンロの前面に腰壁と垂れ壁を組み合わせたり、天井までの間仕切壁を設けたりすることで、ニオイの広がりを軽減できます。
スケルトン階段は子どもには危ない
吹き抜け階段には、採光・採風やデザイン性の為にスケルトン階段を採用することが多いのですが、小さな子供にとっては転落など事故の恐れがあります。
吹き抜け階段のデメリットは、階段と吹き抜けの組み合わせ方、階段の形状など様々な条件によって生まれもし、なくなりもします。
デメリットを生まない吹き抜け階段について詳しく知りたいという場合には、お気軽にご相談ください。
リビング階段 吹き抜けなしにはデメリットがほとんどない
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>>>【壬生町】フレンチスタイル
リビング階段 吹き抜けなしの場合、リビング階段のメリットは持ちながら、吹き抜け階段に心配される音やニオイの伝わり、冷暖房の効率低下などのデメリットがありません。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【いわき市】古民家風の家
吹き抜けなしのリビング階段には、箱階段が採用されることがほとんどなので、小さな子供がいても、片側に壁があり、足元に隙間がない分、安全に使えます。
ただ、間取りと窓の有無によっては階段が暗くなることがあります。窓を設けることが理想的ですが、間取り上、窓を設けられない位置にある場合は、照明の工夫が必要です。
リビングの吹き抜け階段は家族の暮らし方・リビングでの過ごし方に合わせることが大切
階段は毎日複数回使う場所です。そして家族のコミュニケーションにも、動線のスムースさにも、陽射しや風通しにも影響します。
① リビング階段にするか、廊下を設けて独立した階段にするか
② リビング階段にする場合、吹き抜けを組み合わせるか組み合わせないか
という順に考え、リビング階段を選ぶ場合には、家族構成、2階の部屋の使用目的、家族のリビングの使い方、気を使うお客様の頻度について詳しくシミュレーションしてみましょう。
その上で住宅全体の間取りのバランスを考えながら間取り計画を進めることが大切です。リビング階段のある家にしたいけれど、吹き抜けと組み合わせるかどうか迷っているという場合には、お気軽にご相談ください。
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